2025年新年おめでとうございます。
鳥取県立中央病院は2024年2月に創立75周年を迎えました。当初(1949年2月)184床、8診療科でスタートしましたが、現在では518床、34診療科、10センターと、鳥取県東部圏域の基幹病院として発展してきました。
当院の理念は『質の高い医療を提供し、患者の生命と健康を守ります』です。これを実現するため、高度急性期医療を鋭意推進し、身体に優しい治療や検査を充実させております。さらに、患者に優しく(待ち時間、言葉遣い、わかりやすい説明等の患者対応)、働きやすく(モチベーション向上策、ハラスメント対応等)、地域に必要な病院(地域病院への診療支援、市民講座、出前講座等)などの対策を実行しております。
さて、2023年末〜2024年の出来事としては、ロボット手術(ダヴィンチ)の適応を泌尿器科、外科、呼吸器外科に加え婦人科にも広げると共に、山陰初の新しいがん放射線治療(放射線同位元素ルタテラ内服)等、より患者に優しい治療を追求しております。また、水頭症外来や助産師外来を好評のうちに始め、2024年4月より感染症専門医に赴任いただき感染症・総合内科外来が始まっております。2024年末には2台目のダヴィンチを導入し、心臓カテーテル治療(TAVI)も導入予定です。
さらに、医療従事者育成のため、院内にシミュレーションセンターを開設しました。消化器内視鏡や内視鏡治療、超音波検査等のトレーニングシミュレーター、新生児用の気道管理トレーナー等も充実させ、院内のみならず、院外からも多くの医療従事者(医師、研修医、看護師、技師等)が研修にきており、これからの鳥取県東部圏域における医療研修に大いに役立っているところです。
われわれ医療人は常に最新、最善の医療を追求し、チームとしてそれを患者さんに還元し、寄り添っていくことが求められております。それを達成するためにも、当院の職員が一丸となって鳥取県東部圏域の医療の質向上に努め、患者さんのみならず地域から必要な病院として信頼していただける事を目指していきたいと思います。
どうかよろしくお願いいたします。
院長 廣岡 保明