5【支え合う】お互いを認め、尊重して、支え合う
[将来の姿]
■それぞれの主体が、ユニバーサル社会、男女共同参画社会、ワーク・ライフ・バランス等の視点をもって生活・活動し、地域づくりに取り組んでいる。
■多くの外国人が鳥取県を訪れ、滞在し、人種・国籍・文化の違いを認め合い、ともに暮らし、働き、交流している。
■高齢の方が生きがいをもって暮らし、また、介護や医療が必要になっても、人格や個性が尊重され、住み慣れた地域で安心して生活し、質の高い福祉サービスを利用している。障害のある方が、質の高い障害福祉サービスを利用し、住み慣れた地域の中でその能力と適性に応じて自立した日常生活や社会生活を営んでいる。DVや児童虐待が減り、ひとり親家庭が自立して生活している。地域福祉の推進者を中心に、支援を必要とする方を地域で支え合い、全員がいきいきと安心して生活している。
■地域の医療機関が安定的に運営。誰もが安全で質の高い医療にアクセス。全ての世代が健康に関心を持ち、社会全体で健康づくりに取り組み、健康づくり文化を創造。健康危機の脅威から県民が守られている。
(1)一人ひとりの人権が尊重され、「それぞれの個性と能力が発揮できる社会」、「誰もが、家庭・地域・職場のあらゆるところで、心豊かに暮らせる男女共同参画社会」
○人権
- 人権尊重の視点をもってあらゆる施策が展開されることを促進。
- あらゆる場を通じた人権教育・啓発、県民との協働による啓発事業と県民自らの実践活動を促進。
- 人権相談窓口設置などによる相談・支援を充実。
- 地域住民をはじめNPO、企業等あらゆる地域社会の構成員と連携した取組みを促進。
○男女共同参画
- 女性も男性も高齢の方も若者も、一人ひとりの人権が大切にされ、「人」として個性と能力が十分発揮でき、家庭や地域や社会の制度で支え合って心豊かに、いきいきと伸び伸びと暮らせる社会の実現に向けた取組みを推進。
- 社会の制度や慣行を見直し、防災や消防の取組みに女性の力を活かしたり、自治会役員への女性登用促進、男性の家事等への参画を推進。
- 男女共同参画推進認定企業制度を通じた企業への働きかけや企業経営者等の意識改革のためのシンポジウムによる普及啓発等により多様な生き方を選べる社会を構築(ワーク・ライフ・バランスを促進)。
(2)人種・国籍・文化の違いを認め合い、尊重する「多文化共生社会」
○環日本海諸国や東アジアをはじめ多くの外国人が鳥取県を訪れ交流するよう、国際交流を推進。
○外国人でもストレスが少なく、安心して生活・滞在できるよう、支援。
(3)高齢の方や、障害のある方、社会的に支えを必要とされる方が地域・社会の中で「質の高い生活」を送る
○高齢の方
- 介護や医療が必要になっても、住み慣れた地域で安心して暮らせる社会の実現を目指す
- 介護予防の全県的な普及を推進
- 地域の中での高齢の方の社会参加活動など、高齢の方の活躍の場を拡大。
○障害のある方
- 障害のある方が地域で自立して生活できるよう、グループホーム等の整備支援や就労移行支援事業等による一般就労への移行支援など、住居、就労、日中活動場等を充実
- 発達障害者支援試行事業、高次脳機能障害者支援普及事業等を通じ、福祉、保健、雇用、教育及び医療の連携した支援体制を構築。
○社会的に支えを必要とされる方
〔DV対策、児童・母子(父子)福祉〕
- 相談窓口の充実等により、DV発生の未然防止を推進するとともに、DV被害者が安心して暮らせる社会の実現を目指す。
- 相談体制の整備など、ひとり親家庭の自立支援の取組みを拡充。
- 児童虐待の発生予防、早期発見・対応、アフターケア等総合的な支援体制の整備を推進。
〔生活支援〕
- 地域で支えを必要とする方の日々の生活をサポートし、自立へのチャレンジを支援。
- 豊かな地域社会の再生を目指し、互いに支え合う地域の福祉力の再構築を目指す。
(4)医療体制の充実と、「健康づくり文化」の創造
○鳥取大学等との連携、奨学金制度の充実等により、地域で不足している医師や診療を支える看護師を確保。
○二次医療圏ごとに医療機関が機能を分担し、相互に連携。軽症患者から重篤な患者まで対応できる救急医療体制の整備を推進。
○「日常的な運動文化の推進」「健康を支える食文化の推進」「心と体の健やか文化の推進」を柱にした健康づくり文化を創造。
○がん対策を総合的に推進。
○健康危機の脅威から県民を守るための拠点・機能の整備を検討。