安藤 るな(農林水産部 園芸試験場/令和2年度採用)

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若手職員へのインタビュー

現在の業務内容

 果樹分野を担当し、「なつひめ」や「新甘泉」等、県育成品種の梨の栽培技術についての試験研究を行っています。
 また、植物の生育をコントロールする植調剤や除草剤に関することや、リンゴなどの特産果樹の栽培に関することを担当しています。

 

 

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仕事のやりがい

 鳥取県は梨の産地ということもあって、私にとって梨は小さな頃から食べていた馴染み深いものです。そんな「梨」という農産物に、研究員という立場で仕事として携われていることは大きなやりがいです。
 試験研究は成果が出るまで長い年数がかかるので、働き始めてからの2年間で具体的にこれを成し遂げたっていうことはまだありませんが、スーパーや市場で並べられている鳥取の農産物を見ると、自分の仕事と結びつくというか、県職員としての役割を実感します。

 

 

 

梨の研究に携わって

 長い歴史を持つ「梨」の産地をこの先も守っていきたいっていう思いがあります。鳥取県には、すばらしい品種や技術がある一方で、実は今、高齢化や後継者不足で梨の生産者や栽培面積は減少しています。県職員になるまでは、そういった課題に直面していることを知りませんでした。一朝一夕で解決できる問題ではありませんが、鳥取の農業をどうやって守り、伸ばしていけるか、生産者も含め、みんなで考えていこうっていう意識、結束力が鳥取県にはあります。試験研究は思い通りにいかないことも多いですが、今は自分がすべきことをただ無我夢中でやるだけだと思っています。

 

 

楽しかったことや印象に残っている出来事

 1年目は知識や技術がなくて、できないことや失敗もたくさんありました。正直大変だなっていう思いが強かったですが、2年目になって、できることが増えたり、1年目に見えなかったことが見えるようになったので、こうしたらどうなるだろうって自分で考えて仕事を進めることができた時には、楽しいと感じます。
 一方で、農業職は自然との闘いでもあり気象災害に遭うこともしばしばです。実際に2年間試験場にいて、様々な対策や対応をしたことが印象に残っています。この時、農業の難しさを痛感したと同時に、生産者の皆さんの努力を身に染みて感じました。あと私は虫が苦手なので、夏は虫との闘いです。

 

 

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入庁して驚いたこと

 試験場に初めて来たときに、見たこともない圃場の広さと梨の樹の多さ、そして試験結果を出すための調査の量に驚きました。一つの栽培技術を生み出すために、こんなにも手間をかけているということは、入庁前には知りませんでした。

 

 

県職員を志望した理由

 私は大学で農学部に進学し、果樹分野を専攻しました。それまで果樹はおろか、農業とは無縁な私でしたが、大学での学びをきっかけに、農業や果樹に興味を持ちました。大学は県外に進学しましたが、生まれ育った鳥取県が変わらず大好きで、就職は鳥取県と考えていました。そんな中、大好きな鳥取県に関わり続けることができ、そして大学での学びや培った力を活かして農業の振興に携わることができる鳥取県の農業職に魅力を感じて志望しました。

 

 

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これからの目標

 近い目標としては、研究員として少しでも多くの試験成果を出して現場で役立つ技術を提供すること、遠い目標だと、老若男女問わずに誰でも農業ができる環境にしたいこと、また「梨といえば鳥取県」とずっと言ってもらえる県にしたいという思いがあります。それがモチベーションにも繋がっているんだと思います。具体的に成し遂げたいことはまだ見えていませんが、農業職はいろんな方面から鳥取の農業に向き合うことができるので、その経験を通して、より明確な目標を定めていきたいです。

 

 

県職員の魅力

 公務員というと、デスクワークなどの事務仕事をイメージする方が多いかもしれませんが、実際に農家のところへ出向き助言や支援をする普及員、新品種や現場に役立つ栽培技術の開発を行う研究員、農林業に関する専門知識や技術の指導をする農業大学校の先生など、様々な分野で活躍することができます。人事異動があることで違う角度から鳥取の農業を見ることができる、それが県職員の魅力だと思います。

 

 

 

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