日時:平成25年10月17日(木)午後6時30分~7時45分
場所:鳥取県西部総合事務所 会議室
出席者:中海湖沼環境モニター、境港市職員、西部総合事務所職員
調査結果の報告
第6期中海湖沼環境モニターの調査結果はこちら
鳥取県側5地点全体の結果について
●第6期の5感モニターの調査結果(鳥取県側5地点平均)
68.6点…Bランク「やや気になる面があるが、まずまず良好な環境であると感じられる」
(調査開始(H19年度)から2番目に高い。)
・傾向として、見る(景観)・聞く(音)・嗅ぐ(臭気)は比較的点数が高かった一方、特に低い項目は見られなかった。
・5地点ともBランク。地点別では(2)水鳥公園付近が5地点中の最低点、(5)西工業団地付近が最高点。
・CODは4.2~6.4mg/L平均5.0mg/Lで、昨年と比べ(2)水鳥公園(5.9→6.4)、(5)西工業団地(4.1→4.4)で悪く、その他の地点で良い結果となった((1)湊山5.6→4.9、(3)ウインズ5.8→4.8、(4)干拓地4.5→4.2)。最高点である中海干拓地4.2mg/Lは、外海に近いため例年西工業団地とともに、水質が良い結果となる傾向がある。
<調査結果に関係したと思われる主な出来事>
・昨年は宍道湖で発生したアオコが中海に流入し10月~12月頃にかけて目立って確認されたが、今年は、ほとんどアオコが発生しなかった。
・今年は、集中豪雨により、ごみの漂着が多かった。
1.湊山公園付近
・合計点67.7点(前年比+0.7点)。6年間で最もよかった。
・見る(澄み具合)・見る(景観)・嗅ぐ(臭気)・味わうの(魚介類)の点が過去に比べ、良かったが、聞く(音)が悪い結果となった。CODは4.9mg/L(前年5.6)であった。
(モニター感想等)
・調査に行って、写真を撮ったり、流木を拾ったりしている。中海をきれいにしていかなければならないと思う。
・高校の生徒で調査を行っており、生徒が中海に関心が持てるようになった。小学生のころから中海に親しんで、楽しいところと意識させないといけないと思う。参加した生徒は、きれいになってきていると感じているが、まだ、中海の魚を食べようと思っていない感じ。
・中海で泳ぐ施設がないので、飛び込み台、更衣室など泳げる設備を行政で考えていただきたい。CODだけでなく、窒素、リンも調査したほうがよい。
2.水鳥公園付近
・合計点59.7点(前年比-10.3)。6年間で最も悪かった。
・過去と比較し、見る(ゴミ)・見る(景観)は、同じであったが、その他の項目が悪かった。
・CODは6.4mg/L(前年5.9)。(全地点中で最も低い点数)
(モニター感想等)
・中学生のJrレンジャーが調査を行っている。今年は、水草の生育が悪く水が濁っていた。
3.ウインズ米子付近
・合計点は71.4点(前年比+5.3)。6年間で3番目に良かった。
・嗅ぐ(臭気)の点が過去に比べ良かった。そのたの項目は同程度であった。CODは4.8mg/L(前年5.8)であった。
(モニター感想等)
・西風が吹くと底上げが起こり、水が濁る。生物がいなくなった気がする。今年は、フナムシをほとんど見なかった。
・ゴミが打ち上げられて、業者が回収するが、また、打ち寄せてきて、ゴミが溜まる。
4.中海干拓地付近
・合計点71.0点(前年比-3.0点)。6年間で2番目に良かった。
・見る(澄み具合、ゴミ)・の点が過去に比べ良かった。CODは4.2mg/L(前年4.5)と5地点中で最も良かった。
(モニター感想等)
・サイクリングを行っているが、中海を通じて島根県とつながっていければよいと思う。魚の稚魚が育つ環境がないので、育つ環境を作っていかなければならない。
・中海の水は、きれいになってきているが、外海と比べると汚い。米子湾のヘドロがひどい。
5.西工業団地付近
・合計点74.8点(前年比+2.7点)。
・見る(澄み具合)・味わう(魚介類)の点が過去と比べ良かった。嗅ぐ(臭気)は全地点中で最高点。CODは4.4mg/L(前年4.1)であった。
(モニター感想等)
・3年前からきれいになってきている。本庄工区を開削した当時は汚かった。透視度が良くなってきており、海藻が増えてきた。海藻があるところで稚魚が育つが、海藻が腐敗すると硫化水素が発生し、稚魚が死んでしまう。海藻の回収・肥料化に取り組んでいる。
・中海で釣りをしているが、今年は小アジが釣れなかった。イルカもほとんど見かけなかった。餌になる小魚がいないためだと思う。遠浅で海藻が生えている環境がないといけない。オープンウォータスイムに参加した。