地元のものを生かし商品化

 大山女性の会「たんぽぽ」は2000年、地域の女性たちが何でも話せる場として誕生した。その雑談の中からいろいろなヒントやアイデアが生まれてきた。桑原可菜子会長(73)は「地元のものを生かして自分たちが楽しみながらものを作り、買った人に喜んでもらって相応の収入を得られれば生きがいになる」と話す。
 16年春に商品化された土産菓子「大山古道」の開発もその一つ。大山開山1300年祭に向けて大山らしい土産品を作ろうと、大山町産のうるち米ともち米、卵、藻塩を使った和菓子を作った。地元の伝説に登場するカラス天狗(てんぐ)の焼き印が目印。現在は19年4月に開所したNPO法人YSSだいせんが製造し、イベント会場などで販売している。
 「小さなグループで活動をしてみよう」という遠藤幸子副会長(72)の提案で、新しい事業にも取り組み始めた。「大山古道」よりも長期保存できる煎餅「大煎(だいせん)」の開発に新たに着手。その他、地元農産物の加工品や、地域の高齢女性の裁縫の技術を生かし、刺し子を施した「花ふきん」の製作にも挑戦している。
 女性たちが生き生きと活動する姿は地域に活力を与えている。情報や技術の交流、商品販売などを通して、行政や他団体とのネットワークも広がった。現在、活動を広く知ってもらうことを目的に、ホームページの開設を計画。ホームページ内で開発した 商品をネット販売することで、販路も拡大したい考えだ。桑原会長は「やってみようという気持ちを大切に、チャレンジすることが次につながっている」と話す。

大山女性の会

【写真説明】制作中のホームページについて相談する会員たち

[令和元年11月26日(火)日本海新聞掲載]


  

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