第4回全国高校生手話パフォーマンス甲子園を終え、庄﨑 隆志審査員長より出場した高校生のみなさん、大会にご来場いただいたみなさんに向けて、メッセージをいただきました。
【庄﨑 隆志審査員長のメッセージ】
この度受賞されたチームの皆さん、おめでとうございます。そして、関係者の皆さん、おめでとうございます。審査員の皆さん、お疲れ様でした。
それでは、チームへの受賞理由を発表させて頂きます。
審査員六人で集まりまして、協議しました。短い時間でいろいろと意見もあって、なかなか大変でしたが、最終的に審査員の全員一致で、今回の受賞チームを決定させて頂きました。平井知事からもお話がありましたように、手話パフォーマンス甲子園は、『聞こえない』ということと『聞こえる』ということの障害の壁を乗り越えて、観る人の《心》を動かす力を持っている舞台だと思っていますので、そういったことが伝わってくるものがあるかどうかというところを基準に審査させて頂きました。簡単に講評を述べたいと思います。
まず、優勝の奈良県立ろう学校につきましては、独特なユーモアのあるテイストを確かな技術によって、安定感のある表現としていたこと。また「いのちのつながり」をテーマにして5人の役者一人一人が織り成す手話と身体表現が、まるでパッチワークのようにストーリーを創りあげられていく様子がよく描かれていたところが評価されました。猫たちと魚というキャラクターの愛らしさあふれる演技は将来性を感じさせ支持を得ました。
準優勝の杏和高等学校は、ミシカ伝説を取り上げられ、力強い作品にまとめあげられたことと明快なダンスパフォーマンスが心地よいこと。また、表現したいものを素直に、思い切りよく演じた点が好ましかった、という評価でした。
第三位の立川ろう学校と大泉桜高等学校ですが、「リコの夢」のストーリーは思い描いたものをかたちのあるものに創り上げてゆく力をつよく感じました。今後、よりよい方向に伸びてゆく可能性を秘めている、という評価でした。
審査員特別賞の真和志高等学校につきましては、チームワーク力がありました。「燃えよ、琉球」のストーリーの構成力や琉球の文化が、社会へはっきりアピールされていて、観る人に感動を与えました。空手やエイサーや手話歌は踊ることの楽しさに満ちたパワフルな表現で、観客に大いにアピール出来たというのが受賞理由です。
私は第一回から今回までこの手話パフォーマンス甲子園には関わらせて頂いていますが、年々より幅広いジャンルになり、それぞれの高校生の皆さんが熱い思いを表現するために、本番まで積み上げてきた皆さんの努力や真剣さにとても感動しております。
今回残念ながら受賞を逃されたチームも、今回このステージに立たれて何か次にチャレンジできると思ったことを見つけてください。昨年も同じ事を申し上げたかも知れませんが、会場にお越し頂いた皆様も、この甲子園をきっかけに、それぞれの地域の人たちに手話の魅力を伝え、さらには、手話は言語のひとつであるというアピールもやっていただければと思います。次回を目指してまた稽古したり、工夫したりしてより良いパフォーマンスを持って来て頂きたいと思っております。きっと花開く時も来るでしょう。本日はありがとうございました。
第4回全国高校生手話パフォーマンス甲子園審査員長 庄崎 隆志(劇作家・舞台俳優)
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第4回全国高校生手話パフォーマンス甲子園の表彰結果は、以下のとおりです。
受賞された高校生のみなさん、おめでとうございました!
内容1
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高校名
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審査得点
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備考
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優勝
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奈良県立ろう学校(奈良県) |
268点
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2年ぶり2回目 |
準優勝
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杏和高等学校(愛知県) |
259点
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第3位
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大泉桜高等学校・
立川ろう学校(東京都) |
256点
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審査員
特別賞
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真和志高等学校(沖縄県) |
-
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内容2
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高校名
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全日本ろうあ連盟賞
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熊本聾学校(熊本県) |
日本財団賞
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鳥取城北高等学校(鳥取県) |
鳥取県聴覚障害者協会賞
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田鶴浜高等学校(石川県) |
※ 上記以外の本大会出場チームには、”梨華賞”(りかしょう)を授与します!
大会当日、ご来場いただけない方に向けて、ライブ中継を行います。(視聴無料)
ライブ中継は、「手話パフォーマンス甲子園☆動画チャンネル」(YouTube)内で行います。大会当日、同チャンネルのトップページから、Live配信のページへ飛べるようになります。
遠方にお住まいの方やお体の不自由な方など、大会当日に会場へ来ることができない場合でも、インターネット上で大会をお楽しみいただけますので、ぜひご利用ください。
○手話パフォーマンス甲子園☆動画チャンネル
>> https://www.youtube.com/user/skoushien
入場について
入場無料(自由席)です。開場は午前8時15分です。
【一般来場者】
一般来場者の方は、とりぎん文化会館(梨花ホール)2階の一般来場者入場口にお越しいただき、係員の指示に従ってご入場ください。(先着順にご案内します。)
【ハートフル席利用者】
梨花ホールの最前方エリアに、障がいのある方、車いすの方、ケガ等で歩行が大変な方、妊婦の方などがご利用いただけるハートフル席をご用意しています。
ハートフル席には、とりぎん文化会館にご来館後、階段を昇り降りすることなく入場し、お座りいただくことができます。また、ステージ上の手話や手話通訳、要約筆記、字幕などをお近くでご覧いただくことができます。
ハートフル席利用希望者の方は、とりぎん文化会館(梨花ホール前)1階のハートフル入場口にお越しください。スタッフがご案内します。
なお、梨花ホール内で利用を希望される場合は、ハートフル席近くのスタッフにお申し付けください。
【サテライト会場】
梨花ホールの隣にある大ホール(とりぎん文化会館2階)にサテライト会場(400席程度)をご用意しています。
サテライト会場では、会場の模様をライブ中継しています。大型スクリーンによる臨場感溢れる映像をお楽しみいただくことができます。落ち着いてゆったりと映像をご覧いただけますので、どうぞご利用ください。
また万が一、梨花ホールが定員いっぱいになった場合であっても、こちらで大会をご覧いただくことができますので、安心してご来場ください。
情報保障について
【開会式・表彰式等の演技以外の時間】
観客席から見て、ステージ左手(下手)側に手話通訳を配置しています。
また、ステージ中央の大型スクリーンには、ステージのライブ映像に加え、情報保障用に手話通訳及び要約筆記を投影します。
【演技中の時間】
演技中は、手話通訳及び要約筆記は行いませんが、ステージ中央の大型スクリーンには、各チームの演出映像に加え、演技者のセリフや手話に対応した字幕が表示されます。
(字幕表示も演技構成の重要な1つの要素となります。)
演技者を見ながら、その視線の奥に大型スクリーンで表示された字幕の情報が得られますので(視線を演技者から外すことなく同一方向にて情報保障が得られる)、臨場感のあるステージをお楽しみいただけます。
【ステージ両袖のモニター】
ステージの左右両脇にスクリーンを設置しています。向かって左(下手)側のモニターには、登壇者や演技しているチーム名等の文字情報が表示されます。(今、誰が何をしているかについての情報を文字で表示)また、向かって右(上手)側のモニターでは、ステージ上の人物をアップにしたライブ映像が表示されます。ステージ上の人物の表情や手話をアップで見ることができます。
【ヒアリングループ(磁気ループ)の使用】
梨花ホールの1階席(最前方のハートフル席を除く。)にて、ヒアリングループ(磁気ループ)のご利用が可能です。
【情報保障用端末の貸し出し】
要約筆記の内容を表示するタブレット端末を無料で貸し出します(限定10台)。ステージ上の要約筆記をお手元でご覧いただくことができます。
また、視覚障がい者の方向けに、演技内容を音声で説明する音声ガイドを無料で貸し出します。(音声ガイドについては、お手持ちのFMラジオの周波数をFM88.5MHzに合わせて聞くこともできます)
それぞれご希望の方は、梨花ホール1階入場口にあるハートフル席の受付までお越しください。なお、貸し出し台数に限りがありますので、ご了承ください。
会場へのアクセスについて
会場へは、公共交通機関をご利用をお願いします。(最寄りのバス停:県庁日赤前)
なお、鳥取駅から路線バス又は無料のシャトルバスで会場に向かうことができます。(10分程度。徒歩15~20分程度。)鳥取砂丘コナン空港からは、鳥取駅へ向かうアクセスバスにご乗車ください。(県庁日赤前バス停で乗降可能です。)
【シャトルバスについて】
鳥取駅南口からとりぎん文化会館まで、無料シャトルバスを運行しています。(概ね30分に1本運行。)ぜひ、ご利用ください。
【駐車場について】
とりぎん文化会館又は鳥取県庁の駐車場をご利用ください。
駐車場にはスタッフが常駐していますので、スタッフの指示にしたがって駐車してください。
なお、両駐車場が満車の場合は、臨時の駐車場をスタッフがご案内します。
とりぎん文化会館の位置やシャトルバスの乗降場所及び時刻表、駐車場の位置などは本ページ下方の『会場』をご覧ください。
託児サービスについて
会場では、託児室(1階展示室内)をご用意しています。ご利用は無料です。ぜひ、小さなお子様連れの方も、お気軽にご来場ください。
なお、ご利用にあたっては、必ず1階フリースペースの『総合案内』にて、事前に利用申込みを行ってください。
授乳室について
会場の1階(リハーサル室・練習室近く)に授乳室があります。利用申込みは不要ですので、自由にご利用ください。
なお、オムツ替えも授乳室でも可能です。また、会場内の身障者用トイレでも、オムツ替えが可能です。
昼食について
1階フリーススペースに出店しているブースや、正面入口付近の移動販売車にて、お弁当や麺類、カレー、パン、揚げ物等を購入していただくことができます。
なお、会場1階の第1会議室を昼食会場としてご用意しています。第1会議室では、過去の大会の映像も同時放映しますので、ぜひ、映像もお楽しみください。その他、正面入口の外側にテーブルやいすをご用意していますので、そちらでお食事をとっていただくこともできます。
また、正面入口を出てすぐにビュッフェレストランがあります。その他の会場周辺のレストラン情報は、公式プログラムに掲載していますので、ご参照ください。
○昼食会場のご案内(PDF;375KB)
※ 公式プログラムのページを抜粋しています。
救護室について
梨花ホール2階に救護室をご用意しています。(看護師が常駐しています。)
[会場案内図]※画像をクリックすると、拡大することができます。
大会当日、会場で来場者のみなさまにお配りします。
当日のスケジュールや会場マップ、出場チームの紹介など、情報もりだくさんのプログラムですので、ぜひ事前にご覧いただき、大会当日に備えてください。
○
第4回全国高校生手話パフォーマンス甲子園の大会公式プログラム(PDF;3257KB)
※ 掲載できる容量の制限上、画質を下げたデータを掲載しています。ご了承ください。
第4回大会当日、会場限定販売です。
ご希望の方は、お早めにお買い求めください。
【販売について】
○場所:とりぎん文化会館1階フリースペース 公式グッズ販売コーナー
○時間:10月1日(日)午前8時15分~午後5時
【公式グッズのご紹介】
○
第4回全国高校生手話パフォーマンス甲子園公式グッズ一覧(PDF;3,669KB)
平成29年10月1日(日)午前9時15分から午後5時まで
※1 スケジュールは、変更になる場合があります。
※2 また、当日の進行により、上記の時間通りとならない場合があります。
※3 8時15分から開場します。
とりぎん文化会館 梨花ホール(鳥取県鳥取市尚徳町101-5)
>>
会場までのアクセス(とりぎん文化会館ホームページ)(外部リンク)
※1 公共交通機関のご利用をお願いします。
(鳥取駅から路線バスで10分程度。徒歩15~20分程度)
※2 鳥取駅(南口)から無料のシャトルバスを運行します。(概ね30分に1本程度運行)
※3 最寄りのバス停:県庁日赤前(鳥取駅又は鳥取砂丘コナン空港から乗降可能)
※4 路線バスの時刻表については、以下のHPをご利用いただくと便利です。
>>
バスネット(バス時刻表検索)
[アクセス方法]
[シャトルバス]
鳥取駅南口~とりぎん文化会館を無料で運行します。
概ね30分に1本運行、所要時間約15分程度。
運行予定表は以下をご覧ください。
○
シャトルバス運行予定表(PDF;28KB)
※ 発着時間は予定です。交通事情等により変更する場合があります。
第4回大会では、梨花ホール以外に会場のとりぎん文化会館内で様々な催しを行います!
催し
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内容
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場所
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あい・サポートマルシェ |
障がい福祉サービス事業所によるスイーツや軽食、地元特産物、自作製品等の販売コーナー |
1階フリースペース |
ウェルカムステージ |
鳥取しゃんしゃん祭りグランプリチームによる郷土芸能傘踊りの披露(開場時・昼休憩中の2回)。記念写真の撮影用のスペースとしても利用可能。 |
1階フリースペース |
公式グッズ販売コーナー |
第4回大会公式グッズの販売。大会当日、会場でしか手に入らない公式グッズを販売 |
1階フリースペース |
高校生による販売コーナー |
地元鳥取県の高校生が、自校で生産加工したジャムや缶詰、野菜、加工食料品等の実習製品を販売。 |
1階フリースペース |
鳥取県お土産販売コーナー |
鳥取県の特産品やお土産を販売。 |
1階フリースペース |
移動販売車コーナー |
駅弁やお弁当、カレー、うどん、そば、揚げ物、ドリンク等の販売 |
正面入口付近(道路側) |
手話カフェ |
気軽に手話に触れ合うことができるミニカフェコーナー |
1階展示室 |
鳥取聾学校写真展 |
鳥取聾学校写真部による作品展示コーナー |
1階展示室 |
Claraアートワークショップ |
大会のキャラクターやLINEスタンプでもおなじみの鳥取市在住デザイナーClara(クララ)氏によるワークショップ |
1階展示室 |
大会PRコーナー |
大会を紹介するパネルの展示や過去の大会等の映像を放映 |
梨花ホールホワイエ等(1階・2階) |
その他 |
鳥取県聴覚障害者協会による販売ブース、協賛企業ブース など |
1階フリースペース |
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早瀬 憲太郎さん ろう者
学習塾「早瀬道場」塾長
学習塾「早瀬道場」を設立し、塾長としてろう児の国語指導等を行っている。映画「ゆずり葉」の脚本・監督。
2015年3月まで、NHK Eテレ「みんなの手話」の講師として、長年にわたり出演してきた。
過去、全ての大会で演技司会を担当。
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三城 千咲さん 聞こえる人
モデル・手話パフォーマー
1989年生まれ 宮崎県出身。
昨年、スーパーGTのGT500チャンピオンに輝いたLEXUS TEAM SARDのレースクイーンを務め、一年で最も活躍したレースクイーンを表彰する「レースクイーン・オブ・ザ・イヤー 15-16」に選ばれた。
また、かねてより勉強していた手話を生かし、”THE SxPLAY”が歌うパラリンアート公式ソング「未完成キャンバス」のミュージックビデオに手話パフォーマーとして出演を果たした。
そして日本初の全日本ろうあ連盟公認“第23回夏季デフリンピック競技大会サムスン2017”応援テーマソングに「HANDSIGN with 三城千咲」として歌う「HERO」に決定し、今後も意欲的に手話パフォーマーとして活動する。 |
★ 演技司会のお2人から、それぞれメッセージをいただきました。ぜひ、ご覧ください。
【早瀬 憲太郎さんからのメッセージ】
舞台袖に震える足でじっと待つ高校生たち。
2000人の観客が見守る大舞台を最高の笑顔で輝く高校生たち。
演技をやり遂げたあとくしゃくしゃの顔で抱きしめあう高校生たち。
今年も彼らに出会えるのだと思うと胸の底から大きな興奮が沸き起こってくる。
手話パフォーマンス甲子園は全国の高校生たちの闘いの場であり今そのときの青春の膨大なエネルギーの全てをぶつけてくる。
その瞬間に司会として立ち会える自分のなんと幸せなことか。
今自分は世界最高峰のスポーツ祭典であるデフリンピックという舞台を目指している。高校生たちからエネルギーをもらう僕もまた青春の真っ只中だ。
高校生のみなさん、いつだって「今その時を全力で」。
固唾をのんで見守る結果発表で流したその涙の味を決して忘れないでほしい。
そこからがスタート。
手話パフォーマンス甲子園を経験した君たちが築く未来こそ私たちにとっても大きな希望なのだ。
早瀬 憲太郎
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【三城 千咲さんからのメッセージ】
手話を広めたい!!!
そういう想いで、モデルタレント活動をしてきました。
(手話の普及や手話を通じた交流の推進、地域の活性化を図ることを目的としている)『全国高校生 手話パフォーマンス甲子園』に演技司会として関われることは、夢の一つでもあり、本当に嬉しいです。
高校生達の手話パフォーマンスに込められたそれぞれの想いを、たくさんの方に届けたい、手話という言語を、手話でコミュニケーションをとることの楽しさを知ってもらうために、もっと手話の輪を広げたい、
司会という業務は不慣れですが、頑張ります!
そして、普段から、手話関係のイベントに行くことが大好きなので、今から楽しみで仕方ありません。
高校生の皆さん!当日皆さんのパフォーマンスを、皆さんとお会い出来るのを楽しみにしています。
『手話パフォーマンス甲子園』は、聾者、健聴者関係なく、手話が分かる、分からない関係なく、大人、子供関係なく、見て楽しめる、心に残るそんな1日になると思います!
全国からたくさんの皆さんが鳥取に集まるのを楽しみにしています!!
三城 千咲
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庄﨑 隆志さん
【審査員長】
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ろう者 演出家・俳優・office 風の器 代表
19歳でプロ劇団デフ・パペットシアター・ひとみの旗揚げに参加。その後、代表・演出となる。
松山善三演出の『赤い椿の物語』出演。
『オルフェ』、『曽根崎心中』『遠野物語』主演など、俳優として表現方法を探求しながら演出・脚本も手掛ける。以来、全国各地780ヶ所で2000回以上、ヨーロッパ、アメリカ、アジア各地など海外14ヶ国で公演。
2005年、デフ・パペットシアターひとみ退団後も、公演プロデュース、そのかたわら大学 などでワークショップの講師としても活動。
2009年、映画『ゆずり葉』(全日本ろうあ連盟製作)主演。
2010年、横浜文化賞・文化芸術奨励賞の受賞など、多くの受賞歴があり、ろう者の俳優の第一人者として活躍中。
(第1回大会から、審査員長を歴任。) |
今村 彩子さん
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ろう者 映画監督
名古屋出身 Studio AYA代表 豊橋聾学校高等部卒業 愛知教育大学教育学部卒業
大学在籍中にカリフォルニア州立大学ノースリッジ校に留学し、映画制作・アメリカ手話を学ぶ。現在、名古屋学院大学・愛知学院大学で講師をする一方、ドキュメンタリー映画制作で国内だけにとどまらず、アメリカやカナダ、 韓国、ミャンマーなど海外にも取材に行く。主な作品である「珈琲とエンピツ」(2011)は、全国の劇場で公開される。東日本大震災の被災した聞こえない人を2年4ヶ月間取材し、「架け橋 きこえなかった3.11」(2013)を制作。現在は、新作「Start Line(スタートライン)」が全国各地で公開中。 |
小中 栄一さん
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ろう者 一般財団法人全日本ろうあ連盟 副理事長
昭和29年(1954年)生まれ。7歳ごろに聴覚障害となる。
富山市在住。趣味は読書(マンガも含む)、字幕付きテレビ番組を楽しむ。
[現役職]
・一般財団法人全日本ろうあ連盟 副理事長・機関紙部長
(文化部長、労働対策部長、手話通訳対策部長、事務局長を経て現在は副理事長)
・NPO法人ろう教育を考える全国協議会 理事
・社会福祉法人富山県聴覚障害者協会 理事
・富山県聴覚障害者センター 施設長
・富山市聾唖福祉協会 会長
(第2回大会から、審査員を歴任。) |
門 秀彦さん
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聞こえる人 絵かき
ろうの両親を持つ聞こえる人。
両親との手話コミュニケーションの補足として絵を描き始める。
個展や国内外の学校、野外音楽フェス等でのライブペインティング、ワークショップ、講演の他、アニメーション作品の制作、ミュージシャンのアートワークを手掛けるなど、創作は多岐に渡る。ことばで会話することだけがコミュニケーションではないという思いから、「HAND TALK」という言葉を生み出しコミュニケーションの大切さを伝えている。
○門秀彦HP:http://www.kado4life.jp/
○Giraffant HP:http://giraffantworld.com/
(前回の第3回大会でも審査員を務めた。)
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中野 佐世子さん
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聞こえる人 手話ニュースキャスター・手話通訳士
高校生の時に手話と出会い、大学入学後に本格的に手話を始める。専攻は幼児教育(障害児保育)。1990年 NHK Eテレ 「手話ニュース」のキャスターとして出演(現在に至る)。
バリアフリー啓発研修講師として全国各地の人権講演会を回るほか、企業や官庁の研修講師も務めている。
著書「ハッピーコミュニケーションのすすめ」。障害者や高齢者など多様な個性を持つ人達を理解し共に笑顔で生きていくために、私達がどの様に意識し行動すればよいのかを、様々な具体例を挙げながらまとめた。
共著「手話ソングブック1・2・3」、「手話ゲームブック」
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高橋 千枝さん
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聞こえる人 鳥取大学地域学部准教授・臨床発達心理士
乳幼児健診の心理判定員、短期大学の教員等を経て現職。専門は発達心理学、とりわけ幼児期の社会性の発達や仲間関係の発達に興味があり、幼稚園や保育所等で子ども達の観察や実験を通して研究をしている。
また、特別な支援を必要とする子どもに関する研究や発達的支援、さらには特別な支援を必要とする子どもの保護者や保育者への支援等にも携わっている。 |
★審査員を代表して、庄﨑審査員長よりメッセージをいただきました。ぜひ、ご覧ください。
【庄﨑審査員長からのメッセージ】
審査員長に就任して4年目を迎えます。これまでがむしゃらに審査させていただきました。
第1回には21都道府県41チームを、第2回は22都道府県47チーム、第3回は30都道府県61チームの舞台を観ました。回を重ねるごとに成長してきたような気がします。どれも全部新鮮な舞台でした。また出場した高校生たちのパフォーマンスは私の事も成長させてくれました。鳥取県が日本唯一の場所を作ってくれたことに感謝しています。
第4回大会に際し、自分が高校生パフォーマンス甲子園に関わり続ける意識を考えました。これまで大会は、「手話は言語の一つである」というメッセージを継承しながら、全国の高校生がパワフルに現代社会に問いかけてきました。また、一般の人だけではなく、全国の聾者や難聴者を新たな観客に迎え、多くの可能性を秘めた新鮮な手話芸術であることをアピールしてくれたと思います。
また、出場する高校生たちが手話パフォーマンスをみせるということは、地域の高校生と地元の聾者や手話通訳者、手話学習の人たちが協同しあいながらパフォーマンスにかかわっている、実質的に一体となって、魅せているととらえることができます。観てくれる聾者は、高校生自身で見つけます。地域で活動している聾者、手話通訳者、手話学習の人々と出会い、大会を通じて手話言語に対して真撃に問いかけるパフォーマンスをすることにより、日本の手話の世界に新風を巻き起こす画期的な大きな甲子園です。各地のろう学校や地域のろう団体にとっても新たな交流を生み出す絶好の機会であります。
前回ご臨席くださいました佳子内親王殿下から賜りました「若人が力を合はせ創りだす舞台の上から思ひ伝はる」という御歌は私にとって衝撃でした。まさにその通り、熱演が人々に深い感動を与え、世の中を変える力になるのです。大会を支える者の一人として、ここに意義を感じます。
今回も、観客の心に訴え喝采を頂ける舞台になるよう、発表に努力を傾けている高校のみなさん、無から創り出す若い勢いで高校生らしい活き活きとした手話パフォーマンスがみられることでしょう。私も期待しています。
第4回全国高校生手話パフォーマンス甲子園審査員長
庄崎 隆志 |
○ 聴覚障がい者のための高等教育機関として知られる国立大学法人筑波技術大学産業技術学部のダンスサークル。
○ 代表の竹田 凪沙(たけだ なぎさ)さんのメッセージを添えて、ご紹介します。
SoulImpression × SoulOBOG
(ソウルインプレッション)
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SoulImpressionとは、筑波技術大学にある全国で1つしかない聾だけのダンスサークル。ちょうど今年で15周年を迎えました!
当日は、SoulImpression現役生と卒業生のOBさんがチームを組んで発表!
Locki'nに花を咲かせてくれたOB2人の高い経験値と技術をダンスから感じ取ってください!
もちろん、始めたてピカピカ現役も負けじとファイトしちゃいます!
バリバリ現役のパワフルなBreaki'nと、Poppi'nのコラボチームにも注目です!!
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内閣府、厚生労働省、文部科学省、鳥取市、手話を広める知事の会、全国手話言語市区長会、一般社団法人全国手話通訳問題研究会、一般社団法人日本手話通訳士協会、全国聾学校長会、全国高等学校文化連盟、朝日新聞厚生文化事業団、NHK 厚生文化事業団、社会福祉法人全国社会福祉協議会、全国難聴児を持つ親の会、日本演劇教育連盟、日本障害フォーラム、朝日新聞社、毎日新聞鳥取支局、読売新聞鳥取支局、産経新聞社、日本経済新聞社鳥取支局、新日本海新聞社、山陰中央新報社、中国新聞鳥取支局、共同通信社鳥取支局、時事通信社鳥取支局、NHK鳥取放送局、BSS 山陰放送、日本海テレビ、TSK 山陰中央テレビ、テレビ朝日鳥取支局、鳥取県ケーブルテレビ協議会、エフエム山陰、FM 鳥取、DARAZ FM