活動日誌

  
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2018年3月15日

「占領期の鳥取を学ぶ会 29年度活動報告会」を開催しました。

 平成30年3月3日(土)鳥取市歴史博物館で「占領期の鳥取を学ぶ会 29年度活動報告会」を開催しました。
 当日は計9回行った学ぶ会の活動報告のあと、西村が「GHQ鳥取軍政部の組織と人事」というテーマで軍政レポート執筆者一覧と県内占領軍の電話回線図を元に解説を行いました。  
 鳥取市歴史博物館横山展宏学芸員は、同館所蔵資料中の進駐軍の記事を写真で紹介し、特に当時の「鳥取市報」に掲載される進駐軍からの呼びかけはGHQの市民生活への関与を実感させるものでした。
 また、翻訳者の澤田晶子さんの「解読と読解のコツ」は、掠れた英文タイプの資料に向き合い格闘した翻訳者の立場から、辞書・WEBなどを駆使した解読手法と、関係新聞記事を用いた読解手法を説いたもので、1946年9月16日付英文レポートの事例を画面に引用しながらの説明は、英語そのものに関心のある参加者の興味を惹くものでした。  
 質疑応答のあと西村から、「webで閲覧できる英連邦軍関係写真」を紹介、また解読参加者の上田勝利さんと澤田海宏さんが鳥取大火の米軍救援物資レーションの現物を紹介されました。  
 占領期の鳥取を学ぶ会は、30年度も月1回のペースで行う予定です。日程など詳細がきまりましたら本ページでもご案内します。

澤田さん説明の様子の写真
英文の「解読」と「読解」のコツを説明する澤田さん

公文書館 2018/03/15 in 県史編さん室,講座などのイベント

2018年2月1日

新鳥取県史講演会「鳥取招魂社の成立」を開催しました。

 平成30年1月27日(土)、鳥取市歴史博物館で『新鳥取県史資料編 近代6 軍事・兵事』の掲載資料ほかを解説する講演会「鳥取招魂社の成立」を開催しました。   
 講師の岸本覚近代部会長(鳥取大学地域学部教授)からは、古海河原での招魂祭に始まり、浜坂・西町・上町と移転していくなかで次第に成立していった鳥取招魂社の姿を、豊富な資料と写真でわかりやすく紹介していただきました。  
 参加者からは、招魂社の確立に尽力した人物、忠魂碑や在郷軍人会と招魂社の関係、因伯雲石隠五か国の西南戦争戦死者の合祀の経緯、明治期の官軍の再編成と招魂社の関係など質問が相次ぎました。
 会場となった鳥取市歴史博物館ではちょうど3月25日まで、初公開となる西郷隆盛の書状を含む館蔵品展が開催中ということもあり、来場者は講演会とあわせて幕末から明治にかけての鳥取に思いをはせました。

会場の様子の写真
会場の様子


 なお、本講演会で取り上げられた「鳥取県護国神社資料」を収録する『新鳥取県史資料編 近代6 軍事・兵事』は、当館ほかで販売しております。
県史編さん室

公文書館 2018/02/01 in 県史編さん室,講座などのイベント

2017年12月7日

新鳥取県史 資料編 古代中世2 古記録編 刊行記念講演会を開催しました。

 平成29年12月3日(日)、鳥取県立博物館講堂で新鳥取県史 資料編 古代中世2 古記録編 刊行記念講演会「古記録で読み解く古代中世の鳥取」を開催しました。  
 「古記録編」の編さんを担当した編さん委員・調査委員6名が収録史料から浮かび上がる歴史を「天皇・貴族と鳥取」「神社・寺院と鳥取」という2つのテーマに分けてわかりやすく解説しました。当日は110名の方に参加いただきました。

写真1
(写真1)会場の様子


写真2
(写真2)「因幡国造氏と伯耆国造氏」と題して講演する石田敏紀氏
(鳥取県立倉吉西高等学校教諭)


写真3
(写真3)「院政期の典籍書写と書風」と題して講演する宮﨑肇氏
(東京大学史料編纂所特任研究員)


写真4
(写真4)「後南朝と因幡国」と題して講演する末柄豊氏
(東京大学史料編纂所准教授)


写真5
(写真5)「中世大山寺で行われた蓮華会について」と題して講演する倉恒康一氏


写真6
(写真6)「幻の因伯の中世寺院―因幡仙林寺と伯耆光孝寺―」と題して講演する米谷均氏


写真7
(写真7)「棟札にみる戦国武将の寺社造営」と題して講演する岡村吉彦室長
(鳥取県立公文書館県史編さん室)


写真8
(写真8)「県史編纂事業を将来につなげるために」として全体総括する秋山伸隆氏
(県立広島大学教授、古代中世部会長)

県史編さん室

公文書館 2017/12/07 in 県史編さん室,講座などのイベント

2017年11月10日

鳥取市歴史博物館にて「鳥取に進駐軍がいた頃」を開催しました。

 平成29年11月4日(土)午後、鳥取市歴史博物館で「占領期の鳥取を学ぶ会」第5回講座「鳥取に進駐軍がいた頃」を開催しました。  
 鳥取県に滞在していた進駐軍については、県(渉外部)の文書が残されていないこと、占領が終わった昭和27年4月に鳥取大火があり市民の記録も焼失したことなどから、詳しいことは不明でした。
 そのため、当時のことをご存知の清末忠人さんと松田章義さんをお招きして、進駐軍の経験を伺いました。お二人からは、「鬼畜米英」と実際の進駐軍とのギャップ、進駐軍が自宅を訪問したときの体験、上町の接収住宅と家族用住宅のこと、進駐軍から英語を習った経験などが披露されました。  なお、次回の講座は12月9日(土)午後2時を予定しています。(参加者67名)

写真1
(写真1)悪天候のなか67名が参加されました


写真2
(写真2)英印軍の鳥取市中行進の新聞記事を投影(1946年5月31日付日本海新聞)


写真3
(写真3)進駐軍兵士との体験を語る清末さんと松田さん

公文書館 2017/11/10 in 県史編さん室,講座などのイベント

2017年10月18日

「占領期の鳥取を学ぶ会 第4回例会」で樗谿グランドアパートを見学しました。

 10月14日(土)鳥取市上町の樗谿(おうちだに)グランドアパートで占領期の鳥取を学ぶ会第4回例会のフィールドワークが行われました。
 樗谿グランドアパートは昭和5年に医院として建てられた後、昭和21年に進駐軍将校宿舎として改修・増築され、ダンスホールや居室などあちこちに進駐軍時代の意匠や備品や残されています。平成28年に鳥取市指定文化財となりました。  
 当日は鳥取市歴史博物館木谷館長によるアパートの建設経緯に関する説明をうけたのち、同アパート保存会の会員で県史現代部会委員の佐々木孝文さんの案内で建物内を巡り、改修の経緯と現在の修復状況について説明をうけました(参加者18名)。  
 なお、次回11月4日(土)は鼎談「鳥取に進駐軍がいた頃」を開催します。(参加無料)。

写真1
(写真1)進駐軍時代のグランドアパートの写真(推定)"B.O.Q Tottori Military Government Team"
出典 Occupational History of Tottori Military Government Team
(19 October 1945 -19 October 1948)


写真2
(写真2)木谷館長による建物建設経緯と外観の説明(写真1と同じアングルで撮影)


写真3
(写真3)佐々木氏による螺旋階段部分の説明


写真4
(写真4)1階ダンスホールの壁に残る女性の絵


写真5
(写真5)進駐軍の居室に残されたベッド


写真6
(写真6)進駐軍用の200ボルトコンセント(左)

公文書館 2017/10/18 in 県史編さん室,講座などのイベント

2017年9月14日

「米軍記録と役場文書から読み解く郷土の戦争」講演会を開催しました。

 平成29年9月9日(土)、米子市立図書館で『新鳥取県史資料編 近代6 軍事・兵事』の内容を解説する講演会「米軍記録と役場文書から読み解く郷土の戦争」を伯耆文化研究会との共催で開催しました。  
 岩佐武彦調査委員による「太平洋戦争~米軍資料に見る山陰地方の標的情報と攻撃」は、太平洋戦争における米軍との戦いと山陰地方との関わりを、真珠湾攻撃に参加したイ16号潜水艦日誌、機雷の掃海、米国戦略爆撃調査団(USSBS)の本土標的情報等により紹介しました。  
 喜多村理子編さん委員による「村役場史料から読み解く徴兵・召集」は、尚徳村役場兵事関係綴や終戦時に焼却をまぬがれた『二部村兵事動員日誌』などの資料を用いて、徴兵制度の変遷と、郷土の人々がどのようにして戦場に送り出されたかを具体的に辿りました。参加者は60名でした。  
 なお、12月10日(日)には明治期の軍事を扱った講演会「鳥取県護国神社資料にみる招魂のかたち」(仮)を行う予定です。 

写真1
(写真1)プリントを用いて熱弁する岩佐委員の様子


写真2
(写真2)映像を交えて講演する喜多村委員の様子

県史編さん室

公文書館 2017/09/14 in 県史編さん室,講座などのイベント

2017年7月4日

「占領期のTOTTORIを知る会」を開催しました。

 7月1日(土)鳥取市歴史博物館で、第二次大戦後に鳥取に進駐した占領軍の横顔と、占領行政の監視を行った鳥取軍政部の英文レポートの概要を紹介する「占領期のTOTTORIを知る会」を開催しました。当日は定員40名のところ、120名の方にお越しいただき、最後まで熱心に耳を傾けていただきました。  
 今後は毎月軍政レポートの解読と現地調査、聞き取りなどを行う連続講座「占領期の鳥取を知る会」を開催し、県民参加で占領期の実態解明を行っていきたいと思います。

第1部写真
(写真1)小山委員による「鳥取県にやってきた占領軍」


第2部写真
(写真2)西村課長補佐による「鳥取軍政隊関係資料が語りだす」

県史編さん室

公文書館 2017/07/04 in 県史編さん室,講座などのイベント

2017年1月4日

特別記念講演「信長の外交と戦国大名~伯耆南条・小鴨氏の家中~」が開催されます。

 元鳥取県史編纂専門委員で、新鳥取県史編さん事業の専門部会委員(中世部会)も務められた日置粂左ヱ門氏が、平成28年度鳥取県文化功労賞知事表彰を受賞されました。これを記念する巡回展と記念講演会が開催されます。

 特別記念講演「信長の外交と戦国大名~伯耆南条・小鴨氏の家中~」の開催
日時:平成29年1月15日(日)午後2時~
場所:倉吉交流プラザ(倉吉市駄経寺町187-1)
主催:県庁文化政策課
平成28年度鳥取県文化功労賞知事表彰 受賞記念巡回展と記念講演会

公文書館 2017/01/04 in 県史編さん室,講座などのイベント

2016年11月17日

新鳥取県史講演会「鳥取県の民俗芸能」 を開催しました。

 平成28年11月12日(土)、米子市立図書館2階研修室にて新鳥取県史巡回講座「鳥取県の民俗芸能」を開催しました。

写真1
(写真1)講演会場の様子


 講師は、『新鳥取県史 民俗1 民俗編』の「第2章 民俗芸能」の構成検討や執筆をされた民俗部会委員と調査委員の2名です。  
 まず永井猛委員(米子高等工業専門学校名誉教授)が「第9章 民俗芸能」の構成を解説し、神楽、かしら打ち、盆踊りなど掲載事例を紹介しました。

写真2
(写真2)永井猛委員


 続いて福代宏委員(県立博物館主幹学芸員)は、地歌舞伎、民謡踊り・田植歌踊りなどの掲載事例を紹介しました。

写真3
(写真3)福代宏委員


 約49名の参加者があり、新鳥取県史編さんの成果を県民に広めるとともに今後の鳥取県の民俗研究につながる講演会となりました。  
 講演会の開催においては、伯耆文化研究会、県立博物館にご協力をいただきました。お礼申し上げます。
県史編さん室

公文書館 2016/11/17 in 県史編さん室,講座などのイベント

2016年8月2日

資料修復等の実習会を開催しました。

 平成28年7月26日(火)、南部町の秦博志(はた ひろし)さん(修復工房HATA Studio)を講師にお招きし、資料の修復技術を学びました。  
 まず、講師の秦さんに、破損した和紙の裏打ちを実演していただきました。

写真1
(写真1)講師の秦さんによる裏打ち実演


 次に、職員が裏打ちの作業を行います。当館が所蔵する原本を利用しているので、気が抜けません。

写真2
(写真2)職員による裏打ち


 裏打ちの終わった資料は、柿渋を塗った板に貼り付けて乾燥させます。

写真3
(写真3)裏打ちが終わり、板に貼りつけて乾燥している様子


 裏打ちのほか、手繕い(破れや穴開きのある部分を和紙で繕う方法)、中性紙保存箱の作り方についても学びました。
 今後の仕事に生かせる有意義な実習となりました。講師の秦博志さんには改めてお礼申し上げます。

公文書館 2016/08/02 in 講座などのイベント

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