自然保護監視員日記


 中部担当の自然保護監視員が、日々のパトロールの中で発見したこと、感じたこと等を綴りながら、中部地区の魅力的な自然の数々をご紹介します。
 

2011年10月20日

あれ松虫が鳴いている・・・

 あれほどにぎやかだった虫の声も、このところの朝晩の冷え込みでやや少なくなったように感じます。

 昨年秋の夕暮れ時、天神川にかかる竹田橋を渡っているとカシャカシャと響いてくる音に気づきました。いったいなんだろう?
 その音が橋の下、河川敷の草むらから聞こえてくるクツワムシの鳴き声と分かるのにしばらく時間がかかりました。

 1匹や2匹ではありません。草むら全体が音を立てているのです。前年にヤナギやオニグルミで覆われていたのが伐採され、オギやアシの草原となり、クツワムシが大繁殖していたのです。

竹田橋から見下ろす河川敷。今年はどうかと楽しみにしていたのですが、さっぱりです。9月に台風が連続して襲来し、濁流に飲み込まれていましたが、そのせいでしょうか。 畑で見つけたエンマコオロギ、コロコロリーと、気温が低くなれば昼でも鳴いています。歌に出てくるスズムシ、マツムシもコオロギの仲間 近年増えた外来種のアオマツムシ。街路樹や庭の植え込みでリリリリリー。1匹や2匹はいい声ですが、こうも増えるとうっとおしい

 虫の声を楽しむのは日本くらいなもの、外国ではただの騒音と聞いたことがあります。
 デンマークに住む学生時代の友人に彼の地の「虫事情」を問い合わせたところ「畑でコオロギを見たことがあるが、コロコローリーリーなんてこちらで聞いたことがない。虫の音で晩酌なんて望むべくもない。」とのこと。

 日本では有名なあのファーブルの昆虫記も本国フランスではそれほど知られていないといいます。日本人は特別虫好きなのでしょうか。(自然保護監視員 浜辺正篤)

中部総合事務所環境建築局 2011/10/20 in 県立自然公園,国立公園,植物,中国自然歩道,野鳥



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(自然公園担当)
電話:0858-23-3276  Fax:0858-23-3266

(野生鳥獣・狩猟免許担当)

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