防災・危機管理情報


  
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2025年12月19日

日野町庁舎等にて、県史編さん室による資料調査及び公文書担当による文書管理状況の調査を実施しました。 New!

 令和7年12月17日(水)に、県史編さんに関する調査及び文書管理状況の調査のため、日野町を訪問しました。南部町、琴浦町、日南町に続き4回目の市町村調査です。

 庁舎内の書庫及び日野町図書館、歴史民俗資料館の収蔵資料を確認させていただきましたが、明治末以降の役場関係文書や鳥取県西部地震、平成の市町村合併、新型コロナウィルス禍といった平成以降の重大事件に関わる公文書など、町の歴史的に重要な公文書等であるとともに、県史編さんに有益な資料が多く保管されていました。

 また、江戸時代の検地帳、明治時代以降の鉄道敷設・改良に関わる資料等も多数保存されており、鳥取県の歴史研究を一層発展させていくことができる資料に、調査員一同、興奮しながら調査を行いました。
 

日野町調査写真2
(写真1)様々な資料が保管されていました

日野町調査写真6
(写真2)一つ一つ目を通していきます

日野町調査写真3
(写真3)日野町図書館内書庫

日野町調査写真5
(写真4)歴史民俗資料館

公文書館 2025/12/19 in 県史編さん室,公文書担当,調査

2025年12月11日

日南町庁舎等にて、県史編さん室による資料調査及び公文書担当による文書管理状況の調査を実施しました

 令和7年11月19日(水)に、県史編さんに関する調査及び文書管理状況の調査のため、日南町を訪問しました。南部町、琴浦町に続き3回目の市町村調査です。

 役場庁舎と郷土資料館を訪問し、今回も様々な文書の所在を多数確認できました。

 特に、終戦から昭和30年代の旧村役場文書が大量に保管されており、県史編さんにおいて重要な資料になり得るものもありました。 今後も雪や寒さに負けず精力的に調査を継続していきます。
 

市町村調査写真1
(写真1)日南町庁舎

市町村調査写真2
(写真2)調査の様子

市町村調査写真3
(写真3)日南町郷土資料館

市町村調査写真4
(写真4)資料館での調査の様子

公文書館 2025/12/11 in 県史編さん室,公文書担当,調査

2025年11月11日

琴浦町役場等にて、県史編さん室による資料調査及び公文書担当による文書管理状況の調査を実施しました

 令和7年10月28日(火)に、県史編さんに関する調査及び文書管理状況の調査のため、琴浦町を訪問しました。南部町に続き2回目の市町村調査です。

 庁舎内の書庫だけでなく、公文書の保管場所である旧保育園などにもお伺いして多数の文書の保存状況を確認しました(担当者はこちらの保育園に通っていたのでなんだか懐かしい気分でした)。

 琴浦町では、農業や畜産に関する文書が多数保存されており、農業や酪農が盛んなこの町の特色が表れていると感じました。

琴浦町調査1
(写真1)琴浦町役場

琴浦町調査2

 

琴浦町調査5
(写真2)資料調査の様子

公文書館 2025/11/11 in 県史活用担当,県史編さん室,公文書担当,調査

2025年10月16日

県史編さんに関する市町村調査を実施しました。

 令和7年9月24日(水)に、県史編さんに関する調査のため南部町を訪問しました。県史編さん事業がスタートして初めての市町村調査です。

 この調査では、市町村合併やコロナ対応についての文書を中心にどんな文書が保管されているのかを役場庁舎の書庫に入って確認します。南部町では、旧会見町と旧西伯町が合併する際の行政文書が多数保存されていました。

 来年度末までに全19市町村での調査を終えることを目標に、今後も県内市町村を訪問します。次はあなたのお住まいの市町村にお伺いするかも…⁈

調査写真2
(写真1)南部町役場 法勝寺庁舎

調査写真1
(写真2)調査の様子

公文書館 2025/10/16 in 県史編さん室,調査

2025年5月29日

占領期の鳥取を学ぶ会 令和7年度(5月)例会を開催しました。

 5月17日(土)午後1時30分から4時過ぎまで、鳥取市歴史博物館で、令和7年度2回目の例会を開催しました。

 最初に、この会の立ち上げにご尽力され鳥取地域史研究会の会長でもあった小山先生の思い出を語る鳥取地域史研究会の例会「小山富見男先生の歴史教育と歴史研究」が6月14日(土)に県立博物館で開催されると報告がありました。

 当館からは、鳥取県の写真史に係る初の書籍となる『鳥取県写真史』の鳥取県史ブックレットを刊行し、その内容を解説する新鳥取県史を学ぶ講座を6月15日(日)に開催することを紹介しました。

占領期写真2
(写真1)新鳥取県史を学ぶ講座の案内

 次に、澤田調査委員から、前回の宿題となっていた件について、フッ素が多かった大郷村の水源は簡易水道となったことや保導員の職務内容、鳥取刑務所のauditorium-chapelは複数の宗教・宗派が用いる教誨堂であった可能性が高いといった調査結果の報告がありました。

 鳥取市歴史博物館の横山学芸員からは、これまでの軍政報告書でとりあげられた鳥取市水道局の水源地を現地調査した結果について、現地の写真を交えながら報告がありました。

占領期写真4
(写真2)報告の様子


 軍政部活動報告書の解読は、昭和24年3月分の「共同募金や公益質屋等の福祉関連事項」「賃金と労働環境」「労使関係」「農業団体の再編成」「農地改革」などの項目を解読しました。

 解読内容に関連し、会員から、米子市は市史によると昭和47年まで公益質屋を設置していたということや(戦後に)アメリカ軍が弓ヶ浜半島の航空写真に穴が点々と空いているのを見て、自軍が行った機銃掃射の跡と見間違い、攻撃していない地域なのにどうして穴が空いているのかと不思議がったなどの話がありました。

占領期の鳥取を学ぶ会の写真1
(写真3)解読の様子


 また、戦前は地久節(皇后誕生日)が母の日と位置付けられていたという話や、農地改革と財産税がほぼ同時に始まり、農地を財産税として物納するケースが多かったため、国の買収額が安かったという話や、農地の小規模化により機械化が進みにくくなったと聞いたというような話もありました。

占領期の鳥取を学ぶ会の写真3
(写真4)活発な議論が交わされました

公文書館 2025/05/29 in 県史編さん室,講座などのイベント,調査

2025年5月1日

占領期の鳥取を学ぶ会 令和7年度最初の例会を開催しました。

 4月19日(土)午後1時30分から4時過ぎまで、鳥取市歴史博物館で、令和7年度最初となる4月例会を開催しました。

占領期の鳥取を学ぶ会例会の様子
(写真1)占領期の鳥取を学ぶ会例会の様子


  最初に、この会を立ち上げるに当たり中心的な役割をはたされ、3月に亡くなられた小山富見男さんのご活躍を偲び、思い出が語られました。

  軍政部活動報告書の解読では、昭和24年3月分の中程に進み、「獣医学関連」「歯科関連」「生活援護」「児童福祉」などの項目を解読しました。

例会の様子
(写真2)解読の様子


  澤田調査委員からは、当時の鳥取市の母子寮の場所に今は母子生活支援施設があること、現在鳥取市の上水道の水源になっているのはこの時掘られた叶地区の浅井戸であることなどが説明されました。会員からは当時の自身の母子手帳に「栄養不良のため母乳出ず」と書かれているなど、戦後の厳しい生活の思い出話がありました。

例会の様子
(写真3)解説に耳を傾ける参加者

 会員で神戸大学の長志珠絵教授からは、このような会は全国的に無く、英語を訳すだけでなく、土地勘のある人が集まって新聞や資料を調べ、当時を知る人からも話を聞いていることが素晴らしいとの発言がありました。長先生はこの会を参考にして大学で兵庫県の軍政活動報告書を解読するゼミを始められたとのことで、今後が期待されます。

 会の終了後には、新聞記者が持参した御先祖の戦時の文書や写真を、参加者で見学する即席の検討会が開かれました。戦地で交換したものか、山陰各地の兵士の個人写真が多数含まれる興味深い資料でした。

資料を見る様子

占領期の鳥取を学ぶ会の様子
(写真4・5)会の終了後に資料を見る様子

公文書館 2025/05/01 in 県史編さん室,講座などのイベント,調査

2025年2月19日

占領期の鳥取を学ぶ会 令和6年度(2月)例会を開催しました。

 2月15日(土)午後2時から4時過ぎまで、鳥取市歴史博物館において、2月例会を開催しました。

 最初に、参加者の西村さんから、占領期の鳥取を学ぶ会の取組について『鳥取地域史研究』へ投稿したことについて報告がありました。

 澤田調査委員からは、「IFEL(教育長等講習)の講師は日本人がやっていたのか?」「鳥取の成人教育講座をなぜ当時管轄ではなかったと思われる第1軍団が行ったのか?」といった前回の質問に対し調査結果の報告がありました。

占領期2月例会写真1
(写真1)澤田調査委員から前回の質問の調査結果報告を聞く参加者

 今回の軍政部活動報告書の解読では、昭和24年2月分の最後の部分を解読し、「鼠族駆除」「新聞」「税務の監督」「連合国国民財産の保全・保護の監督」などの項目を解読しました。

 澤田調査委員からは、米子におけるネズミ駆除の歴史やネズミを持参すれば電気洗濯機等電化製品が当選したり、多く捕った地区や個人に賞があったことなどを紹介し、参加者からは、ネズミだけでなくイナゴを捕って食べるよう言われていたという思い出話などがありました。また、当時の米子の新聞や民間・NHKのラジオ放送局の設立や経営の状況等について、会員から思い出や調べた結果などを報告されました。

 なお、軍政レポートの英文には「Nippon-kai Shimbun」とあり読み方に疑問がありましたが、当時の新聞紙の欄外の記載により当時の日本海新聞は「にっぽんかいしんぶん」で「にほんかい」の読みではなかったことがわかりました。

 確認できているまだ未解読の軍政レポートはあと3か月分とのことであり、引き続き解読を進めていきたいと思います。

占領期2月例会写真2
(写真2)軍政レポートの税務の報告内容について解読を進める参加者

公文書館 2025/02/19 in 県史活用担当,調査

2024年12月26日

占領期の鳥取を学ぶ会 令和6年度(12月)例会を開催しました。

 12月21日(土)午後2時から4時まで、鳥取市歴史博物館において、12月例会を開催しました。
最初に、前回質問のあった「中国電力は中国配電とどこが合併してできたのか」について、各地の電力会社が中国電力となるまでの変遷について、澤田晶子調査委員から説明がありました。

 今回の軍政部活動報告書の解読では、前回に引き続き昭和24年2月分を行い、「統制会」「闇市」「賠償機械」「学校視察」「学校改革」「教育委員会」の項目を解読しました。

 解読内容に関して、会員からは、木炭は当時公定価格で取引されていたということだが、そんなにも重要だったのか
ということや、高校を統廃合した跡地のこと等の質問や体験談がありました。

占領期の鳥取12月例会写真2
(写真1)高校の統廃合についての解説の様子


 今回の会では、横山展宏学芸員が神戸映画資料館から借用した漫画映画「森の泣蟲坊や」を鑑賞しました。この映画は、1928年作成の「モリノナキムシコゾウ」(軍政部活動報告書に出てきたものだが、アニメーション史のWeb サイトや書籍にも記載がない)ではないかと推測している映画です。

 映画を見た会員からは、「思ったよりちゃんとしていて、動きがなめらかだった」「よくわからない」「フィルムが逆につながれているのではないか」「女性(狸が化けているのでは?)がグラスに変わっていくところがディズニー映画のよう」等の感想や意見がありました。

占領期の鳥取12月例会写真1
(写真2)漫画映画の関連事項の解説の様子


 今後も、報告書を解読して内容の疑問点等も調査しながら、占領期の鳥取の実態を明らかにしていきたいと思います。

公文書館 2024/12/26 in 県史活用担当,講座などのイベント,調査

2024年10月2日

占領期の鳥取を学ぶ会 令和6年度(9月)例会を開催しました。

 今回の昭和24年2月の軍政部活動報告書の解読では、鼠族昆虫駆除講座や2回目のネズミ退治運動といった衛生活動、生活保護の生活扶助費算定の査察と過払い・不足の是正状況、地方児童福祉委員会での検討や施策の実施状況、福祉施設・少年院の査察状況などについての翻訳を進めました。

占領期の鳥取を学ぶ会9月例会写真1
(写真1)例会の様子


 前回の「本当に(入院患者の身内の人が)病室で煮炊きをしていたのか。建物の外ではないのか。」という疑問点については、澤田晶子調査委員(翻訳担当)から、いろいろな資料に病院内で煮炊きしていたという記載があり、入院となると、鍋釜、七輪、布団と共に、患者がリヤカーに乗せられて入院するという姿が一般的だったとの講演録もあるという説明がありました。参加者の方からも、当時入院した時に、母が家から食べ物を持って来てくれた等の体験談をいただきました。

占領期の鳥取を学ぶ会9月例会写真2
(写真2)澤田晶子調査委員からの説明画面


 また、これまでの会で話題に出ていた鳥取地震復興住宅(バラック)について、澤田調査委員から罹災者住宅入居公募の当時の鳥取市報(公報鳥取)の記事の紹介があったあと、やまびこ館の横山展宏学芸員から、市内に1戸残っているバラックの写真を撮影してきたとの紹介がありました。

 横山学芸員からは、当時の広島県仮設住宅建設部隊と墨書のあるバラックの写真紹介や支援に来てくれた4県と軍隊の説明などがありました。また、以前の解読で出てきたアニメーション作品「森の泣蟲坊や」について、神戸映画資料館から澤田調査委員に映画祭でゲストスピーチをしてほしいと依頼があったことの報告もありました。

占領期の鳥取を学ぶ会9月例会写真3
(写真3)やまびこ館の横山展宏学芸員による写真の紹介


 今回の解読部分では、鳥取と倉吉に孤児院があったが米子はどうだったのかとの質問や少年院の歴史、学校にあった大きな火鉢の思い出、施策への軍政部の関与の度合いは強かったが全てが軍政部の言うとおりになったわけではないのでは等の話がありました。

占領期の鳥取を学ぶ会9月例会写真4
(写真4)解読の様子

 引き続き、参加者の方の疑問や記憶も参考にしながら、軍政部活動報告書を解読していきたいと思います。

公文書館 2024/10/02 in 県史活用担当,講座などのイベント,調査

2024年6月10日

占領期の鳥取を学ぶ会 令和6年度第1回(5月)例会を開催しました。

 今年度最初の会は5月18日(土)に開催し、開会に当たり、澤公文書館長の挨拶のあと、参加者の自己紹介と会の趣旨説明を行いました。

 鳥取県内においてはGHQによる占領期の公文書等関係資料がほとんど残っておらず、占領期の軍政に関する本格的な研究を行うことができていませんでしたが、アメリカ国立公文書館に原本があるGHQ軍政部の活動報告の英文資料を国立国会図書館が所蔵していることが明らかとなり、調査研究環境が整ったことから、平成29年7月、鳥取県立公文書館と鳥取市歴史博物館やまびこ館の共催事業として「占領期の鳥取を学ぶ会」を立ち上げ、県民参加による英文の軍政レポートの解読を行って、今年で8年目となりました。

 会は、やまびこ館の横山学芸員の進行で、会員の皆さんが順番に、澤田晶子調査委員(翻訳担当)の助言を受けながら報告書の翻訳を進め、関連する当時の新聞記事や資料の紹介がありました。

 今回翻訳したのは、食糧問題や労働問題、社会福祉等幅広い内容についてでした。また、報告書の内容に関連し、会員の方から、戦後の本県の酪農の歴史や同胞援護会の行った活動内容等 、興味深い報告がありました。

 今年度も、この会での調査研究により、これまであまり知られていなかった占領期の鳥取の姿を明らかにしていきたいと思います。

第1回例会の様子
第1回例会の様子

公文書館 2024/06/10 in 県史活用担当,講座などのイベント,調査

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