梅雨から夏へ向かうこの時期、木造建築科ではコンクリート実習や、恒例の校外実習が行われましたので、今回はその模様をお伝えします。
まずは 6月9日、10日 当校にて鳥取短期大学 生活学科のみなさんと合同で実施したコンクリート実習の様子から。この実習は、セメントなどコンクリートの材料を配合してテストピースを作成し、後に強度試験で性能を確かめる実習です。なお、指導にあたっては鳥取県生コンクリート工業組合さんにご協力いただきました。
鳥取短期大生と当校の土木システム科、木造建築科合同の実習です。
真剣に説明を聞きます。ちなみにコンクリートは、セメント、砂、砕石(粗いものと細かいもの)、水などを規定に基づき配合したものです。
材料をミキサーで撹拌後、型に充填してからゆっくりと型をはずして高さを測る「スランプ試験」を行って、生コンクリートの状態を確認します。
出来上がった生コンクリートは、筒状の容器に詰めて一日置きます…。
そして翌日… 。
意外にコンクリートは1日経過しただけでも、かなりカチカチに硬くなります。
この日はまず表面に浮き出た余分なものを削って除去し、水を加えて吸水させた後、隙間をコンクリートで埋めてから蓋をしてテストピースの完成です。
その後、十分に強度が出るまで水中で約1か月程度養生してから強度試験を行い実習は終わりです。実習に参加したみなさん、お疲れ様でした~。
続いて 7月16日の校外実習では、「とっとり自然環境館」(米子市)や「美保神社」、「美保関灯台」(松江市)を訪れ、自然エネルギーや環境保護について学び、また地域の美しい建造物を見学して知識を深めました。
まずは米子市にある「とっとり自然環境館」で太陽光発電の仕組みや環境との関わりなどについて説明を受けました。「木」を学ぶなら環境のことも知らなくては。
広大な敷地にソーラーパネルが整然と並ぶ光景を見学しました。
そして一行は境水道を越えて、松江市美保関町の「美保神社」を訪れました。 美保神社はえびす様の総本宮として知られる由緒ある神社です。 もちろん社殿建築の美しさも堪能しました。
見学させていただく前に、まずはご挨拶。 併せて訓練の安全もお願いしました~。
次に一行は島根半島の東端に位置し、海上安全の要である「美保関灯台」を訪れました。 この灯台は1898年(明治31年)に建設された山陰最古の灯台で、歴史的文化的価値も高い建造物です。
この日は天候も穏やかで、展望台からはダイナミックな地形が一望できました。
木造建築科では通常の訓練以外にも、少し足を延ばして地域から学ぶ取り組みも積極的に行っています。
また、これからも訓練の様子などをお伝えしますので、お楽しみに~。