夢実現、安全第一を心がけ
「おはよう」「今日は寒いね」。スクールバスに乗り込んでくる児童らに声をかけ、全員の着席を確認すると周囲の安全を確かめながらゆっくりとバスを発車。「子どもたちの元気な声をBGMに、大型バスから眺める景色は最高」と顔をほころばせる。
中学の頃、大型トラックに乗る女性ドライバーのダイナミックなハンドルさばきに「カッコイイ」と一目ぼれ。以来「大型トラックの運転手」に憧れ、運送事業などを展開する流通に22歳で就職した。
入社時は普通免許のみ持ち、引っ越しや定期便用の2~3トントラックを担当。その後、念願の大型免許を取得すると、夢だった大型トラックに乗車。現在は主にスクールバスを担当する。「運転は楽しいけど、人の命を預かっているという責任は大きい。まずは安全第一、そして乗っている人を不快にさせない運転を心がけている」
近年はドライバーとしてだけでなく、配車や修理、点検など車体の管理全般も担う。「人や物を運ぶ企業として、車の安全管理の徹底は必須。ドライバーの命もかかっている」と真剣なまなざしで語る。
自身も含め、ドライバーが長く働ける環境づくりにも思いをはせる。「女性、男性に限らず運転が好きという気持ちは大切。家事や子育てとの両立など多忙な毎日だけど、やりがいは大きい。そして何でも言い合える人間関係を築くこと。これからも働きやすい職場づくりの一端を担っていきたい」と力を込める。
【写真説明】「安全第一」を心がける笑顔の会見さん
[令和6年12月19日(木)日本海新聞掲載]