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一次脳卒中センターの認定について

医療サービスの地域格差

 脳卒中とは、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などの病気の総称です。寝たきりの原因第一位であり、発症直後の迅速な治療が転帰改善の大きな鍵となります。しかし医療が高度化するに従って、地域によって対応できる医療レベルが大きく異なることが指摘され、どこに住んでいても等しく高度な治療を受けることができる「医療水準の均てん化」が求められるようになりました。国の政策として循環器病対策基本法(脳卒中・循環器病対策)が成立し、積極的な脳卒中への対策による健康寿命の延伸が期待されています。


一次脳卒中センターに認定

 地域の住民や医療従事者が認識しやすくなるよう、日本脳卒中学会は、専門的な治療が24時間365日対応可能な施設を、各地で「一次脳卒中センター(Primary stroke center: PSC)」と認定し、2020年6月に公表しました。当院も、鳥取県東部で唯一の一次脳卒中センターとして正式に認定されました。脳専用血管撮影(アンギオ)装置を導入したほか、脳神経外科医が増員となるなど、ハードソフト両面での体制を強化しました。
※2021年1月時点で国内に974施設

2019年9月 鳥取県東部唯一の一次脳卒中センターに
正式に認定
2019年10月 日本脳神経血管内治療学会専門医が赴任
2020年3月 脳専用血管撮影(アンギオ)装置の導入
2020年4月 脳神経外科常勤医数が、県東部圏域で最多の3人に増員
脳卒中センター

6階南病棟 脳卒中センター

一次脳卒中センター認定書

24時間体制で治療

 脳卒中(脳梗塞)の治療としては、脳の血管に詰まった血栓を点滴で溶かすことができる、「血栓溶解薬(遺伝子組換え型組織プラスミノーゲン活性化因子(rt-PA))」での治療や、脳の血管内の血栓を機械的に回収する「機械的血栓回収療法(血管内治療)」がありますが、当院でも24時間体制でこのような治療が可能となりました。東部圏域での脳卒中診療の要となり、地域住民のみなさまに安心・安全な医療を届けられるよう、毎日の脳卒中診療に尽力していきます。

血管内治療前

血管内治療前(中大脳動脈閉塞)

血管内治療後

血管内治療後

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