9月10日(土)、とっとり弥生の王国青谷かみじち遺跡土曜講座特別講演を開催しました!
青谷上寺地遺跡の発掘調査を長らくご指導いただいた、島根大学名誉教授の高安克已先生を講師にお迎えし、「山陰海岸ジオパークと青谷上寺地遺跡~弥生のムラのジオ~」と題してご講演をいただきました。
ご専門の地学の立場から山陰地方の古環境や気候変動を読み解き、青谷の地が弥生人にとって魅力的な地形であったことを解説いただきました。
講演後のトークセッションでは、かつて青谷上寺地遺跡の古環境復原調査を担当した水村直人さん(鳥取県教育文化財団文化財主事)が加わって「考古学と地質学のコラボレーション」が実現。
石器の石材や飛砂との闘いなど、地形にまつわる考古学の成果に高安先生からコメントをいただき、考古学だけからではわからなかった新しい青谷上寺地遺跡像が浮かび上がってきた思いでした。
今後青谷上寺地遺跡の整備・活用を進めていくにあたって、「ジオパーク」の視点をどう取り入れていくか。高安先生からは「弥生人の目で自然を見直してみましょう」とのアドバイス。79名の来場者の皆さんにとっても心に響くメッセージとなったのではないでしょうか。