(写真1)講演会場の様子
講師は、『新鳥取県史 民俗1 民俗編』の「第8章 民俗信仰」の構成検討や執筆をされた民俗部会委員と調査委員の3名です。
まず福代宏委員(県立博物館主幹学芸員)が「第8章 民俗信仰」の構成を解説し、主な掲載事例を紹介しました。
(写真2)福代宏委員
続いて「民俗編」掲載事例を韓国の民俗と比較する講座「鳥取と朝鮮半島の民俗信仰」を、須永敬調査委員(九州産業大学准教授)に講演いただき、両地域の伝説や行事かの比較から今後の研究発展の可能性を示していただきました。
(写真3)須永敬委員
最後に「民俗編」刊行後も残された鳥取県の民俗信仰研究における課題について坂田友宏民俗部会長(米子工業高等専門学校名誉教授)に講演いただきました。
(写真4)坂田友宏民俗部会長
約35名の参加者があり、今後の鳥取県の民俗研究につながる講演会となりました。
県史編さん室
平成28年6月21日(火)から24日(金)まで鳥取市立北中学校の2年生が職場体験学習を行いました。
以下北中の林・舩橋が報告します。
1日目は、簿冊の修復を行いました。はじめ地下の書庫に行き、簿冊の掃除をしました。資料がたくさんあって掃除をするのは大変だったけれど、きれいになったのでうれしかったです。次に、綴り替えをしました。カッターナイフを使う慣れない作業だったけれど一生懸命やりました。
(写真1)綴り替え中の様子
2日目は、デジカメによる資料撮影を行いました。立ち作業だったので、とても疲れたけれど、きれいに撮影できたのでうれしかったです。
(写真2)資料撮影中の様子
次に、マイクロフィルムリーダープリンターを使い、紙焼印刷をしました。見たこともない機械だったのでどんなことをするのかわからなかったけれど、実際に操作してみると想像していたよりも面白かったです。
(写真3)紙焼き印刷中の様子
次に展示キャプション(説明文)を作成しました。難しいと聞いていたけれど、1日目よりもカッターナイフを上手に使えるようになっていたので、きれいに仕上げることができました。
(写真4)キャプション(説明文)作成の様子
3日目は、印刷物の並べ替えをしました。倉庫から地下書庫に印刷物を運ぶ作業は大変だったけれど、最後きれいに並んだ姿を見ると感動しました。続いて、古文書解読では江戸時代の書物に書いてある文字を解読しました。難しかったけれど、最後の方には、多少読めるようになりました。
4日目には、まとめとしてホームページを制作しました。4日間で、仕事は楽しいだけでなく大変だということも学びました。
古代中世部会では、6月21・22日の両日、長谷寺・小鴨神社・定光寺(以上倉吉市)で資料調査を行いました。
このうち、長谷寺の調査では、中世の梵鐘や戦国期に奉納された絵馬群の銘文について原本調査を行いました。
小鴨神社では、寛正2年(1461)の年号銘を持つ扁額(へんがく)について、専門家と一緒に木材の材質や産地、作成時期等について検討しました。
また、定光寺では、南条一族の宝筺印塔に刻まれた銘文の拓本取り等を行いました。その結果、これまで確認できなかった銘文が新たに見つかるなど、多くの成果がありました。
これらの調査の成果は、今年度刊行予定の『新鳥取県史資料編 古代中世2 古記録編』に反映させたいと思います。御協力いただいた皆様にあつく御礼申し上げます。
(写真1)長谷寺本堂
(写真2)定光寺での拓本取りの様子
県史編さん室
平成28年6月20日(月)、公文書館会議室で『新鳥取県史資料編 近代6 軍事・兵事』に係る資料検討会を開催しました。
検討会では、主に掲載予定の資料と口絵写真について議論しました。
(写真1)資料検討会の様子
(写真2)口絵写真選定の様子
県史編さん室
平成28年5月31日(火)、第1回近世部会・史料検討会を開催しました。
会議では、29年度刊行予定の『因幡編』、30年度刊行予定の『地誌編』のスケジュールなどを協議し、史料検討会では、『因幡編』へ掲載する史料の選定を行いました。
近世部会での協議の様子
県史編さん室
平成28年6月2日(木)、鳥取県庁のとっとり創生若手タスクフォースのメンバー6人が県史編さん室を訪問されました。
「地域資源を活かした魅力あるまちづくり」をテーマに活動を行っていく第一歩として、原始古代から現代までの鳥取県の歴史からこの地域の特色を学びました。
勉強会の様子
県史編さん室
平成28年5月30日(月)、西部総合事務所(米子市)で今年度の第1回民俗部会を開催しました。
平成28年度事業の進捗状況について報告し、協議では、主に民俗編等の成果の活用方法、今後の編さん方針等について議論しました。
民俗部会での協議の様子
県史編さん室