自然保護監視員日記


 中部担当の自然保護監視員が、日々のパトロールの中で発見したこと、感じたこと等を綴りながら、中部地区の魅力的な自然の数々をご紹介します。
 

2007年5月30日

その3 中国自然歩道を歩こうの巻

中国自然歩道をご存知ですか?中国自然歩道は、中国地方を一周する総延長約2,072kmの長距離自然歩道です。歩道には、指導標や案内板のほか、動植物や文化財の解説板も設けられ、利用しやすくなっています。カエルのマークが目印です。

中国自然歩道の道標
中国自然歩道の道標。
カエルのマークが目印です。

カエルのマークが目印です
これがカエルのマークです。

鳥取県内は、東西を横断するようにコースが設けられ、その距離は323.8キロあります(詳しくはこちら(鳥取県公園自然課HP))。
 中部でおススメのコースを2つ紹介します。
 一つ目は、湯梨浜町羽衣石から十万寺を経て、三朝町山田までのコースです。距離は6キロです。このコースの見所はなんといっても、途中の尾根にあるヤマザクラです。幹の周囲およそ3メートルはあるでしょうか。樹齢ははっきりわかりませんが、数百年は生きていると思われます。羽衣石をスタートし、約2キロの場所です。春にはこの尾根でギフチョウも舞っていました。

イノシシが体をこすりつけた跡
イノシシがモミに
体をこすりつけた跡です。

春の女神「ギフチョウ」
春の女神「ギフチョウ」

ヤマザクラ
幹周り3メートルはあるヤマザクラ

二つ目のおススメは、琴浦町一向平をスタートし、大休峠を経て大山町川床までの9キロのコースです。大山詣での道として古くから使われていた道で、今でも石畳が残り、往事をしのぶことができます。新緑や紅葉の時期には多くの登山者でにぎわいます。
 スタートの一向平は、キャンプ場や管理棟、駐車場が整備され、東大山の玄関口として利用されています。およそ5キロで、大休峠に着きます。標高は約1100メートル。ブナ林が広がり、新緑の時期には、多くの野鳥のさえずりで賑やかです。峠を過ぎると、川床までは下りです。途中、石畳が敷かれた道があります。この石畳は、野添・野井倉方面からの参道の一部として、付近の村人達によって慶長年間(1600年頃)に寄進造成されたものと伝えられています。
 残念ながら現在、このコースは大山滝つり橋手前の道が崩落し通行止めとなっています。この夏には新しいルートが完成する予定ですので、もうしばらくの辛抱です。お楽しみに。
緑が美しいこの時期、自然歩道を歩き、癒されてみませんか?
                (2007年5月25日 自然保護監視員:谷口真一)

管理棟
一向平キャンプ場管理棟。
ここで登山の受付をします。

クロモジ
クロモジの花

おけつ石
お尻そっくりな石。「おけつ石」と名づけました。

大山滝
大山滝

大休峠避難小屋
標高1100メートルにある大休峠避難小屋。
新緑の時期には野鳥のさえずりで賑やかです。

ブナ
ブナ

中部総合事務所環境建築局 2007/05/30 in 県立自然公園,国立公園,植物,中国自然歩道



問合せ先

中部総合事務所 環境建築局 環境・循環推進課

(自然公園担当)
電話:0858-23-3276  Fax:0858-23-3266

(野生鳥獣・狩猟免許担当)

電話:0858-23-3153  Fax:0858-23-3266

  
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