令和３年１２月１７日に大阪市北区で発生したビル火災で死者24名、負傷者4名という大きな被害が発生したことから、１９日付で消防庁及び国土交通省から各都道府県に対する立入検査の実施及び緊急的に防火対策の徹底を図るよう要請がありました。これを受け、県内においても、各消防局・建築部局において立入検査を実施します。
消防庁通知 (pdf:133KB) 国土交通省通知 (pdf:30KB)
１ 立入検査（緊急点検）対象とする防火対象物
地階若しくは３階以上の部分に特定用途（※）があり、かつ避難に使用する階段が屋内に一つしかない防火対象物（消防法施行令に規定する特定一階段等防火対象物）
（※）特定用途とは、劇場、映画館、カラオケボックス、飲食店、物品販売のための店舗、ホテル、病院、幼稚園、老人福祉センター、地下街 等
２ 県内の特定一階段等防火対象物の件数
７８件（東部:３６、中部：１０件、西部：３２件）
３ 県内の特定一階段等防火対象物への立入検査について
（１）実施主体
東部、中部及び西部の各消防局
（２）日程
東部消防局は令和３年12月20日から立ち入り検査を実施し年内完了目標
中部消防局は年内完了目標
西部消防局は令和３年12月20日から立入検査を実施し年内完了目標
（３）その他
立入検査は、建築基準法の特定行政庁（県、鳥取市、米子市、倉吉市）と合同で実施する予定。
○緊急点検実施結果（令和４年３月８日時点）
・点検済施設数 ７８施設
・不備がなかったもの ３４施設
・不備を指摘したもの ４４施設（すべて是正指導済み）
＜指摘項目＞
| 法区分 |
指摘事項 |
不備内容 |
| 消防法 |
防火管理 |
消防訓練の未実施、防火管理者の未選任 |
| 消防用設備 |
設備点検の未実施、設備の機能不良 |
| 避難経路 |
避難に支障となる場所に障害物の存置 |
| 防火戸 |
閉鎖に支障となる場所に障害物の存置 |
| 建築基準法 |
排煙設備 |
排煙窓の故障等により開閉が困難 |
| 非常用照明設備 |
電球・バッテリー切れで点灯しない |
＜点検結果＞
（単位：施設数）
| 区域 |
点検済施設数
|
消防法における不備 |
建築基準法における不備 |
|
不備
なし
|
防火管理
|
消防用設備
|
避難経路
|
防火戸
|
排煙設備
|
非常用
照明設備
|
| 鳥取市 |
３１ |
13 |
14 |
7 |
4 |
3 |
0 |
5 |
| 米子市 |
2３ |
1１ |
4 |
0 |
2 |
2 |
1 |
11 |
| 倉吉市 |
6 |
1 |
5 |
5 |
0 |
0 |
1 |
4 |
| 岩美郡 |
5 |
2 |
1 |
1 |
1 |
0 |
1 |
2 |
| 東伯郡 |
4 |
2 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
| 西伯郡 |
7 |
5 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
2 |
| 日野郡 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
2 |
| 合計 |
7８ |
33 |
26 |
15 |
7 |
6 |
4 |
26 |