2月15日(土)午後2時から4時過ぎまで、鳥取市歴史博物館において、2月例会を開催しました。
最初に、参加者の西村さんから、占領期の鳥取を学ぶ会の取組について『鳥取地域史研究』へ投稿したことについて報告がありました。
澤田調査委員からは、「IFEL(教育長等講習)の講師は日本人がやっていたのか?」「鳥取の成人教育講座をなぜ当時管轄ではなかったと思われる第1軍団が行ったのか?」といった前回の質問に対し調査結果の報告がありました。
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(写真1)澤田調査委員から前回の質問の調査結果報告を聞く参加者
今回の軍政部活動報告書の解読では、昭和24年2月分の最後の部分を解読し、「鼠族駆除」「新聞」「税務の監督」「連合国国民財産の保全・保護の監督」などの項目を解読しました。
澤田調査委員からは、米子におけるネズミ駆除の歴史やネズミを持参すれば電気洗濯機等電化製品が当選したり、多く捕った地区や個人に賞があったことなどを紹介し、参加者からは、ネズミだけでなくイナゴを捕って食べるよう言われていたという思い出話などがありました。また、当時の米子の新聞や民間・NHKのラジオ放送局の設立や経営の状況等について、会員から思い出や調べた結果などを報告されました。
なお、軍政レポートの英文には「Nippon-kai Shimbun」とあり読み方に疑問がありましたが、当時の新聞紙の欄外の記載により当時の日本海新聞は「にっぽんかいしんぶん」で「にほんかい」の読みではなかったことがわかりました。
確認できているまだ未解読の軍政レポートはあと3か月分とのことであり、引き続き解読を進めていきたいと思います。
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(写真2)軍政レポートの税務の報告内容について解読を進める参加者