防災・危機管理情報

  
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2024年9月9日

占領期の鳥取を学ぶ会 令和6年度(8月)例会を開催しました。

 今回から、昭和24年2月の軍政部活動報告書の解読に入りました。今回の活動報告書の解読では、村長のリコール事例や県・鳥取市議会の議案議決などの行政の状況、政党の活動状況、病室内での調理禁止・病院内調理場の衛生条件の制定や中国地方軍政部保健師の県内保健所視察などの衛生行政活動についての翻訳を進めました。

 前回の活動報告書の解読部分にあったNHK鳥取放送局のラジオ塔の写真や図面も今回紹介され、鳥取大火の時にはこの鉄塔に登って放送をしていたとのことでした。会員の方からは、当時の鳥取放送局の残響処理の構造やお堀端等にあった鳥取地震の被災者住宅についての思い出話や関連した解説がありました。

 また、澤田晶子調査委員(翻訳担当)から、英文翻訳への生成AIの活用について、報告がありました。生成AIは、人間の脳のニューロンの働きを模倣しており、大規模言語モデルは、データを細かいトークンに分解し、次のトークンを予測するが、正しいとは限らないということです。

 軍政部報告書の英文をOCRで読むと、汚れの点々も文字として読んでしまうが、生成AIで読んでみると、勝手にハルシネーション(AIが事実に基づかない情報を生成する現象)してしまうサービスもある一方で、かなり優秀に読んでくれる生成AIのサービスもあるということでした。生成AIは、英語の手書き原稿についても結構読んでくれて、人間が読みにくい原稿でも読んでくれる生成AIのサービスもあるとのことでした。

 今回の解読の中で、会員の方から、GHQは保健所を重視していたとの説明や病院での自炊の実態がどのようなものだったのかとの質問等がありました。解読の中で様々な疑問や不明な点が出てきますが、調査したり当時の記憶のある方に体験をお聞きする等して、より正確に当時の状況を明らかにできればと思います。

占領期写真1
(写真1)澤田晶子調査委員の報告

占領期写真2
(写真2)会員の解説

占領期写真3
(写真3)講座の様子

公文書館 2024/09/09 in 県史活用担当,講座などのイベント

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