2026年3月9日
新鳥取県史を学ぶ講座「弓浜半島の暮らしを知るー伯州綿栽培用具からー」を令和8年2月22日(日)に米子市立図書館・米子市立山陰歴史館で開催しました。

(写真1)講座の様子
今回は2部構成で、第1部は米子市立図書館で講演会を、第2部は米子市立山陰歴史館にて同館所蔵の関連資料の解説を行いました。
第1部の講演では、横浜市歴史博物館学芸員で元新鳥取県史編さん委員会調査委員の小林光一郎(こばやし・こういちろう)さんに、伯州綿の歴史についてお話いただきました。
弓浜半島では18世紀中頃に米川用水の工事が完成したことにより綿作が飛躍的に増大したこと、その背景として肥料に干鰯(ほしか)より効果は弱いが安価な藻葉(モバ・モンバ)と呼ばれる海藻が用いられたこと、綿作農家自らが藻葉を採取していたことなど、中海と伯州綿の関係についての解説はたいへん興味深いものでした。

(写真2)小林光一郎さんによる講演の様子

(写真3)小林さんは、鳥取県史ブックレット13『鳥取県の妖怪』の著者でもあります
第2部では、鳥取県立博物館専門員兼主幹学芸員の樫村賢二さんに、山陰歴史館所蔵の伯州綿の栽培用具や藻葉の採取用具について、使い方の実演や、資料収集時の旧所蔵者とのやりとりの様子を交えながら、分かりやすく説明していただきました。

(写真4)樫村学芸員による民具の解説の様子

(写真6)実際の民具を前に解説しました
参加者の51名のうち、多くが米子市・日吉津村・境港市及び島根県の中海圏にお住まいの方々であり、身近な地域の失われつつある生活文化について興味を深めていただいたことと思います。
公文書館 2026/03/09
in 県史編さん室,講座などのイベント