防災・危機管理情報


医師歴10年前後で入職した場合のキャリアの一例です。

入職した年度から順に職務も変わり3年目には市型保健所に派遣、医長として所内の医療業務全般に関わるなど、従事する業務内容がステップアップしていきました。

主に県型保健所や県庁(福祉保健部)に配属されます。本人の希望等も踏まえた上で、県内の市型保健所等に派遣される場合もあります。

  1年目は医師としてA保健所で感染症対策を担当。2年目は副医長としてB保健所で健康づくりを担当。3年目は医長としてC市保健所へ1年間派遣され、保健所内の医師業務全般を担当。
 

保健所で働く医師の仕事は、臨床医のように患者ひとりひとりと相対することは少ないですが、地域全体の健康を俯瞰し考える重要な仕事です。

具体的にはスライドで挙げたような業務等を担っています。

災害時医療救護活動、備蓄医薬品の確認、性感染症検査の結果返し、指定難病申請書類の確認、指定感染症届出書類の確認と分析、健康づくりや医療体制に関する会議を開催、医療機関への立入調査、食中毒発生時や措置入院時や感染症発生時の対応を検討、国民・健康栄養調査(医師問診)、地域住民等へ健康について講演、実習学生や研修医の教育

 


保健所で働く医師の平日の過ごし方の一例です。

災害時や感染症等の健康危機管理対応に関してはその限りではありませんが、基本的にはオンオフが比較的はっきりしたスケジュールとなっています。

午前7時起床、8時30分登庁、始業・朝礼、午前中はメールチェック・資料作成や課内打ち合わせ、正午昼休憩、午後は災害対応について担当内協議、健康教室の資料チェック、主催会議の打ち合わせ、午後5時15分終業、5時45分退庁、7時夕食、11時就寝。業務は会議や決裁の確認、資料作成などのデスクワークが主。当直は基本的にありませんが、緊急時(災害・感染症対応)等や関係団体との会議対応といった時間外の対応が入ることはあります。

 


場合によっては県内の遠隔地に通勤する場合もあります。

午前5時50分起床、6時40分出勤。、分刻みで朝の準備をし残りの家事を家族に託して出勤。特急でA市からB市へ。8時30分朝礼、午前中はメールチェック・資料作成、課内打ち合わせ、正午昼休憩。午後は性感染症検査の結果返し、感染症の届出内容確認、主催会議の打ち合わせなど。業務は会議や決裁の確認、資料作成などのデスクワークが主。午後5時15分終礼・退庁。特急でA市に帰る。7時20分帰宅後、夕食、入浴など。夕食づくりは自分の担当、力尽きて外食になることも。10時30分就寝。

 


特に行政を主分野として社会医学系専門医になるメリットを列挙しました。

関係する法令を理解しながら地域の健康課題を解決するプロセスに関わることができるのが最大の魅力だと考えます。

行政は情報が早い。医療に関する国・県の動きへの解像度が上がる。地域の健康課題を解決するプロセスに関わることができる。医療や保健行政に関する法律や規則に詳しくなれる。ビジネスマナーが身につく。業務に関する研修が充実している。(結核研究所医師・対策コース、DHEAT研修(基礎編・標準編)、災害医療コーディネーター研修、HIV検査相談従事者のためのカウンセリング研修、他)、産業保健の研修が必修単位になっている、産業医の実務経験が得られる。

 


このスライドに挙げているような項目に当てはまる方は、保健所勤務に向いている可能性があります。

自分のキャリアだけでなくライフも大切にしたい人、医学的知識に加えて関連する法律や規則に関する知識に詳しくなれる、性別問わず産休・育休・介護休暇などを取得できる体制が整っている、総合診療・地域医療・家庭医療が好きな人、患者さんの背景にある問題を何とかしたい人、様々な職種の職員さんたちと一緒に仕事をしたい人、クリエイティブな仕事がしたい人、他人とはひと味違う医師の仕事がしたい人。

一つでも当てはまるあなた、ぜひ一度鳥取県の保健所、そして社会医学系専門医鳥取プログラムで専攻医として研修してみませんか?

 


掲載日 2025年4月

※本ページに記載されている内容は、専攻医が研修当時の制度などもありますので、ご留意ください。

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