宮崎 友紀子(福祉保健部 健康医療局 医療・保険課/平成24年度採用)

宮崎係長福祉保健部 健康医療局 医療・保険課のHP

 

中堅職員へのインタビュー

これまでの経歴

平成24年10月~ 労働委員会事務局(*)
平成29年 4月~ 福祉保健部 東部福祉保健事務所 福祉企画課
平成30年 4月~ 福祉保健部 ささえあい福祉局 福祉保健課(*)
令和 3年 4月~ 新型コロナウイルス感染症対策本部事務局
令和 5年 4月~ 現所属
「*」:育児休業取得期間あり

 

現在の業務内容

 感染症のまん延防止のために国が設計した制度を、県内自治体が地域の実情に即した運用としていくために、市町村から出た疑問点を国に確認したり、課題点や改善点を国に伝えたりしながら、双方の調整をする業務を行っています。
 また、県の施策を検討するために、県内の現状を分析したり、市町村の方と意見交換をしたりしています。

 

ある一日の業務 <フレックスタイム制度活用中>

○火曜日(通常より30分早く退庁)

 午前(8:30~12:15)
 ・メールチェック
 ・国から送付されるデータ整理

 休憩(12:15~13:00)

 午後(13:00~16:45)
 ・午前中で整理した統計情報を関係者へ送付
 ・市町村からの問い合わせ対応、質疑等を国へ送付

 

○火曜日以外

 午前(8:30~12:00)
 ・メールチェック
 ・他県への照会
 ・新制度に関する市町村との打ち合わせ

 休憩(12:00~13:00) ※月曜日は12:15~13:00

 午後(13:00~17:15)
 ・国が開催するウェブ会議参加
 ・会議概要のまとめ、報告
 ・メールチェック

 

宮崎係長1

県職員への転職

 福祉関係の仕事を希望したわけではありませんでしたが、実際に仕事をしてみて、鳥取県内の実情を良く知ることができて良かったと思います。
 大学卒業後県外の民間企業(接客業)で3年半働いていました。日本全国に出張が多い仕事で、鳥取県のことは、生まれ育ったまちというよりは、様々な自治体の中の一つとして「何となく気になるな」という感じで見ていました。
 そのうち、県外へ魅力を発信することも必要だけど、自分の住んでいる県を好きだと思ってくれる人を増やしたい、それが地方都市の輝く原動力になるのだ、と思うようになり、「鳥取県」全体に関わる仕事ができる県庁への転職を決めました。
 鳥取県庁へ入庁する前は、県職員は県庁の建物の中だけ、県庁の職員としか関わりがなく、パソコンと電話で仕事をして帰る、というようなイメージを持っていたのですが、全然違いました。
 他の都道府県の職員の方や、様々な業種の方と関わることができて、とてもオープンな感じがしましたし、仕事も自分のやりたいようにさせてもらえることも多いと思います。そこが一番大きなギャップを感じたところです。

 

 

印象に残っている出来事

 感染症対策の業務で、全国の自治体や医療機関が使用するために国が整備したシステムについて、市町村との間に立って、国へ要望を提出したことがありました。
 システムの仕様のために円滑な運用が制限されてしまい、県内市町村が使いづらさを感じているのに、国には何が問題なのかがよく伝わらない状況でした。私は、市町村に出向いてどこが使いづらいのかを教えていただきました。そして、文書だけでは伝わらないと思い、図やイラストを使って改善すべき点を分かりやすくした資料を作り、それを上司へ提案し、最終的には知事会のメンバーから国へ伝えてもらうように働きかけた結果、国へ伝わり、システムが改善されました。改善前のシステムしか知らない担当者がみたらびっくりするぐらい柔軟なシステムになりました。
 国と市町村との調整は大変ではありますが、この時は、本当の意味での「橋渡し」ができたと実感し、大変やりがいを感じました。
 また、県の仕事は規模が大きい分、自分の仕事がどこでどう貢献しているのかが見えづらいことも多いのですが、自分が実際に動いた結果、目に見える成果を実感できた経験だったのでとても印象に残っています。
 当時の国や市町村の職員の方々とは今でもつながっていて、些細なことでも遠慮せずにやりとりできるようになり、風通しがよくなったと思います。
 このような国と市町村の間を取り持つ、繋げる仕事は、県職員の仕事に共通する魅力ではないかと思います。

 

 

県職員の魅力

 いろんな経験ができるところだと思います。
 特に事務職は、業務の分野が固定されていないので、異動するたびに常に新しいことを取り入れていくことができるのと同時に、行政という基礎的なスキルが積みあがっていくところだと思います。
 これまでの業務を振り返ると、基本的に楽しかったですね。
 他の都道府県の方や様々な業種の方々との関わることができましたし、知らない鳥取県の魅力をたくさん知ることができて、そこがとても魅力的で楽しいと思います。

 

 

宮崎係長3

忙しい職場だけれど

 感染症対策を担当する部署にいた当時はとても忙しかったのですが、同じ職場の皆さんと仕事をさせていただく中で、辛いことや苦手だと思う気持ちは小さくして、楽しいこと、やりがい、好奇心を育てる方向へ気持ちを転換する方法を会得できたと思います。
 皆さん息抜きなんかもとても上手で、大変良い勉強になりました。
 気持ちを張り詰めて急いでやらなくちゃ、と仕事に向かっているとき、上司の方が、「まあ大丈夫だから」とか、さりげなく「ありがとう」と伝えてくださることがあり、短い言葉ですが、こうした一言で気持ちがとても楽になり頑張ることができました。
 多忙な中ではありましたが、だからこそ、以前はできなかったことができるようになる、自分のステップアップが短いスパンで実感できた貴重な経験だったと思います。

 

 

大変だったけど、やってよかった仕事

 入庁して1カ月ほどで経験した仕事です。労働委員会の委員の皆様と何日かかけて出張しなければならないことがあり、そのための宿泊先や移動手段などの調整が大変でした。ホテルはどんなホテルが良いのか、移動手段はどうするか、他県の委員の皆様と同席する場面での席の配置をどうするかなど、県庁の雰囲気やルールもまだ分からない中で進めた仕事でしたが、終わった後、労働委員会の皆様からも順調に進んで良かったと言っていただくことができ、調整は大変でしたが頑張って取り組んで良かったと思いました。

 

 

子育てとの両立

 鳥取県庁は子育てに関する制度も充実しています。子育ての時期に応じて、育児時短勤務(朝30分、夕方30分短縮)やフレックスタイムを活用したり、子どもの学校が急に休校になったりしたときは、在宅勤務ができて大変助かりました。
 もちろん家族の理解も不可欠です。保育園の送り迎えなども夫と分担していて、忙しくて残業が続いた時は、夫が子どもに「お母さんはみんなの健康のために頑張ってるんだよ」と言ってくれたりしていました。

 

 

宮崎係長4

県職員を目指す方へのメッセージ

 ぼんやりとでも、何がしたいかわからないけど、鳥取県が気に入っている、好きだ、いろいろな人と関わる仕事がしたい、という人は、目指していただきたいです!おススメです!
 ぜひ、一緒に楽しく仕事をしましょう!

 

 

  

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