活動日誌

  

2012年2月15日

神社の実地調査(西部)を実施

 2月14日(火)に、2月18日(土)から開催する新収蔵品展『神社絵図の世界』の実地調査を県中部に引き続き、県西部で実施しました。
 西部の調査対象は広範囲に及んでいることに加え、悪天候のため、予定していた11社のうち、10社を実施しました。

神社の実地調査の写真(その1)
(写真1)雨の中、息を切らしながら長田神社(南部町馬場)にある177段の石段を上って調査に臨む様子

神社の実地調査の写真(その2)
(写真2)最後の調査場所、賀茂神社(大山町羽田井)にたどり着いたのは日没後

神社の実地調査の写真(その3)
(写真3)東楽々福神社(日南町宮内)の拝殿で参拝客を出迎える電動式獅子舞

公文書担当

公文書館 2012/02/15 in 公文書担当,調査,展示

2012年2月10日

神社の実地調査(中部)を実施

 2月9日(木)に、2月18日(土)から開催する新収蔵品展『神社絵図の世界』の実地調査を行いました。
 明治初期に描かれた絵図を基に、現在との比較を行うため鳥取県中部の神社8社の調査を行いました。出発当日、東部では悪天候のため調査が危ぶまれましたが、中部では天候に恵まれ、無事調査を行うことができました。

神社の実地調査の写真(その1)
(写真1)灯篭(とうろう)や狛犬(こまいぬ)などの配置を絵図と比較している様子。(小鴨神社にて)

神社の実地調査の写真(その2)
(写真2)他社に合祀(ごうし)され、礎石(そせき)のみになった社跡を雪の中から掘り出す様子

公文書担当

公文書館 2012/02/10 in 公文書担当,調査,展示

2012年2月3日

公文書館周辺の除雪状況

 2月1日から2日まで、鳥取県東部地方は大雪になり、積雪が60センチメートルになりました。2日は、雪が降り続き除雪が間に合わない状況で、来館する皆様にご迷惑おかけしました。
 3日になりようやく天気も安定し、公文書館周辺もきれいに除雪されました。まだ滑りやすい箇所もありますので、お気をつけてご来館ください。

雪の中の公文書館の写真
(写真1)公文書館の周辺はまだ60センチメートル近い積雪があります

雪の中の公文書館の写真
(写真2)公文書館、図書館の入口はきれいに除雪されています

公文書館前の武家門と歩道の写真
(写真3)公文書館前にある武家門周辺の歩道も除雪されています

公文書館

公文書館 2012/02/03 in 県史編さん室,公文書担当

2012年1月31日

札幌市で中世史料調査を実施

 1月25~27日、北海道札幌市で古代中世担当の岡村吉彦専門員が中世文書の調査を実施しました。詳細は第69回県史だよりを御覧ください。

史料調査に行った札幌の風景の写真
史料調査に行った札幌市内の様子

県史編さん室

公文書館 2012/01/31 in 県史編さん室,調査

2012年1月27日

県史編さん室のお仕事紹介「考古遺物の実測作業」

 考古部会では、県内の主要遺跡のうち、未報告または不十分な報告にとどまっているものについて、出土品の再整理(実測作業)を行っており、整理作業員2人が実測作業を行っています。
 現在は、布勢遺跡(鳥取市布勢)から出土した縄文土器を実測中です。布勢遺跡は現在、コカ・コーラウエストスポーツパーク(鳥取県立布勢総合運動公園)辺りにあった遺跡です。実測作業は、コンパスの一種で寸法を移しとることなどに使うディバイダー、土器の輪郭を図面に写しとる道具の真弧(マコ)や、厚みを計測するキャリパーなどを使い正確に行わなければなりません。大変な作業ですが、後世に、正確な資料を伝えるために日々努力しています。

土器実測の様子の写真
(写真1)縄文土器(深鉢)を実測する様子

ディバイダーで土器を計測する様子
(写真2)縄文土器(蓋)をディバイダーで計測する様子

実測に使用する器具3点の写真
(写真3)実測に使用する器具。左からディバイダー、真弧(マコ)、キャリパー

県史編さん室分室での作業風景の写真
(写真4)日々、黙々と作業を行っています

土器の実測を行っている県史編さん室分室からの風景
(写真5)県庁第2庁舎8階に県史編さん室分室はあります。
分室の窓からの眺めは、実測作業で疲れた目を休めるのに役立ちます。

県史編さん室

公文書館 2012/01/27 in 県史編さん室,考古

2012年1月11日

弓浜半島のトンド調査を実施

 平成24年1月8日(日)に境港市の中浜地区、余子地区のトンド調査を実施しました。これは新鳥取県史編さん専門部会(民俗)が、平成21年度から鳥取県教育委員会文化財課と協力して実施している、弓浜半島のトンドに関する調査です。
 今回は調査で重視している、地域内を渡御(とぎょ)するトンドさん(歳徳神:としとくじん)の神輿(みこし)の撮影を主に行いました。トンドさんは、全国的に行われている小正月(こしょうがつ)を中心に行われる火祭りの一種で、正月の松飾りを各戸から集めて、正月14日の晩方ないしは15日の朝にそれを焼くのが一般的です。全国では、左義長(さぎちょう)、ドンドヤキ、ドンドンヤキ、サイトウなどさまざまな呼び名があり、現在も広く行われています。弓浜半島のトンドについては、平成24年度に県文化財課から報告書が刊行される予定です。

境港市小篠津のトンド行列の写真
(写真1)境港市小篠津町のトンド行列が町内の日御崎神社を参拝し、町内渡御に出かける様子

境港市小篠津の願主、コチン、獅子の3役の写真
(写真2)左から境港市小篠津町の願主(がんぬし)、コチン、獅子の三役
願主と獅子が家々のお祓いをし、コチンが祝儀を受けます。コチンとは首に下げている祝儀を入れる袋の名前でもあります

境港市小篠津のトンドさんの神輿の写真
(写真3)境港市小篠津のトンドさんの神輿
弓浜半島のトンドの特徴は、トンドさんの神輿が地域内を練り歩くところにあります
神輿にはさまざまな形があり、今後これを記録化する予定です

美保湾と大山の風景写真1
(写真1)昨年は大雪の後で大変でしたが、今年のトンドは好天に恵まれ、境港から大山が美しく見えました

県史編さん室

公文書館 2012/01/11 in 県史編さん室,調査

2011年12月28日

館の案内板をリニューアル

 武家門前に公文書館の案内板があるのをご存じですか?
 このたび、この案内板をリニューアルしました!

旧案内板の写真
(写真1)旧案内板

新案内板の写真
(写真2)新案内板
日本語、英語、韓国語、中国語、ロシア語、の5カ国語で案内しています

新案内板の日本語部分の拡大写真
(写真3)新看板の日本語部分の拡大です

公文書館 2011/12/28 in 公文書担当

2011年12月27日

倉吉博物館で稲扱千刃調査を実施

 新鳥取県史編さん専門部会(民俗)では、平成23年12月22日(木)に倉吉博物館(倉吉市仲ノ町)が所蔵する稲扱千刃(いなこきせんば)の調査を実施しました。
 倉吉で生産された稲扱千刃は「伯州倉吉千刃」と呼ばれました。倉吉の千刃は優秀な鍛冶職人が、上質な鉄、優れた技術で生産し、修理や古い千刃の下取りをするなどアフターサービスも優れていたため、全国で多く使用されました。この鳥取県で生産され全国に流通した倉吉の千刃を詳細に調査するため、これを多数所蔵する倉吉博物館と連携して調査を実施しています。

稲扱千刃の調査を担当する倉吉博物館の関本明子学芸員の写真
(写真1)稲扱千刃の調査をする倉吉博物館の関本明子学芸員
稲扱千刃を担当する新鳥取県史編さん調査委員になっていただいています

関本学芸員が台木、刃の幅や厚みなど細かく採寸する様子の写真
(写真2)資料写真を撮影し、台木、刃の長さ、幅や厚みなど細かく採寸します

倉吉博物館の収蔵庫に収められる稲扱千刃の様子の写真
(写真3)倉吉博物館の収蔵庫には所狭しと稲扱千刃などが収められています

県史編さん室

公文書館 2011/12/27 in 県史編さん室,調査

2011年12月21日

国立公文書館で資料調査を実施

 平成23年12月19日(月)~20日(火)、新鳥取県史編さん専門部会(近代)と同(現代)が国立公文書館(東京都千代田区)で資料調査を実施しました。
 近代部会では、国立公文書館所蔵「鳥取県史料」を翻刻し、近く刊行予定の『新鳥取県史 資料編 近代2』および『同3』に収録することとしています。「鳥取県史料」全32巻は、明治初期の鳥取県(藩)について、政治・行政上の出来事や諸制度の沿革などを記録した近代史の重要資料です。
 例えば、下の写真は第20巻の一部です。左のページには、士族授産のための製糸事業の景況について書かれています。このたびの調査は、同資料の複製版から活字に起こした原稿を、原本と照合して確認作業を行ったものです。
 調査者は、近代部会の岸本覚部会長(鳥取大学地域学部准教授)と県史編さん室の大川主事(近代担当)、そして清水専門員(現代担当)です。
 岸本部会長は、18日(日)から19日(月)にかけて行った東京都日野市と宮内庁での資料調査から、直接合流するかたちでご参加されました。刊行に向け、今後も編集等の作業を進めていきます。

「鳥取県史料」第20巻の写真
鳥取県史料 第20巻

県史編さん室

公文書館 2011/12/21 in 県史編さん室,調査

2011年12月19日

大阪鳥取県人会「鳥取学」出前講座、大阪青山歴史文学博物館で中世史料調査を実施

 平成23年11月15日(木)、16日(金)の2日間、鳥取県関西本部交流室(大阪府北区梅田)で開催された大阪鳥取県人会「鳥取学」出前講座に、県史編さん室の岡村吉彦専門員が講師として参加しました。16日(金)の講座終了後には、秋山伸隆古代中世部会委員(県立広島大学副学長)とともに、兵庫県川西市にある大阪青山歴史文学博物館にて、「吉見家文書」の史料調査を行いました。
 大阪鳥取県人会「鳥取学」出前講座では、鳥取県史ブックレット1『織田VS毛利―鳥取をめぐる攻防―』の内容を中心に、戦国末期の鳥取城をめぐる攻防戦について解説しました。
 大阪青山歴史文学博物館では、中世石見国津和野(島根県鹿足郡津和野町)の国人領主である吉見氏に関する文書群「吉見家文書」の中の鳥取県関係史料を調査・撮影しました。貴重な資料の閲覧・撮影にご協力いただいた大阪青山歴史文学博物館・大阪青山大学の関係者の皆様にあつく御礼申し上げます。

出前講座会場の様子の写真
(写真1)会場の様子

解説する岡村専門員の写真
(写真2)解説する岡村専門員

大阪青山歴史文学博物館周辺の様子の写真
(写真3)大阪青山歴史文学博物館周辺の様子

大阪青山歴史文学博物館の写真
(写真4)大阪青山歴史文学博物館

県史編さん室

公文書館 2011/12/19 in 県史編さん室,講座などのイベント,調査

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