現場に関わり女性の視点で提案
最適なリフォームプランを提案するリフォームアドバイザーとして、打ち合わせから現場管理まで職人の作業以外を全て担う。「一件一件の現場に関わる」をモットーに、依頼者と一緒に考え、理想の住まいをシミュレーションする。
家業が建築資材店で、幼少期から職人と出会う機会が多く、家を造る人に憧れがあった。社会人になり、3年間工務店に勤めた後、家業を手伝い始めると、若い女性1人での訪問のため、顧客からよく戸惑われた。
しかし、2級建築士の資格を取得し、名刺に記載したところ、反応が一変、自信が持てるようになった。それを機に「自分が窓口になる仕事がしたい」と1997年にリフォーム部を設立。2007年におさき住環境設備として独立した。
「お客さまの声が直に届くことで、やりがいを実感できるようになった」。築き上げた顧客との信頼がパワーの源になり、これまで経験したことがない仕事でも「今回成功したら、次は『経験したことがある』と言える」と考え、挑戦する。今も勉強の毎日で、経験と反省の繰り返しだ。
仕事とプライベートの垣根をつくらないライフスタイルを生かし、日々の子育てや家事、自分の好きなことをヒントに仕事上の提案にもつなげている。「建築業は男性のイメージがあるようだが、女性が活躍できる部分もたくさんある職業。今後建築業界を目指す女性が力を発揮できるようなサポートも考えたい」と話す。
【写真説明】「いくつになっても現役でいたい」と語る尾崎さん
[令和6年9月10日(火)日本海新聞掲載]