県政トピックス<考えよう!生物多様性の保全>

考えよう!生物多様性の保全 ~自然共生サイト~

  現在、地球規模で生物の生息地の破壊、気候変動、大気汚染などにより、「生物多様性」の損失が深刻となっています。このまま進行すれば、生態系の崩壊を招き、人間の生活にも大きな影響が及ぶことは避けられません。
  「一昨年の12月にカナダ・モントリオールで開催された「生物多様性条約第15回締約国会議」は、30by30(サーティ・バイ・サーティ)という新たな世界目標を提唱。2030年までに生物多様性の損失を食い止め、陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全するという内容です。
  こうした世界の流れからスタートしたのが「自然共生サイト」。30by30の目標達成を目指し、地域住民組織などの取り組みによって、生物多様性の保全が図られている区域のことで、環境省が令和5年度から認定を開始しました。
 県内では昨年10月に「南部町里地里山ビオトープ」と「鳥取県八頭船岡環境保全エリア」の2件が初認定(中国地方ではこれらを含めて3件)。自然共生の推進に向けた機運が高まり始めています。
 県では、自然共生サイトの認定を目指す団体や、既に認定を受け活動している団体などを対象に、申請に必要な準備にかかる費用や地域での勉強会開催のための経費の半分を支援するとともに、団体への支援に関心のある企業とのマッチングを進めています。
 豊かな自然を守り伝えるために私たちにできること。今こそ、考える時に来ています。

※ビオトープ ドイツ語で生物生息空間の意。

「南部町里地里山ビオトープ」が認定

一般社団法人里山生物多様性プロジェクト
野口(のぐち) 浩二(こうじ) さん
野口浩二さんの写真

  2016年に南部町にUターンしてきました。しばらく町内で活動する中で「人」だけではなく、ここに住む「生き物」たちも含めてこの町が好きなんだと感じるようになりました。
  自然共生サイトは2年前に「環境白書」を通じて知りました。謳われている民間による生物多様性保護は、きっと国際的な大きな流れとなるはずであり、サイト認定は意義があります。
  保全活動を考える上では、一次的には住民が身近な自然を守るということも重要ですが、それが経済資産となり付加価値がついて、例えばお土産品などの収益につながったりという方向性も重視しています。
  認定を受けるだけではなく、こうしたインセンティブ(動機付け)が結びついてこそ保全活動を継続できるものだと思っていますので、認定サイト間で連携していきたいです。

認定共生サイトの写真(一部)
認定共生サイトの一部。

野口さんの実施する体験会の様子
野口さんの実施する体験会は毎回盛況

自然共生サイト保全活動推進補助金

  自然共生サイトの認定申請を目指すまたは認定を受けた団体等が行う活動に要する経費を支援しています。

詳しくは下記QRコード
自然共生サイトのQRコード

【問い合わせ先】 自然共生課
電話 0857‐26‐7978 ファクシミリ 0857‐26‐7561
自然共生課のQRコード



 

 

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