特集/令和新時代、未来への礎づくり~令和元年度6月補正予算~

  鳥取県が全国をリードしていく令和新時代を迎え、県民の安全・安心を確保し、中山間地域の振興や人口減少対策など、現場の実情を踏まえ練り上げた補正予算が成立しました。補正額は、肉付け予算としては過去最大規模の312億7,926万円、当初予算額との総額は3,495億5,626万円です。未来に向けた5つのチャレンジ項目「安心」「しごと」「ひと」「暮らし」「ふるさと」に沿って、主な事業を紹介します。
安心
  防災への備えを固め、地域の「安全・安心」を確保するとともに、県民の健康と命を守る医療や健康づくりなどを推進

しごと
  生産性向上・働き方改革・技術革新などに挑戦する県内企業への支援、農林水産業の生産を拡大

ひと
  児童相談体制の強化や学校教育の充実、障がい者スポーツの拠点整備などにより、みんなが活躍できる社会を実現

暮らし
  移住者や関係人口の増加、若者の県内就職強化や星取県、サイクルツーリズムなど自然と調和した取り組みを展開

ふるさと
  若者が行う地域づくり活動支援や生活交通体系の再編、国際航空便拡充や高速道路開通に伴う商圏拡大など地方創生の新ステージを創出

安心新時代 A new era of peace of mind

【新規】 樹木伐採・河道掘削等緊急対策事業 【11億2,800万円】

  洪水氾濫を防止するため、河川の緊急点検によって判明した危険箇所の樹木を伐採し、河道を掘削します。
河川内の樹木伐採の様子
河川内の樹木伐採の様子

【拡充】 県営地域ため池総合整備事業 【3億830万円】

  災害発生時に、人命、人家もしくは公共施設などに被害を及ぼす恐れのあるため池を早急に改修します。

【新規】 Net(ネット) 119(いちいちきゅう) 導入支援事業 【340万円】

  各消防局が「Net119緊急通報システム(聴覚や言語機能に障がいがあり、音声による119番通報が困難な人が、スマートフォンで消防通報を可能にするシステム。)」を導入するために必要な経費を支援します。

【拡充】 ひきこもり対策推進事業 【373万円】

  8050問題(ひきこもりの子のいる家庭が高齢化し、50代のひきこもりの子を80代の親が養うケースが増えているという社会問題。)といわれる高年齢化・長期化するひきこもりの課題に対応するため、ひきこもりサポーターを養成するとともに、相談窓口を充実させます。

しごと新時代 A new era of work

【新規】 鳥取県産業成長応援補助金 【1億円】

  企業の生産性向上や働き方改革、技術革新などへの挑戦を新たに支援します。

【新規】 中山間地域版スマート農業技術実証事業 【350万円】

  中山間地域特有の課題を解決するため、ドローン(無人航空機)や衛星画像を利用した生育診断技術などを導入し、中山間地域に適したスマート農業(ロボット技術や情報通信技術(ICT)を活用し、省力化や高品質生産を実現する農業。)技術を実証します。
ドローンを使った水稲の生育診断の様子
ドローンを使った水稲の生育診断

【新規】 「星空舞(ほしぞらまい)」ブランド化推進事業 【2,134万円】

  本県オリジナルの米の新品種「星空舞」のブランド確立や販路開拓、生産拡大への支援や、認知度を向上させるための情報を発信します。
「星空舞」のポスターの写真
「星空舞」のポスター

【新規】 ビジネス人材確保とっとりモデル推進事業 【6,603万円】

  県内中小企業が経営戦略上必要とするビジネス経験や技能、専門性を持つ都市部の人材確保を進めるため、移住就職者へ支援金を交付したり、都市部での地方転職セミナーや企業体験会などを実施したりします。

ひと新時代 A new era of people

【新規】 児童相談所体制強化事業 【582万円】

  児童相談所が日常的に弁護士や医師から助言を受けることができる体制を整備し、研修により職員の専門性を向上させます。


【新規】 とっとり高校魅力化推進事業 【1,628万円】

  最先端のスマート農業が学習できるように県立倉吉農業高校の環境整備を行い、同時に魅力や情報発信の戦略を策定します。
自動田植え機に乗る県立倉吉農業高校の生徒の写真
自動田植え機に乗り、手放しで作業する県立倉吉農業高校の生徒

【拡充】 鳥取県自然保育促進事業 【308万円】

  森のようちえんに通う子どものうち、国の幼児教育・保育の無償化の対象とならない子どもに対して保育料が軽減されるよう支援します。
森のようちえんまるたんぼうの活動の様子
「智頭町 森のようちえん まるたんぼう」の活動場所は里山。季節の変化を感じ、体験を通して体と心を育む

森のようちえんの活動の様子
森のようちえんの活動の様子

【新規】 障がい者スポーツ鳥取モデル構築事業 【727万円】

  障がい者スポーツを推進する拠点施設の開設準備と移動手段の検証を行うとともに、障がい者スポーツを支える人材を育成・活用します。

暮らし新時代 A new era of living

【拡充】 とっとりとの関係人口をふやす事業 【1,660万円】

  地域づくり団体と共に作る「関係人口の受け入れプログラム」および都市圏での鳥取地域講座への参加者募集や、新たに構築するウェブサイトを通じて、地方に関心のある都市住民とのマッチングをします。

【新規】 新たな中山間地域共創事業 【202万円】

  住み慣れた地域で少人数でも住み続けるために必要な生活環境や仕組みの確保について、市町、集落などと共に検討し、「集落再生システム」を構築します。
公共交通空白地有償運送利用の様子
地元NPOによる公共交通空白地有償運送(日南町多里)(写真提供は日本財団)

【拡充】 サイクリストの聖地鳥取県整備事業(サイクルツーリズム推進事業) 【3,673万円】

  とっとり横断サイクリングルート(仮称)や鳥取岡山接続ルート(仮称)の路面標示を整備し、県横断ルート全線開通時に行う記念イベントやサイクリングマップなどによって情報発信をします。
サイクリングの様子
白砂青松の弓ヶ浜サイクリングコース

【拡充】 若者県内就職緊急強化事業 【2,992万円】

  就活イベントに参加するとポイントが付くスマホアプリを開発して登録を促進し、県内の就職情報を配信するとともに、県外学生の採用試験受験時に交通費を負担する県内企業を助成します。 

ふるさと新時代 A new era of hometown

【新規】 令和新時代創造県民運動推進事業 【1,363万円】

  若者主体の地域づくり活動や、クラウドファンディング型ふるさと納税(地域の課題を解決するために自治体が具体的な使い道を示して寄付を募る。)を活用した住民参加型の地域課題解決活動を支援します。

【新規】 【鳥取県版】新たな地域交通体系構築事業 【1,545万円】

  地域の実情に合った交通体系を検討する研究会を設置し、市町村の「地域交通体系再編計画」策定の支援や、再編計画に基づくタクシー助成を新たに支援します。

【新規】 「とっとり弥生の王国」情報発信事業 【1,040万円】

 「青谷上寺地(あおやかみじち)遺跡」「妻木晩田(むぎばんだ)遺跡」の2大遺跡を「とっとり弥生の王国」として、その魅力を一体的に情報発信し、地域振興や観光資源化などにつなげます。
出土品の写真
青谷上寺地遺跡の出土品
妻木晩田遺跡の写真
妻木晩田遺跡

【新規】 インバウンド25万人時代に向けた海外誘客戦略拡大事業 【7,700万円】

  東アジアからの国際航空便の就航や誘客を促進し、航空会社や旅行会社などと連携して情報発信や定期便の利用促進を図ります。

令和元年度予算(6月補正後)の内訳

用語の解説
地方交付税
地方公共団体間の財源の不均衡を調整し、一定の行政サービスが提供できるよう国から交付されるもの
国庫支出金
特定の事業に対して国から交付される補助金、委託金など
県債
県の借入金

歳入(3,496億円)
内訳
地方交付税 38.2%
県税 15.7%
国庫支出金 15.5%
県債 14.4%
地方消費税清算金 5.9%
地方譲与税 3.2%
繰入金 2.3%
諸収入 1.9%
その他 2.9%


歳出(3,496億円)
内訳
教育費 18.1%
公債費 16.2%
土木費 15.1%
民生費 13.5%
総務費 8.6%
農林水産業費 7.6%
諸支出金 5.9%
警察費 4.7%
商工費 3.8%
衛生費 3.5%
その他 3.0%


財政誘導目標
  今年度から4年間は、下記の目標に向かって健全な財政運営を行います。
数値目標
(1)令和4年度の財政調整型基金残高 ≧ 標準財政規模(地方公共団体の標準的な状態で通常収入されるであろう経常的一般財源の規模を示す。)の1割
(2)令和4年度の県債残高(臨時財政対策債除く) ≦ 県内総生産(名目)の18%
(3)当初予算編成時でのプライマリーバランス(基礎的財政収支。黒字は、将来への負担を増加させることなく健全な財政運営が行われていることを示す。)の黒字化(臨時財政対策債除く)

新たな課題に対応 ~7月に県の組織を変更しました~

政策を部局横断的に企画立案・調整するため「令和新時代創造本部」を新設しました。
観光客誘致、関係人口拡大、移住定住促進を進めるため「交流人口拡大本部」を新設し、本部の中に「観光交流局」を置きました。
中山間地域の振興、文化財の保護・活用を含めた地域の活力づくりを進めるため「地域づくり推進部」を新設し、「中山間・地域交通局」を設けました。
子育て支援をさらに進め、「人財」育成と一体的に展開するため「子育て・人財局」を新設しました。

【問い合わせ先】

予算に関すること
県庁財政課
電話 0857-26-7044  ファクシミリ 0857-26-8124
メールアドレス zaisei@pref.tottori.lg.jp

組織改正に関すること
県庁人事企画課
電話 0857-26-7844 ファクシミリ 0857-26-8140
メールアドレス jinjikikaku@pref.tottori.lg.jp



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