新鳥取県史編さん古代中世部会では、平成23年9月26日(月)から29日(木)まで、東福寺・石清水八幡宮・京都国立博物館において史料調査を実施しました。
このうち、東福寺では、東福寺領であった因幡国古海郷に関する南北朝~室町期の古文書を、石清水八幡宮では、因幡国滝房荘・宇治蒲生荘などの荘園や因幡・伯耆にあった石清水八幡宮の別宮関係の中世文書を調査しました。
また、京都国立博物館では、戦国時代の因幡地方に関する「末永文書」や因幡国日野田保に関する「長福寺文書」を調査しました。
貴重な原文書の調査・撮影を許可していただいた関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
(写真1)東福寺での史料調査の様子
(写真2)東福寺の風景
(写真3)石清水八幡宮での史料調査の様子
(写真4)石清水八幡宮の風景
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県史編さん室
報告書『日露戦争時・鳥取県域に漂着したロシア兵』配布作業の様子
県史編さん室
公文書館は、鳥取県に関する多種多様な歴史的公文書を保存していますが、見方を変えれば近代以後のいろいろな紙の文書を保管している場所ともいえます。戦中戦後の物資不足の時代につくられた質のよくない紙や、大量生産された酸性紙などは破れやすく、ワープロ全盛の時代に活躍した感熱紙はすでに文字が消えつつあります。そこで公文書館ではマイクロフィルムや複製本などの複製資料を作成し、提供しています。
(写真1)折り目の部分が劣化して破損した文書
(写真2)感熱紙の原本(左)とコントラストを強めに処理した複製物(右)
公文書担当
第5回公文書館巡回講座を、平成23年9月10日(土)、11日(日)の両日、日野町山村開発センターにて開催しました。のべ127名の方にご聴講いただきました。ご協力を賜りました、伯耆国たたら顕彰会、たたら魅力情報発信委員会、日野総合事務所、日野町、日南町、江府町にはこの場を借りてお礼申し上げます。
(写真1)葛西講師を紹介する足田館長
(写真2)近藤家文書を公文書館が預かるまでの経緯や、
県内(三朝、倉吉、若桜)から見た日野郡のたたらの意義について紹介しました(講師:伊藤)
(写真3)近藤家文書を整理・調査している立場から、
近藤家文書の構造や価値について紹介しました(講師:山内)
(写真4)近藤家文書を長年研究している葛西講師
近藤家のたたら経営について綿密なデータを紹介されました
(写真5)自宅周辺にあるたたら遺構の調査や操業実験の様子などを紹介された池本講師
共同研究される息子さんとのコラボも抜群でした
(写真6)2日目の聴講者(57名)
公文書担当
平成23年8月29日(月)から9月1日(木)の4日間、13名の調査委員が参加し、共同民俗調査を実施しました。
民俗部会では、今年度、日野町、日南町を中心とした西部山間部を調査地域に設定して、信仰、人生儀礼、家族・親族、生業など各分野の聞き取り・資料調査を実施しました。また、今回の調査に合わせて、調査委員が参加して『新鳥取県史 民俗編』の編さん方針に関する協議も実施しました。
(写真1)日南町における水神についての聞き取り調査の様子
(写真2)日野町における観音堂調査の様子
(写真3)「民俗編」に関する協議の様子
県史編さん室
平成23年度の第1回新鳥取県史編さん専門部会(古代中世)を、平成23年9月2日(金)に当館会議室で開催しました。
同部会では、事業の進捗状況についての報告に続いて、今後の事業計画について協議が行われました。とくに『新鳥取県史 資料編』のなかの1冊として刊行予定の「古記録編」について、収録資料や調査体制をどうすべきか、活発な議論が行われました。
平成23年度第1回専門部会(古代中世)での協議の様子
県史編さん室