鳥取県道路橋りょう長寿命化計画の策定について

 鳥取では、県が管理する大量の橋りょうを適切に維持管理し、将来の道路橋りょうの安全性・信頼性を維持・確保していくことができるよう、従来の対処的な修繕及び架替えから予防的な修繕及び架替えに転換し、コスト縮減ならびに予算の平準化を図るため「鳥取県道路橋りょう長寿命化計画」を策定しています。

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今後予測される橋りょうの維持管理コスト増大

  • 鳥取県の管理する道路橋は、2,060橋(橋長2m以上) H26.4.1現在
  • 今後、急激に大量の橋梁が更新時期(50年)を迎える

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  • 将来にわたって安全性・信頼性を確保するための取組が重要

橋りょうマネジメントの基本方針

【従来型】対処型修繕

損傷が大きくなってから修繕を実施⇒ 大規模な修繕が必要⇒ 事業費大
                                     方針転換

【今後は】予防型修繕

損傷が大きくなるまえに修繕を実施⇒ 小規模な修繕でOK ⇒ 事業費小 ライフサイクルコストのイメージ

橋りょうマネジメントへの取組

  • 学識経験者等による検討会を設置
  • 平成19年度よりマニュアルに基づく定期点検を実施(5年毎)

検討や点検の様子

定期点検結果による考察

 平成22年度から26年度までの間に行われた定期点検の結果(全橋りょう2,060橋)に基づき改定した長寿命化計画の内容は以下のとおりです。

定期点検結果

     全体の25%にあたる507橋について修繕が必要と判明 
       点検結果の円グラフの画像

健全性の評価に関する表の画像


損傷事例の写真


長寿命化計画の策定

  • マネジメントにより、橋りょうの長寿命化を図り、ライフサイクルコストを縮減
  • 予防型修繕により、今後50年間で総額160億円の修繕費を縮減 

 予防型修繕と対症型修繕別の修繕費のグラフの画像      

対症型修繕から予防型修繕へ

  • 健全性3と判定された橋りょうの修繕を今後20年間に集中して行い予防型修繕へ完全移行することにより予算の平準化を図ります。
  • 修繕にあたっては、優先順位の高い橋梁から着手していくこととしています。

橋りょう修繕の時期と対象橋梁の表の画像

 

事業費の平準化

  • 対症型修繕から予防型修繕へ移行後、全2,060橋に対して予防型修繕を継続的に行うためには、年間約8.2億円の予算が必要です。
  • 老朽化等に伴う橋りょうの更新についても年間約3億円の予算を確保し、適切な時期に更新を行います。        事業費の平準化に関するグラフの画像 

今後の取り組みについて

  • 今後も引き続き「長寿命化計画」に基づき、より効果的で効率的な維持管理を行い、安心・安全な生活の確保に努めます。
  • 定期点検により橋りょうの健全性を把握し、その結果に基づき長寿命化計画の見直しを継続的に行います。

資料(PDFファイル)

鳥取県道路橋りょう長寿命化計画【本文】 
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橋梁補修の実施状況

 橋梁の定期点検結果を受け、県では、橋梁修繕を実施しています。平成25年度末の橋梁修繕の実施状況は以下のとおりです。

 長寿命化計画策定時
 (平成21年4月)
  修繕工事実施後
 (平成26年4月)
 早急に修繕を行う必要がある橋梁 70 0
 計画的に修繕が必要な橋梁 379 316
 修繕の必要がない橋梁 251 409
合計    700 725

<個別橋梁の状況>
 鳥取市・岩美町(鳥取県土整備事務所管内)
 八頭町・若桜町・智頭町(八頭県土整備事務所管内)
 倉吉市・三朝町・湯梨浜町・琴浦町・北栄町(中部総合事務所県土整備局管内)
 米子市・境港市・日吉津村・大山町・南部町・伯耆町(米子県土整備局管内)
 日南町・日野町・江府町(日野県土整備局管内)

橋梁定期点検結果

問い合わせ先

道路企画課 維持担当
電話:0857-26-73560857-26-7356
ファクシミリ:0857-26-7624
電子メールアドレス:dourokikaku@pref.tottori.lg.jp
  

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