【監修】鳥取大学医学部認知症予防学講座(寄附講座)浦上克哉教授
鳥取県は2022年9月から公式LINE『脳とからだの健康LINE』を開始し、定期的に情報提供を行っています。このLINEに登録すると、脳の健康リスクがわかる「脳の健康リスクチェック」をいつでも行うことができます。
2025年3月24日時点で、友だち登録をしてくれた方は1337人いました。そのうち「脳の健康リスクチェック」を実施した方は762人(57%:ブロックした人を除く)おり、集計結果は下記の通りでした。

1年前の集計結果では「良い」が約2割、「少し心配」が約3割、「かなり心配」が約4割で、「危険」は約1割でした。今年は「危険」と判定された人がおらず、「かなり心配」の人も約1割に減り、「良い」「少し心配」の人が増えていますので、全体的に改善したと思われます。
『脳とからだの健康LINE』では、2024年度から認知症予防だけでなく、フレイルに関する情報提供も開始しました。認知症予防というと、脳に刺激を与えるための知的活動(いわゆる脳トレ)だけを想像する方が多いかもしれませんが、フレイルとの関係も理解され、知的活動だけでなく身体活動(運動)や生活習慣の見直しにつながったのであれば幸いです。
「認知症になりやすい要因」は14ある
認知症予防に関する研究は年々進んでいます。認知症のリスクを高める要因はいくつも見つかっているのですが、現在のところ科学的に「これに当てはまると認知症のリスクが高まると考えてよい」とされている要因が14あります。

思い当たることがあるなら、できる限り改善していくことが、認知症予防につながります。例えば、脂質異常症や糖尿病、高血圧をしっかり治療すること、禁煙すること、運動をして、積極的に人々とコミュニケーションするなどです。
2025年度も引き続き、脳とからだの健康づくりに取り組みましょう!
『脳とからだの健康LINE』では、2024年度から認知症予防およびフレイル予防について、よりわかりやすく工夫して情報を発信していきます。鳥取県内で行われるイベント情報も随時お知らせします。
また、「脳の健康リスクチェック」で明らかになった課題を改善するサポートとして、定期的な計画立案と見直しを促すお声かけもさせていただきます。
鳥取県公式LINE『脳とからだの健康LINE』は下記から友だち登録できます。登録後に「脳の健康リスクチェック」もできますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!