2025年最初の沖底市場調査を1月15日に網代港地方卸売市場で行いました。
この日の網代は7隻の入港があり、漁獲の主体はアカガレイで800箱の水揚げがありました。松葉がにも一番多い船で700枚/隻の水揚げがありました。
今漁期の12月末までの松葉がにの漁獲量118トンで前年並み(前年比92%)ですが、近年平均と比較すると低調な漁獲となっています。
この日水揚げされていた松葉がにはサイズが良いものも多く、トップブランドの五輝星も2枚選定されていました。
また、雄のズワイガニ(松葉がに)と雌のベニズワイガニとの交配種の黄金がにも1枚水揚げされていました(甲幅14.5cmの立派なサイズ)
松葉がには浅い水深帯(220m台)で漁獲されており、2月から解禁となる若松葉がにも多く混ざって漁獲されているようです(漁期外なので水揚げせず放流しています)。
来月(2月1日~2月末まで)は若松葉がにの漁期になりますが、今期は漁業者の自主的な資源管理の取組で1航海当たりの若松葉がにの水揚げ枚数がさらに強化(1000枚→700枚)されます。
この規制強化により、若松葉がにが松葉がにに成長し、来漁期の松葉がにの漁獲の回復に繋がることを願っています。
アカガレイは青谷沖の海溝に沿って、産卵に向けて浅場に上がってくるアカガレイが漁獲されていました(水深230m台)。
この後、賀露地方卸売市場にも伺い、漁業者からお話を聞きましたが、獲れる漁場は狭く、なかなか簡単には獲れる状況ではないとのことです。
ハタハタも少量ながら5番サイズ(体長13cm~15cmの2歳魚)主体に水揚げありました。
徐々にハタハタが赤碕沖付近に集まってきている気配も感じられるとのことなので、もしかしたら次の航海でハタハタのまとまった水揚げが見られるかもしれません。
その他にもモサエビ(クロザコエビ)、ニギス、紋ガレイ(ムシガレイ)、ピンダコ(ボウズイカ)等の水揚げがありました。