2016年9月30日
平成28年9月27日(火)、第2回近世部会・史料検討会を開催しました。
会議では、29年度刊行予定の『因幡編』、30年度刊行予定の『地誌編』のスケジュールなどを協議し、史料検討会では、『因幡編』へ掲載する史料の選定を行いました。
(写真1)近世部会での協議の様子
(写真2)パソコンの画像資料と文書目録から史料選定をする委員
県史編さん室
公文書館 2016/09/30
in 会議など,県史編さん室,調査
2016年9月12日
近世部会では、9月6・7日の両日、大洲市立図書館(愛媛県大洲市東若宮)で資料調査を行いました。
大洲は伊予の小京都と呼ばれる城下町で、大洲藩加藤家の初代貞泰(さだやす)は、入封前の慶長15年から元和3年(1610~1617)まで米子を治めていました。大洲への転封に伴い多くの家臣団も移住したため、米子と大洲の方言は似通っていると言われています。
また、米子・大洲ともに、江戸時代の著名な学者中江藤樹(なかえとうじゅ)が過ごした地であるなど、意外な共通点があります。
今回の調査では、米子時代の加藤貞泰と所縁の深い清洞寺(せいとうじ)という寺院に関する資料の写真撮影を行いました。
今後は、平成30年度刊行予定の『新鳥取県史資料編 近世7 編纂物(仮)』への掲載に向けて、解読・検討を進めていきたいと思います。御協力いただいた皆様にあつく御礼申し上げます。
大洲市立図書館
県史編さん室
公文書館 2016/09/12
in 県史編さん室,調査
2016年8月16日
民俗部会は、7月29から31日の3日間、江府町歴史民俗資料館及び鳥取県立博物館、倉吉博物館にて木地師(きじし)・塗師(ぬし)関係資料の調査を行いました。
調査は、平成28年度から新鳥取県史編さん調査委員になっていただいた木地師に関する研究者である木村裕樹氏(龍谷大学講師)が中心となり実施しました。
江府町歴史民俗資料館では塗師が椀を磨くことに使用した「足回し下地ろくろ」、鳥取県立博物館では木地師が使用した手挽き轆轤(ろくろ)、倉吉博物館では手挽きを足踏みに改造したと思われる轆轤などを調査しました。
これらの調査の成果は、平成30年度刊行予定の『新鳥取県史 民俗2 民具編』に反映させたいと思います。御協力いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。
(写真1)江府町歴史民俗資料館における調査の様子
(写真2)鳥取県立博物館における調査の様子
(写真3)倉吉博物館の関本学芸員と意見交換する木村調査委員
県史編さん室
公文書館 2016/08/16
in 県史編さん室,調査
2016年8月2日
平成28年7月21日(木)、倉吉市の中部総合事務所において、平成28年度県市町村公文書等管理連絡協議会を開催しました。
各市町村の文書管理担当課長様をはじめ、23名においでいただき、現在、県が設置している県立公文書館在り方検討会議の論点や公文書館の業務などについて報告した後、意見交換を行いました。
お忙しいところご出席いただき、ありがとうございました。
(写真1)伊澤総務部長挨拶
(写真2)県立公文書館在り方検討会議・館の業務等報告
(写真3)意見交換会
公文書館 2016/08/02
in 会議など,公文書担当
2016年8月2日
平成28年7月26日(火)、南部町の秦博志(はた ひろし)さん(修復工房HATA Studio)を講師にお招きし、資料の修復技術を学びました。
まず、講師の秦さんに、破損した和紙の裏打ちを実演していただきました。
(写真1)講師の秦さんによる裏打ち実演
次に、職員が裏打ちの作業を行います。当館が所蔵する原本を利用しているので、気が抜けません。
(写真2)職員による裏打ち
裏打ちの終わった資料は、柿渋を塗った板に貼り付けて乾燥させます。
(写真3)裏打ちが終わり、板に貼りつけて乾燥している様子
裏打ちのほか、手繕い(破れや穴開きのある部分を和紙で繕う方法)、中性紙保存箱の作り方についても学びました。
今後の仕事に生かせる有意義な実習となりました。講師の秦博志さんには改めてお礼申し上げます。
公文書館 2016/08/02
in 講座などのイベント
2016年7月13日
平成28年7月11日(月)、第1回鳥取県新鳥取県史編さん委員会を実施しました。
公文書館会議室で行われた委員会には、8名の委員に御出席いただき、平成27年度の各部会事業の実施状況について報告を行った後、平成28年度事業等について協議しました。
編さん委員会での協議の様子
県史編さん室
公文書館 2016/07/13
in 会議など,県史編さん室
2016年7月13日
平成28年7月10日(日)、第1回近代部会を公文書館会議室で開催しました。
会議では、平成27年度事業の実施状況を報告した後、平成28年度事業及び資料編『近代5 行政2 経済社会文化』刊行に向けた作業スケジュール等について協議しました。
近代部会での協議の様子
県史編さん室
公文書館 2016/07/13
in 会議など,県史編さん室
2016年6月29日
(写真1)講演会場の様子
講師は、『新鳥取県史 民俗1 民俗編』の「第8章 民俗信仰」の構成検討や執筆をされた民俗部会委員と調査委員の3名です。
まず福代宏委員(県立博物館主幹学芸員)が「第8章 民俗信仰」の構成を解説し、主な掲載事例を紹介しました。
(写真2)福代宏委員
続いて「民俗編」掲載事例を韓国の民俗と比較する講座「鳥取と朝鮮半島の民俗信仰」を、須永敬調査委員(九州産業大学准教授)に講演いただき、両地域の伝説や行事かの比較から今後の研究発展の可能性を示していただきました。
(写真3)須永敬委員
最後に「民俗編」刊行後も残された鳥取県の民俗信仰研究における課題について坂田友宏民俗部会長(米子工業高等専門学校名誉教授)に講演いただきました。
(写真4)坂田友宏民俗部会長
約35名の参加者があり、今後の鳥取県の民俗研究につながる講演会となりました。
県史編さん室
公文書館 2016/06/29
in 県史編さん室,講座などのイベント
2016年6月24日
平成28年6月21日(火)から24日(金)まで鳥取市立北中学校の2年生が職場体験学習を行いました。
以下北中の林・舩橋が報告します。
1日目は、簿冊の修復を行いました。はじめ地下の書庫に行き、簿冊の掃除をしました。資料がたくさんあって掃除をするのは大変だったけれど、きれいになったのでうれしかったです。次に、綴り替えをしました。カッターナイフを使う慣れない作業だったけれど一生懸命やりました。
(写真1)綴り替え中の様子
2日目は、デジカメによる資料撮影を行いました。立ち作業だったので、とても疲れたけれど、きれいに撮影できたのでうれしかったです。
(写真2)資料撮影中の様子
次に、マイクロフィルムリーダープリンターを使い、紙焼印刷をしました。見たこともない機械だったのでどんなことをするのかわからなかったけれど、実際に操作してみると想像していたよりも面白かったです。
(写真3)紙焼き印刷中の様子
次に展示キャプション(説明文)を作成しました。難しいと聞いていたけれど、1日目よりもカッターナイフを上手に使えるようになっていたので、きれいに仕上げることができました。
(写真4)キャプション(説明文)作成の様子
3日目は、印刷物の並べ替えをしました。倉庫から地下書庫に印刷物を運ぶ作業は大変だったけれど、最後きれいに並んだ姿を見ると感動しました。続いて、古文書解読では江戸時代の書物に書いてある文字を解読しました。難しかったけれど、最後の方には、多少読めるようになりました。
4日目には、まとめとしてホームページを制作しました。4日間で、仕事は楽しいだけでなく大変だということも学びました。
公文書館 2016/06/24
in 館見学,県史編さん室,公文書担当
2016年6月24日
古代中世部会では、6月21・22日の両日、長谷寺・小鴨神社・定光寺(以上倉吉市)で資料調査を行いました。
このうち、長谷寺の調査では、中世の梵鐘や戦国期に奉納された絵馬群の銘文について原本調査を行いました。
小鴨神社では、寛正2年(1461)の年号銘を持つ扁額(へんがく)について、専門家と一緒に木材の材質や産地、作成時期等について検討しました。
また、定光寺では、南条一族の宝筺印塔に刻まれた銘文の拓本取り等を行いました。その結果、これまで確認できなかった銘文が新たに見つかるなど、多くの成果がありました。
これらの調査の成果は、今年度刊行予定の『新鳥取県史資料編 古代中世2 古記録編』に反映させたいと思います。御協力いただいた皆様にあつく御礼申し上げます。
(写真1)長谷寺本堂
(写真2)定光寺での拓本取りの様子
県史編さん室
公文書館 2016/06/24
in 県史編さん室,調査