とっとりSDGs企業認証を令和6年度に取得した「愛ファクトリー株式会社」の代表取締役社長 旅田 雅生さん、業務管理グループ グループリーダー 中村 守さんにSDGs活動について伺いました。
■愛ファクトリー株式会社(鳥取市)
活動概要/2014年1月設立。葉物野菜の栽培のほか、軽作業も請け負う。海岸清掃や県産物の発信など地域貢献活動も積極的に行っています。
![代表者](/secure/1377557/ai-2.png)
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~農×福の最新野菜工場!~
愛ファクトリーは、株式会社IDホールディングス(設立当時の社名は株式会社インフォメーション・ディベロプメント)が障がい者雇用の促進を目的に設立した特例子会社です。青谷町にある閉校となった小学校を利用して、全天候型植物工場を運営しています。「安全安心な野菜づくり」をコンセプトに、レタスやハーブ系野菜など全20種以上を栽培しており、食品安全・労働安全・環境保全・人権福祉など持続可能な農場経営への取り組みに関し、日本の標準的な農場にとって必要十分な内容を網羅した基準を証明する「JGAP」の認証を2019年6月に取得しました。栽培した野菜は県内の小売店に出荷するほか、主要ホテルやブライダル会場、東京のレストラン等にも利用されています。
野菜の栽培を行っている環境は完全屋内で、栽培方法は水耕栽培と土耕栽培を採用しており、LEDと空調機で栽培環境を管理しています。播種から収穫作業まで、障がいのあるメンバーが中心となって実施しており、担当する業務は可能な限り個人の適性に応じて配置するようにしています。2021年には、障がい者が生産工程に携わった食品及び観賞用の植物の農林規格である「ノウフクJAS」の認証を取得しました。水耕栽培に関しては、給水や培養液の管理を機械が自動で行い、マニュアルを整備することで年齢や性別に関係なく作業しやすい環境を目指しています。
![作業の様子](/secure/1377557/ai-4.jpg)
また、環境保護の取り組みとして、使用している電力を2024年11月に再生可能エネルギーへ転換し、電力使用に伴うCO₂排出量がゼロになりました。2025年1月からは鳥取県商工労働部と連携し、専門家の方々と一緒にサプライチェーン全体のCO₂排出量を詳しく調べ、さらなる削減に取り組む予定です。
当社では、障がいのある方の雇用に対する思いとして、自律(定めたルールに従って行動すること)から自立(他に頼らず独り立ちすること)を目標に、就労定着を目指しています。愛ファクトリーはこれからも、障がいの有無に関係なく、相手を思いやってコミュニケーションすることを大切にし、障がい者雇用の促進に努めてまいります。