自然保護監視員日記


 中部担当の自然保護監視員が、日々のパトロールの中で発見したこと、感じたこと等を綴りながら、中部地区の魅力的な自然の数々をご紹介します。
 

2017年2月16日

野鳥とのつきあい方

 二十四節気(にじゅうしせっき)の1つ立春(りっしゅん)を過ぎ、梅の花が咲いているのを見かけるようになりました。事務所のある倉吉市では、2月中旬に60cmを超える大雪になり、2月の積雪の観測記録を更新しました。寒い日が続きますが、これから少しずつ暖かくなり春に向かっていきます。

打吹山
雪に覆われた打吹山の遊歩道(倉吉市)

 さて、今回も鳥取県中部地区で最近見かけた野鳥を紹介します。

ミサゴ
ミサゴ(湯梨浜町)

 この写真は、湯梨浜町内で見かけたミサゴです。上空で停空飛翔(ホバリング)し水中の獲物を狙っていました。ミサゴはタカの仲間で、全長55~65cm位で主に魚をエサにしています。レッドデータブックとっとりで準絶滅危惧種に指定されている観察数の少ない野鳥です。この後、うまく獲物をとらえて魚を足でつかんで遠くへ飛んでいきました。

 この他にも、管内の河川でヤマセミ、オシドリ、カワセミの姿を同時に見かけました。ヤマセミは木の上から水面へ飛び込んでエサをとっていました。ヤマセミとオシドリはレッドデータブックとっとりで準絶滅危惧種に指定されていて、カワセミは青緑色の美しい野鳥です。比較的珍しい野鳥が一度に同じ場所で見られることは、自然の豊かさの象徴だと感じました。

 野鳥の観察数が少ないということは、その野鳥にとっての生息に適した場所が少ないことを意味します。これらの野鳥が生きていくための生息環境を守っていくと同時に、人の行動が野鳥に影響を与えないように
・野鳥を観察したり撮影する場合は近づきすぎない
・野鳥に餌付けをしない
などのマナーを守り、野鳥とつきあっていきたいものです。

 野鳥は自然の中でエサをとってたくましく生きています。彼らの野生での生活を尊重したいものです。

中部総合事務所環境建築局 2017/02/16 in 県立自然公園,中国自然歩道,野鳥



問合せ先

中部総合事務所 環境建築局 環境・循環推進課

(自然公園担当)
電話:0858-23-3276  Fax:0858-23-3266

(野生鳥獣・狩猟免許担当)

電話:0858-23-3153  Fax:0858-23-3266

  
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