5月9日から5月12日の3泊4日の日程で兵庫県の漁業実習船「但州丸」との着底トロール網 を使った並行操業を実施しました。この調査は,日本海西部海域におけるズワイガニ等の低魚類の分布状況や資源量を明らかにするために行われる但州丸の調査と並行して、第一鳥取丸でも同様の調査点で調査を行い、両船の結果を比較し、調査の整合性を確認するために行うものです。
第一鳥取丸の調査海域は隠岐の島の西側海域及び出雲沖の計12点で実施しました。
今回も前年同様、まずは第一鳥取丸が先行して操業を行い、但州丸は翌週に同海域を操業しています。
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▲初日から海は生憎のシケ模様です。
いつも以上に細心の注意を払いながら作業を行っていきます。
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▲漁獲物は魚種別に選別し、測定後、調査上必要な標本を除き、全量を放流します。
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▲選別した赤ガレイとクロザコエビです。
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▲隠岐の島の西側海域は岩などが入網することが多く、幾度となく破網した
経験があり、調査は一筋縄にはいきません。
今年も2回破網はしましたが、全調査点をなんとか終えることができました。
カニについては、第一鳥取丸の調査ではオス・メスともに過去3年で採取数、
重量ともに一番少ない結果になりました。
本調査の結果については今後、但州丸の調査結果と比較し、現在の隠岐周辺海域での
ズワイガニ等の低魚類の資源状況について分析していく予定です。