令和5年4月に着任しました園長の坪倉嘉隆と申します。私は長い間、児童相談所に勤務していました。施設で働くことは初めてで、しかも園長という重責を担うこととなり、気を引き締めていかないといけないと思っています。みなさんからのご指導もいただきながら、一生懸命取り組んでいきます。よろしくお願いします。
喜多原学園に入所してきた子どもたちは今までとは異なった環境で、ある程度の期間、他の子どもたちと一緒に集団生活を営むことになります。慣れ親しんだ環境から離れるため、とても不安が強く、様子もわからないことから、気を張り続けなければならないということも生じてきます。そこで、まずは子どもたちに安心・安全な場であることを感じてもらうことを目標としています。しっかり食べて、寝て、運動して、気が休まる場。そのような生活空間を提供することを目標としています。生活環境が落ち着くことで、意識が自分の内面の方にも向くことができると思っています。自らの自立に向けた課題に向き合うことができ、取り組むことができると考えています。生活を通して、自分自身を見つめなおし、自分のよさに気づき、相手にも認められ、自信を身につける。今までの自分と少しでも変わったな、成長したなと思えるように支援をしていきたいと考えています。
この目標を達成するには、子ども自身やわれわれ喜多原学園の職員だけでは難しく、ご家族の方や学校の先生、地域の方など子どもとかかわる方々の協力もとても重要だと考えています。コロナによる行動制限も緩和されました。参観週間や園遊会などの交流行事も以前のように実施するよう計画をしています。ぜひ、子どもの頑張っている姿を見ていただき、一緒に子どもの成長を応援していただければと思っています。
令和5年4月1日
喜多原学園長 坪倉嘉隆