「思春期」には、女性ホルモンの分泌が増え、子どもから大人へ変わっていく「二次性徴」と呼ばれる体の変化があらわれます。

 

 WHO(世界保健機関)の定義では、二次性徴の出現(乳房発育や声変わりなどの時期)から性成熟(1820歳頃)までの期間を思春期としています。

 日本産婦人科学会でも、体の成長を指標として、女子の場合はおおむね89歳頃から1718歳頃までの期間を思春期としています。

 89歳頃から胸が大きくなるなど体の変化が始まり、12歳頃に初めての月経(生理:初経)が来るのが平均的ですが、個人差が大きく、早い人と遅い人では前後2年くらいの幅があります。

 

 女性ホルモンは、肌、骨など心身の様々な部分の健康保持のため働いていますが、無理なダイエットをすると、分泌量が乱れ、月経が不順になることがあります。月経が3ヶ月来ないときは、産婦人科を受診するようにしましょう。

月経(生理)

(1)卵巣から排卵して妊娠可能な状態になる。

(2)子宮では受精した卵(受精卵)を受け入れるため、子宮の内側にある子宮内膜が、受精卵に十分な栄養が届けられるように厚くなる。
(3)卵が受精しなければ、子宮内膜ははがれ落ち、血液とともに排出される。

 

 (1)~(3)の月経周期の変化を毎月繰り返すことになります。

 一般的な月経は、25~38日の周期(月経周期)で、排卵の約2週間後から、3~7日程度続き、一回の経血の量は20~140mlです。

 

 月経周期において、女性の心と体は、おもに女性ホルモンの「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の影響を受けて変動します。

  • エストロゲン・・・代謝を良くする、骨をつくる、精神を安定させる、肌の潤いやつやを保つ、などの作用があり、エストロゲンが増えていく時期は心身ともに好調でいられる。

  • プロゲステロン・・・受精卵の着床を助け、食欲が増え、栄養や水分をため込みやすくなるため、エストロゲンが減ってプロゲステロンが増える時期は、心身ともに不調になりがち。

  •  女性のホルモン分泌と月経周期の関係(イメージ)

  【女性のホルモン分泌と月経周期の関係】※イメージ

基礎体温

 基礎体温とは、朝に目が覚めて寝たままの状態で、舌で計った体温のことです。基礎体温は、一か月ごとに低温期と高温期をくり返し、月経がはじまると体温が低くなり、排卵後から次の月経まで体温が高くなります。基礎体温の記録を取ると、卵巣や月経のタイミングを把握することができ、それ以外にも、女性の体の周期に伴う心や体の調子の変化のリズムなどを知ることができます。

基礎体温イメージ

 【月経周期における基礎体温の変化】※イメージ

  

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