「道筋」つくる立場を自覚


 育児休業から復帰後の2016年、鳥取県警では3人目となる女性の警部に昇任。多様化する犯罪に対し、全国の警察で女性の視点を反映できる組織づくりが進む中、現在は被害者支援を担当し、警察幹部として、市民の安全、暮らしと向き合う。
 03年4月の採用。大学を卒業後、憧れだった警察官の仕事に就いた。交番勤務から警察学校の教官まで、さまざまな業務に携わり、経験を積んだ。
 女性の配置は今や警察組織の全分野に広がる。09年当時、生活安全企画課に新設された部署で、子どもに対する不審者の声掛け事案、女性が被害者となるDV相談などを担当。「より県民に近い目線で仕事ができ、警察に求められる役割を再認識できた」と振り返る。
 鳥取県警でも女性警察官の活躍の場が増えていることを実感しており、「仕事やキャリアアップに関して、男女の区別なくチャンスを与えてくれる組織だ」と強調した。
 一方、女性は出産後、子育てと昇任の時期が重なるケースが多く、そこで人生の選択を迫られるという。
 自身は職場結婚し、生まれた子どもが4歳になる。子育てに追われ、時間的な制約がある中での仕事復帰に不安がなかったわけではない。しかし「警察の中でもイクボスの理解が浸透していて安心感があった。家事などは家族の協力が期待でき、大きな壁にはならなかった」という。
 今、"道筋"をつくっていく立場にいる。「仕事と家事の両立、身近な上司、先輩として、良いお手本になっていかないといけない」と自覚。「一生懸命頑張れば何とかなる」。自分にもそう言い聞かす。

河原裕恵さん

【写真説明】女性警察官の活躍の場が増えていることを実感する河原さん

[平成31年3月10日(日)日本海新聞掲載]

  

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