新鳥取県史編さん専門部会(近代)では、1月16日から数回にわたり、当館所蔵の善行・褒賞関係資料の調査を行いました。
調査にあたったのは岸本覚部会長(鳥取大学地域学部准教授)。ご自身が執筆中の鳥取県史ブックレットのための資料調査でした。同ブックレットでは、江戸時代後期から明治時代以降の褒賞制度・政策が扱われる予定です。というと、何か堅苦しく聞こえるかもしれません。
しかし、藩や明治政府・県などに“褒められた”人びとの記録をひもとくと、親孝行の子どもや、災害現場に居合わせて救援活動に協力した人など、親しみやすいエピソードも少なくありません。また、戦時における寄付者への表彰などは、時代を映すよい事例です。近代化を進める日本がどんな人物像を求めたのか―、興味深いテーマではないでしょうか。調査の成果がまとまってブックレットが刊行されるのはもう少し先になりますが、ご期待ください。
平成24年2月19日の調査の様子
古い資料を読んで、デジタル・カメラで撮影して、パソコンに入力して…なかなか地道な作業です
県史編さん室
2月14日(火)に、2月18日(土)から開催する新収蔵品展『神社絵図の世界』の実地調査を県中部に引き続き、県西部で実施しました。
西部の調査対象は広範囲に及んでいることに加え、悪天候のため、予定していた11社のうち、10社を実施しました。
(写真1)雨の中、息を切らしながら長田神社(南部町馬場)にある177段の石段を上って調査に臨む様子
(写真2)最後の調査場所、賀茂神社(大山町羽田井)にたどり着いたのは日没後
(写真3)東楽々福神社(日南町宮内)の拝殿で参拝客を出迎える電動式獅子舞
公文書担当
2月9日(木)に、2月18日(土)から開催する新収蔵品展『神社絵図の世界』の実地調査を行いました。
明治初期に描かれた絵図を基に、現在との比較を行うため鳥取県中部の神社8社の調査を行いました。出発当日、東部では悪天候のため調査が危ぶまれましたが、中部では天候に恵まれ、無事調査を行うことができました。
(写真1)灯篭(とうろう)や狛犬(こまいぬ)などの配置を絵図と比較している様子。(小鴨神社にて)
(写真2)他社に合祀(ごうし)され、礎石(そせき)のみになった社跡を雪の中から掘り出す様子
公文書担当
2月1日から2日まで、鳥取県東部地方は大雪になり、積雪が60センチメートルになりました。2日は、雪が降り続き除雪が間に合わない状況で、来館する皆様にご迷惑おかけしました。
3日になりようやく天気も安定し、公文書館周辺もきれいに除雪されました。まだ滑りやすい箇所もありますので、お気をつけてご来館ください。
(写真1)公文書館の周辺はまだ60センチメートル近い積雪があります
(写真2)公文書館、図書館の入口はきれいに除雪されています
(写真3)公文書館前にある武家門周辺の歩道も除雪されています
公文書館