組織改正等についてですが、手元の資料、最後のほうにあると思いますが、はっきり言って大きな変更はございません。ただ、先程説明しました夜間中学設置に向けて、小中学校課に、夜間中学設置準備室を課内室として設置をして、その必要メンバーを配置して体制を進めて参りたいというふうに思います。なかなか県全体の組織定数の増が見込めない中で、いろいろやりくりしながら、教育全体の中で、でも大きな学校を一つつくるというのは、直近であった琴の浦高等特別支援学校や、もう少し前は鳥取緑風高校や米子白鳳高校を造る時も、ほんとに大規模な取りかかりが必要でした。今年度はとりあえずスタートを切るということでの課内室であり、来年度以降本格化してくる中では、また、ちょっとこの組織も再検討はしてみたいとは思っておりますが、今年度はそういう準備室を小中学校課の中に課内室として設置する。後は微妙な担当の違いを示しているだけでございますので、大きな組織変更はございません。
予算全般について
○記者
前年と比較して予算のマイナスが多いなという印象を持ちました。中でも7頁の学力向上のマイナスの幅が大きいなという印象なのですが、バカロレアや夜間中学等、設備関係も要する部分もプラスで分かるのですが、学力向上や、働き方改革等大事な事業がマイナスになっているのはどうしてなのでしょうか。
●足羽教育長
はい、7頁のマイナス1400万余が減じておりますが、今まで取り組んできた内容の継続性というものがあって、予算の設定がこれまでよりも押さえられたというふうなことがございます。新たなものをすれば、当然それが付加されていくわけですけども、決して取組を衰退させて減じられたということではなく、積算的なものによって、結果として減じられたということになります。
それから同じように働き方改革についても、これまでは施設設備の充実的な部分も含めながら行ってきた、それから、留守番電話の導入等、大きなものがありましたけれども、その辺りは全県立高校定着してきたこともあって、先程説明もしたのですが、決して歩みは止めないものの、ほんとにかかる経費はその工夫におきながらということでの減という結果になったものでございますので、力点はしっかりおいて進めたいというふうに思っております。
ヤングケアラーについて
○記者
21頁のヤングケアラーということを言われたのですけども、一番下の※のところで、県立高校での人数調査をされていると伺っているのですが、その結果をどうする予定なのかということをお聞きしたいです。
●足羽教育長
これは21頁の下にありますが、関係機関によるヤングケアラー対策会議、これが知事部局の子育て人財局のほうと一緒に様々な関係者に集まっていただく会議があります。そこに持ち込みながら、こういうふうな結果で、こういうふうな支援が必要なケースがあること、だったらそれはどういう切り口で支援に繋げるのかということを会議に持ち込みながら、対策を考えたいと思っております。ですから単独で決して、教育委員会だけで、高等学校関係だけで進めるのではなく、一つのケースとして、「こんなケースがあった時には、こういう支援」というように、福祉との連携というのは切り離せない状況ですので、この会議に持ち込みながら全県的な視点で、支援策を考えたいと思っております。
○記者
いつぐらいまでに数字をまとめられるのでしょうか。
●酒井高等学校課長
2月の半ば頃に、学校から高等学校課に参りますので、その後まとめて、会のほうに出したいと思います。
○記者
新年度の会に出されるのですか。
●酒井高等学校課長
はい、それには間に合います。
○記者
ヤングケアラーの件ですが、いじめ対策相談窓口・いじめ110番と一緒に、いじめ対策として含まれた形になっていますが、ヤングケアラー単体の予算はあるのかどうかというのは、県教委で単独にヤングケアラー対策としてするということはありますか。
●足羽教育長
はい、ヤンケアラーだけの事業は21頁の下のところに、先程の電話相談対応ですとか、あるいは先生方の理解を深めていく研修、あるいはリーフレット作成、ここでちょっと整理をしております。21頁に記載しましたのは、教育委員会が所管しています、いじめ・不登校総合対策センターが、いじめ110番電話を常に24時間体制で現在も持っています。窓口があちこちにあるよりは、その電話をうまく使うことで一本化できて、相談があればすぐに児相のほうに繋いで福祉部局に繋ぐ。そういう窓口を一つということで、ちょっとここ「いじめ」のほうに入れさせていただいたので、ヤングケアラーの系統については、こちらのほうに整理にしております。
○記者C
県教委の予算か、知事部局の予算か。
●足羽教育長
両方の抱き合わせ予算という形です。
働き方改革について
○記者C
13頁の大規模校におけるAIによる採点システムの導入とある、大規模校はどの高校ですか。
●足羽教育長
鳥取西、鳥取東、八頭、米子西、米子東の5校で導入しようと思っています。
〇 組織改正について
○記者
今の準備室は、室長以下2名ですか?
●足羽教育長
3人体制を今考えております。
○記者
抽象的な質問なのですが、学校の現場で、いじめだったり不登校だったり、ICTの導入だったりとか、いろいろな分野で対応が多様化している中で、不登校だったら支援員とか、ICT支援員だったり、いろんな人材を必要とする中で、先程教育長定数増というのがなかなか見込めないということなのですけど、抽象的でわるいのですけど、そういったいろんな分野にどうやって人をやりくりするかということ、限られた定数の中で難しいと思うのですが、どのように。
●足羽教育長
確かに定数的な措置というのは、教員を増やすとか、あるいは職員を増やすということは、定数管理上なかなか難しい面がございますが、でも、フルタイムではないICT支援員さんにしましても、不適応の対応の支援員さんにしましても、非常勤対応というか、会計年度任用職員等という短時間勤務という形で対応をお願いしているケースが多々ございます。フルタイムがよいに越したことはないですが、なかなかそれが望めない以上、非常勤対応でお願いをして、時間を例えば支援員さんの時間を増やすだとか、あるいはスクールカウンセラーの時間を増やすというのも、私はちょっと説明しませんでしたけれども、そういうふうにして必要な時間をなるべく増やしてという対応を図っていきたいと思っております。ただあとは、そうした人材が本当に県内にいるかどうかというのが一方で課題でございます。ICTの支援員さんも例に漏れず、エンジニア的なシステムに堪能な方はいらっしゃるのですけど、教育活動にICTをいかに組み込むかという、そこに長けた方というのはあまりいらっしゃいません。この辺は岡山の予備校など、業者にいけばあるのでしょうけど、県内にはなかなかない中で人材を選びながら、スーパーバイザーとして育っていただいて支援に入る。そんな形を今取っているところでございます。
(以上)