自然保護監視員日記


 中部担当の自然保護監視員が、日々のパトロールの中で発見したこと、感じたこと等を綴りながら、中部地区の魅力的な自然の数々をご紹介します。
 

2010年8月12日

ところ変われば・・・

 鳥取生まれの私が納豆を初めて食べたのは就職して広島市に赴任した1970年、東京出身の先輩が美味しそうに食べるのを見たのがきっかけでした。

 山菜やキノコも同様のようです。ワラビやゼンマイは全国区ですが、今人気のあるタラの芽やコゴミは少なくとも鳥取県東部では以前は全く見向きもされなかったように思います。

 今でも東部の山間部でコゴミを採っていて地元のお年寄りに出くわしたときなど、「そんなもん何されっだな? えっ、これを食われるだかな? 菜っ葉がいればあげますで。」と言われるのが落ちです。

 この前、大山大休峠近くの中国自然歩道をパトロールしていて、そのような食材のひとつであるトンビマイタケを見つけました。

4~5kgはありそうな大物、左の私の大足が小さく見えます。 下方から撮影。ミズナラの大木の根元に生えていました。

 歩道の直ぐそばで目立つため、キノコの周りには足跡もありましたが誰も採るものがいないようです。

 有名なマイタケは栽培品も出回り、一般家庭でもよく食べられるようになりました。しかし、近い仲間のこのトンビマイタケを食べられると書いている図鑑はあまりないようです。中には、まれに中毒を起こすので食用に向かないと書いているものもあります。

 山仲間の一人が、東北を旅行したとき山の宿で食べてうまかった、と言っていたのを覚えていましたが、見た目も食欲がわくような代物でなく、さすがの私も食べてみようとする気が起こりませんでした。

 ところが、事務所に帰って改めてネットで調べると、東北では極めて人気のあるキノコなのです。500g2000円、1kg3500円などと売り出されているではありませんか!

 しまった、1万円分は損をしたなと思っても後の祭りです。今度見つけたら、値段につられて一度試してみたいと思いました。(自然保護監視員 浜辺正篤)
 
 

中部総合事務所環境建築局 2010/08/12 in 県立自然公園,国立公園,植物,中国自然歩道,野鳥



問合せ先

中部総合事務所 環境建築局 環境・循環推進課

(自然公園担当)
電話:0858-23-3276  Fax:0858-23-3266

(野生鳥獣・狩猟免許担当)

電話:0858-23-3153  Fax:0858-23-3266

  
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