技能検定の練習の傍ら、家屋施工では外壁の作業にかかりました。
1軒の家に何種類かの壁を下地施工(一部仕上げ)します。
こちらは壁の下地となる透湿防水シート。
透湿防水シートを張り、その上から外壁の仕上げ材であるサイディングを取り付けました。
モルタル壁の下地等に使われるシージングボード。
モルタル壁とは、モルタルという、セメントと水、砂を混ぜた建築材料を使用した下地壁です。外壁の仕上げは塗装仕上げされます。
シージングボードの隣では、「木ずり」と呼ばれる塗り壁の下地を施工しました。こちらもモルタル塗装仕上げされます。
小幅な板を間隔をあけて打ち付けていきます。
屋切りは、屋根の形に添って綺麗に打ち付けてみました。
そこから、防水効果のある「アスファルトフェルト」で壁全体を覆っていきます。
塗り壁の下地が完成しました!
大工さんの仕事はここまで。この後にモルタル塗りは左官屋さんにお任せです。
玄関付近の壁は、焼杉の羽目板を取り付けました。上部は漆喰塗り仕上げです。(漆喰塗り仕上げは左官さん)
躯体がむき出しだった家屋でしたが、壁ができたことで温かみのある家に思えます。
外壁の施工の次は、室内の床から天井、壁の施工にかかりました。
洋間と廊下にはフローリング材を取り付けます。
下地を張らずに根太に直接床板を張る施工を「根太張り工法」といいます。
床断熱材を根太の間に埋め込んで、根太の間隔で釘を打ち床板をとめます。
天井を仕上げていきます。
洋間は「打ち上げ天井」と言い、下から天井の板を固定します。写真はクロス仕上げ用の下地石膏ボードを打っていることろです。
和室は、「竿縁天井」と言い、竿縁という木材をかけ渡し、板を乗せて上から釘を打ち付けます。和室の天井は隠れた部分に釘を打つため(かくし釘)、見た目が綺麗に仕上がります。
和室の押し入れも作ってみました!!
こちらは室内の壁の施工の様子です。
和室には、壁全体に左官塗り壁の下地材であるラスボードを取り付けました。
洋間には、化粧合板と、壁紙(クロス)の下地となるボードの2種類の壁を施工しました。
最後には和室の床に畳を!!
訓練生が全員で畳の番付を見ながら畳を敷いていきました。
この畳は、去年実習で施工した家屋の和室に敷いていた畳です。昨年の和室にピッタリ合うように作ってもらった畳なので、今回の和室にはなかなか上手くハマりません。
こうして家屋施工での実習は終了しました。
家屋施工の一部分を紹介していきましたが。
こうやって写真で見るとあっという間に出来ていくように見えますが、実習を行いながら技能検定を受験したり、修了試験となる技能照査を受けたりと大忙しの訓練生でした。
出来上がった家屋は次回紹介したいと思います!!