鳥取県が開発した新しい酒米の名称が「五百万星」(ごひゃくまんぼし)に決まりました

開発ポイント

県で栽培されている極早生熟期の酒⽶の「五百万石」は溶けにくく、「鳥姫」は砕けやすいという問題があり、溶解性と精⽶特性に優れた県オリジナルの極早生熟期の酒造好適⽶の開発に取り組みました。

開発経過

2009  精米時に割れ難く醸造適性が優れる「石川酒52号」を母親とし、県オリジナル酒米だが精米時に割れやすいことが課題の「鳥姫」を父親として人工交配。 
2012 極早生熟期で心白発現率が高い玄米品質が優れる1系統を選抜。
2013~2016年  特性を評価したところ、「五百万石」より優れる特性が複数確認され、2016年、地方系統番号「鳥系酒125号」を付与。
2015~2019年  (地独)鳥取県産業技術センターで「鳥系酒125号」を使用した酒に係る分析を実施。
2019~2022年  栽培、淘汰を繰り返し固定度を安定させ、2022年に育成を完了。
2023年3月  品種登録出願
2023年8月  「五百万星」として出願公表 
 

「五百万石」と比較した「五百万星」の品種特性

1)成熟期は同程度で精玄米歩合がやや高くやや多収、玄米の心白発現率及び品質は同程度である。山間地帯では千粒重が重くなり、収量が大きくなる。

2)玄米及び白米のタンパク質含有率はやや低い。

3)精米時の加工特性に優れる。

4)消化性は同等で吸水性、溶解性がやや優れる。

5)蒸米の酵素バランスはやや優れる。

6)新酒の官能評価はやや優れ、熟成酒の官能評価は同程度である。

命名と「五百万星」を使用した清酒のお披露目会

「五百万星」を使用した清酒が20241月から販売されるにあたって、命名と清酒のお披露目会が20231219日、市内で開催されました。

会でも生産者、蔵元の方からそれぞれ、栽培しやすい、酒造好適と高評価いただき、試飲では、すっきりしている、雑味がないと感想いただきました。

命名   試飲

  

「五百万石」の血を8分の3受け継ぎ、星空舞、星のめぐみ(大豆)に継ぐ星取県のお米とわかるよう名づけられた「五百万星」。

 新たな鳥取の星を目指して、たくさんの人に愛されるお米に育って欲しいです。

 成果情報はPDF資料(248KB)をご覧ください>>> https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1284989/seika21-01-torikeisake125.pdf

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000