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防災功労者防災担当大臣表彰

 令和5年10月7日(土)に、令和5年防災功労者防災担当大臣表彰の伝達式が江府町で開催され、受賞された「江府町池の内常磐会自主防災組織(こうふちょういけのうちときわかいじしゅぼうさいそしき)」に対し、江府町長から表彰状が手渡されました。功績は以下のとおりです。

伝達式1 伝達式2

 毎年、国(内閣府)においては、防災対策の一層の推進に資するため、防災に関して、災害時の防災活動の実施、防災思想の普及又は防災体制の整備の面で貢献し、特にその功績が顕著であると認められる個人又は団体を防災担当大臣が表彰しています。
 令和5年度は、江府町・江府町池の内常磐会自主防災組織が防災功労者防災担当大臣表彰を受賞されました。

[受賞者・功績概要等]

(1)受賞者:江府町・江府町池の内常磐会自主防災組織(会長 木山 洋志 氏)
(2)受賞区分:団体・防災体制の整備

(功績の概要)

 江府町池の内常磐会自主防災組織は、「地域の昼間」を守ろうと様々な活動を21年間継続してきた。

 初期消火訓練、救急救命講習、小型ポンプの運用訓練及び整備、住宅用火災警報器の設置促進、東日本大震災への義援金の取りまとめ等をおこなった。地道に活動を継続することで、年2回の集落合同消防訓練の参加数が増え、防災意識が高まり、警報発令時の避難所の準備体制も構築され、自主的あるいは避難の呼びかけで避難される方が増加してきた。地域全体の災害に対する自助・共助意識の醸成に大きく貢献している。

  

過去の受賞者

 過去の受賞者は、以下のとおりです。

 ※肩書、功績等は、受賞当時のものです。

  

令和4年度

南部町・東西町地域振興協議会(会長 小杉 達男 氏)

[受賞区分]団体・防災体制の整備

(功績の概要)

 東西町地域振興協議会は、同会の理念である自助・共助の必要性から平時より、防火・防災意識を向上させるために、避難訓練・消火栓及び消防用ホース接続訓練・応急手当講習会・出張消火器使用講習会等を活発的に実施されている。

 平成23年に発生した東日本大震災を契機に、防災体制の見直しとして各地区に「安否確認協力委員」及び「避難所対応委員」を選任され、その委員を中心に地震や土砂災害を想定した訓練を実施されました。その訓練を通して、実際の災害時に、自分の生命及び財産を守るにはどういった行動をすべきかを学習し、次にその学んだことを地域住民へ伝達していくことで東西町地域内での防災体制が構築されてきた。

 また、東西町地域が土砂災害特別警戒区域(イエロー区域)の指定を受け、独自で、地域オリジナルのハザードマップや「自宅の危険度を知ろう」カードを作成し、地域住民に防災への意識を高めるよう促進されてきた。


令和2年度

米子市・城園ハイツ防災会(会長 松浦 昭 氏)

[受賞区分]団体・防災体制の整備

(功績の概要)
 当該地区は、2級河川である精進川に隣接しており、大雨時は河川の氾濫による浸水被害や河岸侵食による家屋倒壊に警戒が必要な地区である。
 こうした中、同会は、「逃げ遅れ0」を確実にするため、要支援者の把握及び支援者の擁立、水防訓練、台風前の防災会議、河川のモニタリング、有線放送での避難の呼びかけ等、災害時に迅速かつ適切に動ける避難体制を構築している。
 さらに、地区内の自衛隊OBや警察OB、建設関係者等の防災人材を積極的に活用している他、日頃からの防災の取組や災害種別ごとの取るべき対応、訓練についての指針をまとめた「城園ハイツ防災計画」を作成し、組織内に配布することにより、自助・共助の意識を醸成し、地域防災力の向上を図っている。
 また、火災訓練にも積極的に取り組んでおり、地域内の消火栓を使用し、目標物までのホース連結や放水訓練、素材ごとの燃焼実験などを行っている。これらの訓練の成果により、平成30年9月に地域内で火災が発生した際には、消防隊が到着する前に鎮火し、火災による延焼拡大を未然に防いだ。

平成30年度

鳥取大学大学院工学研究科教授 香川 敬生 氏

[受賞区分]個人・防災体制の整備

(功績の概要)
 同氏は、鳥取県における地震に関する専門家の第一人者として、地震調査研究に携わり優れた研究成果を残すとともに、鳥取県防災顧問や鳥取県原子力安全顧問等を務め、防災行政に対し有用な提言を行った。県民及び防災関係者には、防災講演等を通じて地震及び地震防災について活発に啓発を行い、地域の防災意識向上にも大きく寄与している。
 また、平成28年の鳥取県中部地震の際は、復興期においても多くの助言を行い、その後の県の防災体制の整備にも尽力した。

平成29年度

鳥取大学名誉教授 藤村 尚 氏

 

[受賞区分]防災体制の整備
(功績概要)
 同氏は地盤工学及び土木工学の専門家として、鳥取県防災顧問、鳥取県地震防災調査研究委員会委員等の数多くの委員を歴任し、鳥取県の防災行政に係る有益な提言や助言を行うなど、鳥取県全体の防災力の充実強化に多大な貢献があった。
 また、「防災を目指す出前裏山診断」にも参加し、知見を生かした分析や助言を地域に対して行うとともに、数多くの講演や、新聞紙面等による意見・提言を積極的に行い、地域における防災力の向上に尽力するなど、防災体制の整備に多大な貢献をした。

米子市立東山中学校 校長 秋田 治 氏

[受賞区分]防災体制の整備

(功績概要)
 同氏は教育者の立場から、生徒が将来どこの地域に行っても正しい災害対応ができる実践的な防災教育を行うために主導的な役割を果たすとともに、防災訓練の手法を見直して様々なシチュエーションを想定して行うことで現実味を持たせ、生徒が多様な対応ができるようにしているほか、地域住民やPTA役員と連携した訓練を行うことで地域防災力向上に貢献している。
 また、教育課程の中に独自の防災教育カリキュラムを盛り込み、授業の中で災害発生のメカニズムを教えるとともに放射線の測定を行うなど幅広い知識の習得をさせるほか、修学旅行の行先に必ず防災関連施設を含めるなど趣向を凝らした防災教育を実施し、防災思想の普及に多大な貢献をした。

平成28年度

鳥取大学教授 柗見 吉晴 氏

[受賞区分]個人・防災体制の整備
(功績概要)
 同氏は鳥取県において自助・共助を基軸とした自律型防災活動の仕組みづくり等を研究し、優れた研究成果を上げており、更に地域住民の防災の取組を指導、支援するとともに、県内各地の防災講演会等によって県民及び防災関係者の防災意識・防災知識の普及啓発を進め、鳥取県の地域防災力の向上に長年尽力した。
 また、鳥取県防災顧問として専門的な立場から防災行政に対して有益な提言を行うなど、防災体制の整備に多大な貢献をした。

元小学校長 横山 ひとみ 氏

[受賞区分]個人・防災思想の普及
(功績概要)
 同氏は元教育職としての豊富な知識と経験を活かし、鳥取県防災教育コーディネーターとして、過去の災害の教訓や地理的条件等を踏まえた鳥取県独自の小学生向け防災教育プログラムである「鳥取型防災教育の手引き」の製作やその効果的な活用に取り組む等、鳥取県の防災教育レベルの飛躍的な向上に貢献した。
 また、鳥取県学校防災アドバイザー、鳥取県自主防災活動アドバイザー、鳥取県学校の安全教育推進委員会の委員として、学校及び地域における防災学習の充実強化に尽力するなど、防災思想の普及に多大な貢献をした。

米子市・加茂5区中自治会防災会(会長 椿 正昌 氏)

[受賞区分]団体・防災体制の整備
(功績概要)
 同防災会は、平成7年の設立以降、避難行動要支援者対策や防災意識普及のための啓発活動、自衛消火栓の掘削、災害時飲料水用の井戸の整備に取り組んでいる。
 また、平成23年度には、東日本大震災後を受け、地域内のスーパーや銀行等との災害時の避難場所に関する協定を締結し、さらに、防災訓練の実施、防災マップの作成、防災資機材の整備等の地域防災力を高めるための活動を継続的に実施するなど、防災体制の整備に多大な貢献をした。

平成27年度

鳥取市・賀露地区自主防災会連絡協議会(会長 深澤 修一 氏)

[受賞区分]団体・防災体制の整備
(功績概要)
 同協議会は、地区内の10自治町内会で組織され、毎年、高台への住民避難誘導等の地震津波対応訓練を中心とした多種多様な防災訓練を実施し、地域住民の防災意識の向上と発災時の災害対応力の強化に努めている。
 また、地域防災の要となる防災リーダーの育成研修会の開催をはじめ、自治会、地区公民館及び消防団へのトランシーバーの配備による地区内の関係機関との連携強化を図るなど、地域が一体となった防災体制の整備に多大な貢献をした。

米子市・上後藤二区防災会(会長 森脇 卓夫 氏)

  [受賞区分]団体・防災体制の整備 
(功績概要)
 同防災会は、平成12年に発生した鳥取県西部地震の教訓を踏まえ、地域住民による自主防災活動の重要性に鑑み、平成13年に設立され、県内でも先進的かつ他の自主防災会の模範となる防災活動を展開している。
 特に、役員や近隣住民の定期訪問による避難行動要支援者支援制度の構築をはじめ、女性防災クラブによる住宅用火災警報器の設置支援、地区内の老人福祉施設と合同による災害図上訓練等の多種多様な防災訓練を実施し、地域住民の防災意識の向上と発災時の災害対応力の強化に努め、防災体制の整備に多大な貢献をした。

平成26年度

武田 恭明 氏(鳥取市自主防災会連合会 会長)

[受賞区分]個人・防災体制の整備
(功績概要)
 同氏は、鳥取市自主防災会連合会の会長として、平成16年の市町村合併以降、自主防災組織のない地域における組織の立ち上げをはじめ、自主防災会の再生・強化に尽力した結果、鳥取市の自主防災会の組織率は約98%となった。
 また、自主防災会の活性化のため、複数回数以上の訓練・研修を実施した自主防災会に対する活動助成制度の導入を図るとともに、防災ポスターコンクールを開催して市民の防災意識の向上を図った。
 更に、鳥取市総合防災訓練、国民保護訓練等に積極的に参加、協力して、自主防災会の防災技術の向上に取り組み、鳥取市の防災対策の推進にも大きく寄与するなど、防災体制の整備に多大な貢献をした。

日野町・黒坂地区自主防災委員会(会長 福田 和也 氏)

  [受賞区分]団体・防災体制の整備 
(功績概要)
 同委員会は、平成12年に発生した鳥取県西部地震の経験を活かした災害図上訓練、炊き出し訓練、広報誌の発行等の創意工夫した幅広い活動のほか、防災資機材、防災倉庫の整備に取り組んでいる。
 また、鳥取県西部地震の震災の記憶が風化しないよう、地区での防災意識の向上に努める活動に取り組み、地域の防災体制の整備に多大な貢献をした。

平成25年度

鳥取市・若葉台南六丁目自主防災会(会長 山田 義則)

[受賞区分]団体・防災体制の整備

(功績概要)
 同防災会は、婦人消防隊、シルバー消防隊、レスキュー隊を結成し、継続した活動を行っており、24時間365日災害に対応できる防災体制を構築している。
 また、地区内の老人福祉施設と合同で訓練を実施し、有事の際の協力体制を構築していることや、小学校での防災訓練の指導、助言等を行っていること、町内会の行事と防災活動をセットにすることで、地域が一体となった防災活動を行い、地域での防災活動の啓発、普及を積極的に行っている。
 さらに、災害時要援護者対策においては、防災訓練の際に支援者が要援護者の搬送訓練を実施し、訓練をふまえて要援護者の個別支援方法の見直しを行うことで要援護者の個別支援方法を確立するなど、地域の防災力向上に多大な貢献をした。

平成24年度

鳥取大学大学院工学研究科教授 松原 雄平氏

[受賞区分]個人・防災体制の整備 

 

(功績概要)

 同氏は、鳥取県顧問として、防災に関して専門的な立場から防災行政に対して有用な提言を行い、鳥取県の防災対策に大きく貢献している。東日本大震災後は、大地震における津波被害を踏まえ、鳥取県の津波対策の見直しに多大な功績を上げているとともに、鳥取大学と琴浦町との「津波対策共同研究」においては、大学側の代表として、積極的に様々な取り組みや支援を進め、安心安全な町づくりに貢献した。
 また、東日本大震災の被災地である宮城県名取市においては、閑上漁港内沈下物探査等に尽力した。
 さらに、小学校における防災教育や防災講演会等を通じて、自動、県民および防災関係者の防災意識・防災知識の向上に尽力するとともに、「鳥取大学工学部付属地域安全工学センター」の初代センター長に就任し、地域社会の安心安全に資する取組を進めるなど、防災体制の整備に多大な貢献をした。

平成22年度

日野町・日野ボランティア・ネットワーク(代表 小谷 博徳)

[受賞区分]団体・防災思想の普及

(功績概要)
 同団体は、鳥取県西部地震を契機に、長期的な災害復興、被災後の地域づくり活動等の経験を県内外での研修会の講師等を務めるなど伝承活動を行う一方、全国で災害が発生した際には、被災者に寄り添った支援活動に尽力している。
 また被災者復興支援活動の延長として、ボランティアセンターの活動支援及び高齢者の見守り等、防災思想の普及に多大な貢献をした。

  

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