当センター職員がみなさまに「是非御紹介したい!!」と強い思いを持っている出土品を月替わりで紹介するミニコーナー「調査員 推しの逸品」。
令和8年度第5回は鳥取市良田平田(よしだひらた)遺跡でみつかった保存処理中の平安時代(約1,100年前)の下駄です。現代の下駄によく似た姿で、長く使用したため足の跡が残っています。また、今回担当する調査員が保存科学の専門職のため、私たちが「長い年月を経て残ってきたものをさらに後世に残したい!皆さんに見ていただきたい!」との思いから行っている“保存処理の詳細”についてもご紹介します。通常はあまり展示されることのない保存処理中の資料をぜひご覧ください。(展示期間:令和8年10月2日(金)~11月5日(木))


足の跡が残る下駄 保存処理作業の様子
当センター職員がみなさまに「是非御紹介したい!!」と強い思いを持っている出土品を月替わりで紹介するミニコーナー「調査員 推しの逸品」。
令和8年度第4回は鳥取市鹿野町乙亥正屋敷廻(おつがせやしきまわり)遺跡でみつかった弥生時代後半(2世紀頃)の網枠です。枠木と柄と枠木を組合わせる部材が組合った状態で出土した全国的にもとても珍しい資料です。江戸時代以降にもほぼ同じものがみられ、非常に長期間にわたって作られ、使われた完成度の高い逸品だったと考えられます。是非ご覧ください。(展示期間:8月28日(金)~10月1日(木))

今回は、当センターに一人だけの、民俗学を専門とする職員が推す逸品展示で、夏の風物詩である「夏越の祓(なごしのはらえ)」の形代(かたしろ)を展示します。
鳥取市の下味野神社で行われる「夏越の祓」で実際に用いられる紙製の形代で、家族の名前を書き、これで体を撫でて罪・穢れを移し、川に流します。古代の国家的神事であった大祓(おおはらえ)に由来するものといわれ、今日まで受け継がれた地域の伝統行事の姿を、調査時の思い出とともに紹介します。ぜひご観覧いただき、酷暑の夏を乗り切った古人の思いを感じていただければと思います。(展示期間:令和8年7月24日(金)~8月27日(木))

当センターの職員が数ある出土品のうちから推す逸品を紹介する展示の第2回目は、梅田萱峯(うめだかやうね)遺跡(東伯郡琴浦町、西伯郡大山町)から出土した弥生土器に線刻された鹿の絵がテーマです。
1つの土器に大小4頭の鹿が描かれており、大きな鹿は太い線でくっきりと、小さな鹿は極細の線でうっすらと描き分けられていました。なぜ異なるタッチで描き分けられたのでしょうか。ぜひ実物をご覧いただき、弥生人が鹿に託した思いを感じていただければと思います。(展示期間:令和8年6月19日(金)~7月22日(水))

異なるタッチで描かれた大小の鹿の絵 展示状況
当センター職員がみなさまに「是非御紹介したい!!」と強い思いを持っている出土品を月替わりで紹介するミニコーナー「調査員 推しの逸品」。昨年度から実施し、ご好評をいただきましたので、今年度も継続していきます。
栄えある今年度の第1回目は、本高弓ノ木遺跡(鳥取市)でみつかった木製の鍬先です。縄文時代晩期から弥生時代前期の河川跡(約2900~2400年前)から出土しており、山陰最古級の農具です。刃先部分には補修用の孔があいており、大事に使われたことが分かります。
また、大雪の中、同じ河川跡から出土した直径1mを超えるケヤキの大木の輪切りも展示しています。こちらもあわせて是非ご覧ください(展示期間:令和8年5月15日~6月18日)。

(左)木製鍬先出土状況 (右)大雪の中のケヤキの大木の輪切り作業