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 令和7年1月16日、林業試験場の佐々木主任研究員が、全国林業試験研究機関協議会の令和6年度研究功績賞を受賞しました。
 研究功績賞は地域における森林・林業及び木材産業の研究に顕著な業績をあげた職員等を表彰するものです。
 同氏は、高品質なCLTの製造と施工に関する試験研究を行い、得られた知見を纏めた論文が学術誌に載録され、全国に情報発信した功績が認められたものです。

 CLTは全国的に中大規模木造建築への利用と普及が進み、創造性豊かな木造建築物施工の可能性を広げていますが、実際の施工性等は不明な点が多い状況です。
 このような中、同氏は「スギCLTの浸透試験」を行い、雨掛かりによるCLTの変形や試験体内部の浸透状況等を調査しました。
 この試験結果を、「濡れてどうなるCLT」リーフレットに分かりやすく取り纏め、広く発信しています。
(関連記事:「濡れてどうなるCLT」リーフレットを作成しました。)
 また、「スギ板材の桟木痕発生の研究」では、CLTの材料であるラミナの人工乾燥時にできる桟木痕について、桟木の材質、乾燥時の温湿度条件の違いによる生じ方を調査しました。

 これらの試験研究は国内でも前例がほとんど無く、氏は得られた新たな知見を学会で発表し、全国のCLT施工業者、建築設計士、研究機関等に広く利用されています。

 受賞 >>>研究功績賞を受賞(佐々木主任研究員、右)

   浸透試験 >>>スギCLTの浸透試験

  

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