6【育む】次代に向けて、鳥取県を支える「ひと」を育む
[将来の姿]
■子育てと仕事を両立できる環境が整い、子育てしながら安心して働いている。地域の応援を受け、また、経済的負担を気にせずに、安心して子育てしている。子どもたちが質の高い幼児教育を受け、豊かな人間性を育んでいる。
■高等教育機関等が地域に優秀な人材を多数輩出したり、行政、地域への提案・協働を行うなど、地域や産業界とのつながりが強まっている。本県の豊かな自然・環境の中で幼児期から様々な体験を積み、小中学校で少人数教育を受けるなど、充実した環境の中で、感性豊かで心身ともにたくましい子どもを育てる。
(1)地域みんなで応援する「すこやか子育て」
○育児休業を取得しやすい職場づくりやきめ細かな保育サービス・支援サービスなど、子育てしながら働くための支援制度を充実。
○胎児期から思春期に至る子どもの健康を保持・増進するため、母子保健施策、小児医療等を充実。
○子育て応援パスポートの拡大など、地域みんなで子育てを応援する機運の浸透を図る。地域の子育て支援拠点を充実。
○多子世帯の保育料の軽減措置など、子育て家庭の経済的負担を軽減し、子育て支援制度を充実。
○小学校就学前の保育・幼児教育を充実。保育所・幼稚園・小学校の連携を促進。
(2)「鳥取次代の人づくり構想」
○「地域の知の拠点」としての高等教育機関等の地域連携・貢献と、それを通じた人材育成
- 地域の様々なニーズと、高等教育機関、シンクタンク等の研究シーズのマッチングを図り、「実践型」の行政、地域との協働連携を推進し、高等教育機関等の地域貢献を加速。更に、高等教育機関等の地域貢献からつながる人材育成を推進。
- 高等教育機関等と県内企業との共同研究を拡大。
○地域に信頼され、地域の要請に応えられる学校教育と学校づくり
- 地域人材情報を集約した人材情報バンクや、学校と地域の間をつなぐコーディネーター設置を進め、地域が学校を支援する仕組みを導入。
- 学校運営協議会を活用した地域運営型コミュニティスクールの導入など、次代に向けての学校運営の仕組み等を見直し。
- 新たな中高一貫校を設置。
- 少子化等に伴う地域の実情に応じた学校再編も含めたあり方を検討。
- より効率的な学校運営を行うための市町村教育委員会を共同設置。
○「知」「徳」「体」のバランスの取れた学校教育
- エキスパート教員の活用等により、教員の教科指導力を向上。小中高のつなぎ目のフォローアップを強化して、確かな学力向上につなげる。
- スクールカウンセラー、学校支援のための地域コーディネーター等の地域人材や専門人材を積極的に活用し、不登校・いじめ対策等を充実させることで、社会を力強く生きる力(豊かな人間性・社会性)の定着を目指す。
- 時代に即したカリキュラム改善等を進め、早期からのキャリア教育(将来の生き方を念頭に置いた教育)を実践。
- 特別支援学校卒業生の就労機会を拡大。幼稚園から高等学校に在籍する発達障害のある幼児、児童、生徒の教育支援体制を構築する等、特別支援教育を充実。
- 小学校外国語活動(英語活動)を積極的に推進。
○家庭・地域の教育力を復活させ、地域社会を支える人材を地域全体で育てる「地域循環型」教育の推進
- 家庭・地域の取組みによる子どもたちの基本的生活習慣の定着を目指す。
- 健全な食習慣の定着を目指し、生産者、家庭、地域等の連携による「食育」「食農」教育を推進。「食」を中心とした学校・家庭・地域のつながりを深める。
- 地域社会・地域産業を成り立たせるために地域の学校がしっかりしたキャリア教育を行うことで、地域を担う人材が育ち、そこから更に次の世代を育成していく「地域循環型」教育の定着を目指す。
- 青少年の健全育成を進めるため、メディア等からの有害情報から守る運動を推進。青少年の健全育成には親や大人の役割や責任も大きいことから、大人自身が自らの生き方を見直し、実際の行動に結び付ける運動を推進。
○身近なものから最先端のものまで、科学・ものづくりに触れる機会を増やし、創造的で人間力を持った人材を育成
- 身近で多種多様な人材を掘り起こし、学校や地域で活躍する場を設定。
- いつでも手軽に科学を学んだり、実験を体験できるような拠点の県内への複数個所設置を目指す。