鳥取県の危機管理


 毎年、国(内閣府)においては、防災対策の一層の推進に資するため、防災に関して、災害時の防災活動の実施、防災思想の普及又は防災体制の整備の面で貢献し、特にその功績が顕著であると認められる個人又は団体を防災担当大臣が表彰しています。
 令和6年度は、倉吉市赤十字奉仕団と鳥取県建築士女性委員会が防災功労者防災担当大臣表彰を受賞され、令和6年9月11日に東京都(ホテルルポール麹町)で表彰式が行われました。

 

[受賞者・功績概要等]

(1)受賞者:倉吉市赤十字奉仕団(委員長 中井 秀雄 氏)
   受賞区分:団体・防災体制の整備

 

(功績の概要)

 倉吉市赤十字奉仕団は、実際の災害時を想定した大人数の非常食炊き出し指導や防災セミナーを通して、地域住民の自助・共助の意識の高揚を図っており、災害発生時に活動できる人材育成に大きく貢献している。また、行政や社会福祉協議会・地域の自主防災組織等と炊き出し訓練に関するデータや避難所の情報等を共有し、日ごろから災害時に備えた関係性づくりが図られている。さらに赤十字精神の普及活動や献血運動、災害救助に関する奉仕等のボランティア活動を継続されており、その功績は多大である。

 

(2)受賞者:鳥取県建築士会女性委員会(委員長 内田 惠子 氏)
   受賞区分:団体・防災思想の普及

 

(功績の概要)

 鳥取県建築士会女性委員会は、平成12年の鳥取県西部地震・平成28年の鳥取県中部地震の被災経験を活かし、平成20年より継続して地域に出向き、避難所運営ゲーム(HUG)や災害図上訓練(DIG)のワークショップを通じて、幅広い世代・住民を対象に防災知識の普及啓発に取り組んでいる。ワークショップは、時事問題を取り入れたり、動画・効果音・実際の学校図面を用いたりする等の身近に災害をイメージできるよう工夫されており、地域住民の防災思想の普及に大きく貢献している。

  

過去の受賞者

 過去の受賞者は、以下のとおりです。

 ※肩書、功績等は、受賞当時のものです。

  

平成22年度

日野町・日野ボランティア・ネットワーク(代表 小谷 博徳)

[受賞区分]団体・防災思想の普及

(功績概要)
 同団体は、鳥取県西部地震を契機に、長期的な災害復興、被災後の地域づくり活動等の経験を県内外での研修会の講師等を務めるなど伝承活動を行う一方、全国で災害が発生した際には、被災者に寄り添った支援活動に尽力している。
 また被災者復興支援活動の延長として、ボランティアセンターの活動支援及び高齢者の見守り等、防災思想の普及に多大な貢献をした。

平成20年度

放送大学客員教授・放送大学鳥取学習センター所長 西田 良平 氏

[受賞区分]防災体制の整備

(功績概要)
 同氏は、鳥取県における地震に関する第一人者として、鳥取県とその周辺の地震活動の特徴などの調査研究に携わり、平成12年の鳥取県西部地震において、被害拡大防止のための具体的な提言を行うとともに、地震解析・被害解析等を行い、鳥取県西部地震に関する各種の調査研究報告書を取りまとめるなど優れた研究成果を残した。また、鳥取県防災顧問として、防災行政に対し、有用な提言を行い、「鳥取県地震防災調査研究報告書」を取りまとめるなど、県の防災対策の向上に貢献した。
 また、県や市町村が開催する防災講習会の講師を務め、住民等に対する防災教育や意識啓発を行うなど、地域防災力の向上に多大に貢献した。

  

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