民俗部会は、7月29から31日の3日間、江府町歴史民俗資料館及び鳥取県立博物館、倉吉博物館にて木地師(きじし)・塗師(ぬし)関係資料の調査を行いました。
調査は、平成28年度から新鳥取県史編さん調査委員になっていただいた木地師に関する研究者である木村裕樹氏(龍谷大学講師)が中心となり実施しました。
江府町歴史民俗資料館では塗師が椀を磨くことに使用した「足回し下地ろくろ」、鳥取県立博物館では木地師が使用した手挽き轆轤(ろくろ)、倉吉博物館では手挽きを足踏みに改造したと思われる轆轤などを調査しました。
これらの調査の成果は、平成30年度刊行予定の『新鳥取県史 民俗2 民具編』に反映させたいと思います。御協力いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。
(写真1)江府町歴史民俗資料館における調査の様子
(写真2)鳥取県立博物館における調査の様子
(写真3)倉吉博物館の関本学芸員と意見交換する木村調査委員
県史編さん室
平成28年7月21日(木)、倉吉市の中部総合事務所において、平成28年度県市町村公文書等管理連絡協議会を開催しました。
各市町村の文書管理担当課長様をはじめ、23名においでいただき、現在、県が設置している県立公文書館在り方検討会議の論点や公文書館の業務などについて報告した後、意見交換を行いました。
お忙しいところご出席いただき、ありがとうございました。
(写真1)伊澤総務部長挨拶
(写真2)県立公文書館在り方検討会議・館の業務等報告
(写真3)意見交換会
平成28年7月26日(火)、南部町の秦博志(はた ひろし)さん(修復工房HATA Studio)を講師にお招きし、資料の修復技術を学びました。
まず、講師の秦さんに、破損した和紙の裏打ちを実演していただきました。
(写真1)講師の秦さんによる裏打ち実演
次に、職員が裏打ちの作業を行います。当館が所蔵する原本を利用しているので、気が抜けません。
(写真2)職員による裏打ち
裏打ちの終わった資料は、柿渋を塗った板に貼り付けて乾燥させます。
(写真3)裏打ちが終わり、板に貼りつけて乾燥している様子
裏打ちのほか、手繕い(破れや穴開きのある部分を和紙で繕う方法)、中性紙保存箱の作り方についても学びました。
今後の仕事に生かせる有意義な実習となりました。講師の秦博志さんには改めてお礼申し上げます。