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会見録(平成30年11月20日)

(主な報告事項)

(その他項目)

  • ○ 美術館整備に係る検討状況について
  • ○ 運動部活動の在り方に係る方針の検討状況について 

(質疑事項)


1 11月補正予算状況

●山本教育長
 皆さん、おはようございます。皆さんお集まりいただきまして、ありがとうございます。来週11月28日から11月県議会が開催されます。この度、予算関係では、台風24号災害からの復旧でありますとか、あるいは先般、国のほうで成立しました一次補正予算に関連したものが中心となるわけですが、教育委員会では、一次補正予算関連で1件の予算を出させていただいております。お配りした資料でございますが、これはこの夏の猛暑で39℃に達するというような状況であったわけでございますが、それに関連して、この度国の一次補正予算で、小中学校の全学校の普通教室にエアコンを整備するという方針のもとで、新たな交付金がつくられるなど、これに関する予算が成立いたしました。それに伴って県立学校、これは特別支援学校の義務の部分があるということでございますが、そこにつきまして4校のエアコンの整備事業費をこの度計上するものでございます。実は、鳥取県の県立学校の普通教室は既に100%のエアコンの設置率になっておりますが、特別支援学校はずいぶん早くエアコンを整備しておりまして、平成15年にはすべての特別支援学校に設置済でございますが、これが老朽化をしてきているということで、壊れたもの等から順次直していたわけですが、この度の交付金ができましたので、それを活用して来年度計画しておりましたものを前倒し分など、この度対応をしようというものでございます。もとより国のほうの認証が得られなければならないわけですが、この度補正予算として出させていただいております。総額で1億9百万円余の予算でございます。

 県のほうはこういうことで対応するということになりますが、市町村のほうは、今これは1次補正予算で、国のほうで各市町村計画をまとめられて内定作業が行われております。今鳥取県内では、7つの市町で既に100%であるわけですから、それを除く12市町村と1学校組合につきまして、この度国のほうにはすべての普通教室にエアコンを設置する計画をそれぞれ出されておるところでございます。この後どうしたかたちで採択が得られるのかということがあるわけでございますが、先般は鳥取市のほうで既に臨時議会に関連予算を提出されるなど取組みが始められているところでございます。私のほうでは、市町村の計画が計画どおりに進むように国のほうに要望をしているところでありまして、先般も11月13日に丁度国体の要請に出かけたその足で文部科学省の担当の部長さんのほうに要望を行ったところでございます。そうしたことで、エアコンを今年度・来年度で普通教室に整備を進めていくということで、この夏の猛暑に対応した、子どもの安心安全に学べる環境整備を進めていきたいというふうに考えております。

 併せまして、通学路のブロック塀についても、この度の国の補正予算で対応をするようになっておりますが、ブロック塀の予算に下限というのがありまして、市町村ごとのトータルが400万という縛りの中で、3市と1町で、このブロック塀についてもこの度の計画に出されているということでございます。併せまして通学路のブロック塀については、既に一次の目視による調査を各市町村にやっていただいてピックアップをしているところでございますが、より専門的に二次調査をするということにしておるわけでございまして、それについては市町村のほうで専門の職員がいらっしゃらないところがありますが、そうしたところについて建築士会のほうから、そこは「協力をしましょう」ということで申し出をいただいておりまして、誰がいつ、どこの市町村でということを調整しておりましたが、ようやくこの23・24・25日とかけまして、東部地域について順次実施をするということが今決まってきたところでございます。中・西部につきましても、引き続き調整を行っておりますが、本年中にはブロック塀の二次調査を行って、必要なものについて、これは民間の方が持っておられるブロック塀ということになりますので、そこについては改修等を依頼するということになっていこうかと思いますし、その際、県のほうでは、知事部局のほうでそれに対する助成制度というのを設けておりますので、市町村と連携をしながら、ここは取組んでいくことになろうかと思います。

 また、熱中症に関しまして、この7月に緊急会議を開いて、対策等を協議したところでございますが、この夏を過ぎたところで、一度今年度の総括をしようということにしておりまして、この26日に会議を開催して、取組の検証でありますとか、次年度に向けた対策等を協議する予定にいたしております。その際、たとえば夏休みの期間をどう考えるかといったことでありますとか、一定程度5年間の行事を組んでいるわけですが、その行事をずらすことが出来るのかできないのか、そうしたことについても少し意見交換をしながら、そうしたことに向けての検討を進めて参りたいというふうに考えているところでございます。予算に関連しては以上でございます。

2 部活動のガイドラインについて

○記者
今の部活動のガイドラインの件なんですけども、文化部のほうも来年4月から運用できるようにということですから、運動部のほうは今月の教育委員会で議決ということで、文化部のほうの具体的なスケジュールありましたら。

●山本教育長
 国のほうが、いつ最終的なものが出されるか分かっていませんので、なんとも言えない部分があるんですけども、内部的には検討を始めております。来年4月からということになりますから、遅くとも年度内にはということになりますから、年度内にできるだけ早い時期ということを今定めて、内部的には決めて取組んでいこうという方針を決めておりますが、最終的に結論を年度末にぽんと出しても、たぶん年度当初からするとはいかないと思いますので、検討段階の案を示しながら、進めていただくことにしたらいいのかなというようなことも、考えているところです。

3 特別支援学校のエアコン整備について

○記者
 エアコンのほうで予算整備とあるんですけども、特別支援学校は、エアコンというのはいわゆる小・中の義務教育に当たる部分の台数ということですか。

●山本教育長
 特別支援学校は、全部対象になるんです。

4 新大学入試制度について

○記者
 また別の話題で恐縮なんですけども、先日、プレテストとして大学入試の新しいテストの方法が県内でもありましたけれども、その大学入試の新しい制度に対しての鳥取県内の高校の動きですとか、今懸念されているようなこととかがありましたら、お願いいたします。

●山本教育長
 前回のテストに比べるとずいぶんと難易度というのが下がってきたというふうには感じておりますけれども、いずれにしてもやはり、これまでのいわゆる受験勉強だけでは対応できないような問題がけっこうあって、しっかり読まないと答えられないという問題が非常に多いということであります。それぞれ進学校を含めて、いろいろ今プレテストの問題等を各学校のほうでも分析をしていただいております。県のほうでは21世紀の学力向上委員会というのを設けておりまして、その中でこうしたプレテストなども含めて、新しい入試制度について議論をする会を設けておりますので、もう少し各学校の分析が進んだ段階で、この会をもう一度開催をして、それぞれ情報を共有しつつ対応を考えていくことになろうかと思っております。

○記者
 今現場のほうから、困っているとか懸念事項だとかというのは何かありますか。

●山本教育長
 今はまだ私のほうには入ってきてません。

5 小中学校の学力向上対策について

○記者
 今、読み込まないと解けない問題が多いということだったんですけども、鳥取県の小・中学力テストのほうでも、読解力というようなところが課題に挙がってますけれども、その小・中も含めたようなところは考えたりしておられるんでしょうか。

●山本教育長
 今はどちらかというと、そこは必ずしもリンクはしてないんですけども、やはり読解力というものが非常に求められているというか、必要になってきているということには変わりありませんので、小中学校のほうも今全国の学力学習状況調査などを元に学力向上に向けて取組を進めておりますが、そうしたところでも読解力ということも一つの話として出てきておりますので、これは小学校の頃からずっと積み上げていくべきものだというふうに思っておりまして、そうした意味では、この読解力ということも、これからのテーマになってくるんではないかなということです。

6 県立美術館整備について

○記者
 県立美術館の話ですね。PFIの業者選定を進めて、県を挙げて整備を進めていくという段階に入って、鳥取市さんも桂見の取り付け道路のお話を担当されて、全体の進め方が、最初からちょっと違ったんじゃないかと鳥取市もおっしゃっておられるんですけども、実際教育長も鳥取市の全員協議会等でもご説明もなさった経緯もあったかと思うんですけども、その辺りについて今の状況は。

●山本教育長
 そうですね。これは何度も公式の場で話させていただいていますが、初っ端といいますか元々は、博物館が手狭だということでスタートし、その中で何かの部門を外に出すというところの議論からスタートしたということですが、そこでこれまでの美術館の議論というのを、それは凍結状態にあったわけですが、ゼロベースで検討すべきという話があって、そのスタートした段階では美術館が外に出るということはまだ決まっていなかったわけですね。で、美術館が外に出るということが決まった段階で、進め方等について鳥取市さんにもよく話をしておくべきだったんではないかというふうには、私は今の段階では振り返ってみて思っているんですけども、ただ美術館を外に出すという中に、その「外」という場所で言えば、そこの場所に桂見が既に落ちているということではなかったので、桂見もあの段階では選択肢の一つだったという、そういう流れの中で、途中の候補地を絞り込む段階で初めて桂見が落ちたと、その段階で説明に行かしていただこうとしたわけですけども、そのときは既に鳥取市さんとしては時遅しということで、そこで当初からの掛け違いがあったということについては、これは率直にお詫びを申しあげるしかないなというふうには思っておりますが、これからなかなかそこのところを、ちゃんと折り合いをつけるという作業にまでは至ってないわけですが、そうしたことに向けての努力というのは引き続き行って参りたいと思っておりますし、これは知事部局のほうのお力添えもいただく必要がある案件でございますので、そこは連携をしっかり取って進めていきたいと思っております。

○記者
 全員協議会等で説明されていると思うんですけども、そこら辺が一つの段階として踏まえられていないのかなという印象があるんですけども。

●山本教育長
 議員の皆様方には説明したかたちにはなっているんですけども、私としては市長さんにはちゃんと説明できていない状態はずっと続いているわけですけども、そうした意味で、鳥取市さんのほうでは市民のほうにもちゃんとまだ説明しきれてないんじゃないかと、理解が得られてないんじゃないかという考えも残っておりまして、そうしたことについて、どう段階を踏んで折り合いをつけていくかということかなあというふうに思っておりますが、市民の皆さん方に対しても、説明会を設けるなどは一応しているのはしているんですけども、それが桂見の方も含めて、十分納得が得られているものなのかということについて、鳥取市の市長さんはじめ、まだそういう状況ではないんではないかというふうに思っておられるんではないかなと思っています。これは直接話が出来ないんで、なかなかそこについて、「じゃあ、どうしたらええのか」ということについての示唆をいただくということも出来ないわけです。

○記者 

 いまの関連でおたずねしたいんですけども、知事部局とも連携してというのは、鳥取市か桂見につくるために整備した道路の整備費なんかも、そういった費用を県でどうかするとかいうことも検討し合うということですか。

●山本教育長
 そのことも一つですし、あそこをなにも使わないことで、ほったらかしにしておくのか、どうするのかといったことなども含めて、いろいろたとえば、天文台の跡が建物が残っているんですけども、そうした建物が残っていることについて、地元の方が不安に感じておられるとか、そうしたところなどもこれからどうしていくのかということも含めて、これは知事部局と相談しながら、あるいは跡地をどうするのか、活用するのかしないのか、そういうところも含めた議論というものも必要になってくるんではないかなというふうに思っておりまして、そうしたことも含めていろいろご相談・連携をしながらということです。

  

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