鳥取砂丘の出土品に縄文土器とともに銃弾が発見されてのはご存知でしょうか?
鳥取砂丘では、明治の末から昭和の初期にかけて陸軍歩兵40連隊が演習場として使い、演習の際に発射された射撃の銃弾です。
私が巡視中に見つけた銃弾には3種類あることが分かりました。
1-先端に丸みおびた円頭銃弾
長さ : 32.8 mm
径 : 6.5 Φ
これは、「三十式歩兵銃」から発射されたものと思われます。
”三十式”とは、明治30年(1897年)に大日本帝国陸軍が採用したことにより命名されたそうです。
2-先端部が尖った銃弾
長さ : 32.5 mm
径 : 6.5 Φ
これは、「三八式歩兵銃」から発射されたものと思われます。
先端が尖っているのは、命中時のダメージ能力を向上させる事を目的とした様です。
明治38年(1905年)に採用されたことより”三八式”または”三八年式”と呼ばれた様です。
3- 2の銃弾の後継として開発されたもの
長さ : 32.5 mm
径 中央部 : 7.7 Φ
後部 : 7.0 Φ
これは、「92式重機関銃」から発射されたものと思われます。
なお、他の歩兵銃と共用された銃弾の様ですが、その型式は不明です。
昭和7年(1932年)(皇紀 2592年)に採用され年号の末尾から名付けられた。
この3種類以外にも有ると思われます、強風が吹いた後に砂丘を歩く時は足元も見てください、新しい発見があるかも知れません。
これらの情報は、鳥取砂丘の大ファンで戦争体験者よりお聞きしました。
尚、銃弾の寸法は現物を測定したもので、錆びのため本来の寸法とは異なっている可能性があります。
(赤レンジャー)
砂丘事務所 2011/10/28