自然保護監視員日記


 中部担当の自然保護監視員が、日々のパトロールの中で発見したこと、感じたこと等を綴りながら、中部地区の魅力的な自然の数々をご紹介します。
 

2017年3月16日

野鳥の巣作り

 二十四節気(にじゅうしせっき)の1つ啓蟄(けいちつ)を過ぎ、冬眠していた虫が春の訪れを感じて活動する頃になりました。越冬のために鳥取県中部地区に飛来していたコハクチョウは北帰行し、代わりにヒバリやウグイスのさえずりを耳にするようになりました。野鳥の動きから季節の移り変わりを実感します。

さて、今回も鳥取県中部地区で最近見かけた野鳥を紹介します。 

アオサギ
アオサギ(東郷池)

 この写真は、湯梨浜町の東郷池で見かけたアオサギです。池の中にある柱の上でたたずんでいました。アオサギは全長93cmと日本に生息するサギの仲間では最大で、灰色の羽が特徴的です。県内では普通に見られ、水田や河川で動かずに静止して魚や小動物を狙っているのをよく見かけます。普段はくちばしと足の色が黄色ですが、繁殖期を迎えるとピンク色に変わっていきます。

 倉吉市の向山は、毎年サギ類の集団繁殖地になっていますが、今年も70羽以上のアオサギが集まって巣作りを始めています。外敵から卵やヒナを守るために、木の上に枝や枯れ草を運んで皿型の巣を作ります。

倉吉市向山
アオサギの巣作り(倉吉市向山)

 春から初夏にかけては野鳥の子育てのシーズンです。野鳥は子孫を残すために巣作りをして、卵を産みヒナを育てます。野鳥のヒナを見かけることがありますが、ヒナの近くには親鳥がいて子育てをしています。拾わないで見守ってあげることが大切です。


中部総合事務所環境建築局 2017/03/16 in 県立自然公園,野鳥



問合せ先

中部総合事務所 環境建築局 環境・循環推進課

(自然公園担当)
電話:0858-23-3276  Fax:0858-23-3266

(野生鳥獣・狩猟免許担当)

電話:0858-23-3153  Fax:0858-23-3266

  
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